DSJ2017レポート

2017年6月に幕張メッセで行われた、DSJ(デジタルサイネージ・ジャパン)2017に見る日本のデジタルサイネージ市場の動向を、現地取材に基づき考察をしてみました。

液晶型デジタルサイネージ

最もポピュラーな液晶型デジタルサイネージ。各出展ブースの展示品をご紹介いたします。

自立型のデジタルサイネージです。最近では写真のような独創的デザインのデジタルサイネージが増えてきています。

ひと昔前はデジタルサイネージというだけで物珍しく注目されていましたが、それが当たり前になった今、オリジナリティ溢れる筐体デザインやカラーも含めて、アピールする時代になってきました。

屏風型の自立型デジタルサイネージです。広げて使用するもよし、畳んで両面サイネージにするもよし。使い勝手の良いデジタルサイネージです。

両方向からの人通りの多い通路際で、どちらから来るお客様にもアピールができます。A型看板に変わるサイネージといえるかもしれません。

一見、カフェの軒先にある手書きのイーゼル看板に見えますが、これもデジタルサイネージです。木製のイーゼルスタンドにすることで、店舗のイメージを損なうことがありません。

手書きの看板はぬくもりがあり非常に良いものですが、毎日の手間を考えると手書き蝶野デジタルコンテンツを複数用意しておき、スライドショーでアピールするのも一つの方法かもしれません。

ハーフパネルサイネージです。縦でも横でも使用できます。モニターを長細くすることで、今まで設置が困難だったスペースへのデジタルサイネージ設置が可能になりました。

商品棚やカウンター下などへの設置例があります。この場合は映像コンテンツもハーフサイズで作る必要があります。画像はフルサイズのコンテンツを流していますので、映像が切れています。

こちらは卓上サイネージです。デジタルサイネージというよりは大型のタブレットという気配が漂います。

卓上に設置する場合は、お客様をより深い情報の部分まで誘導するために、タッチパネルで好みの情報を得れるようにするのが一般的です。

Wi-Fi接続でホームページなどの閲覧も可能です。PCに変わる商談時のツールとしても利用が増えてきています。

大型液晶モニターです。こちらは75インチサイズのモニターです。こちらは屋外モデルのため強化ガラスを装備し、防水筐体となっています。

さすがに迫力があります。以前と比べ大型モニターは供給が多くなっており、それに伴い値段が安定してきたことも魅力になっています。

マルチサイネージです。このように壁に埋め込むことでスッキリとしたイメージになります。

これは4枚の液晶モニターを連結したものですが、マルチモニターの場合は連結部(モニターの枠)の黒い線が気になります。写真のようなマルチ専用の薄型ベゼルモニターだと、黒い線も目立ちにくく視認性が保たれます。

LEDパネル

液晶モニターに比べより明るい光を放つLEDパネルです。今回のDSJではLEDパネルのブースが注目を浴びていました。LEDパネルは何枚もの小型パネルを好みのサイズ・形に組み合わせることができます。

これはセンサー内蔵型です。人の歩行に合わせて水の波紋が出る仕組みになっています。面白い仕組みです。

ホログラムLED。これは映像が立体的に見える仕組みです。アピール度が抜群です。

LEDパネルスタンドが並ぶと圧巻です。このサイズの液晶パネルスタンドだとかなりの重量になり、使用したり移動させるのは非現実的です。薄型の軽量LEDパネルだからこそ、このサイズのスタンド式パネルができると言っても良いでしょう。

画像上部のような円柱型など、局面で表現できるのもLEDパネルの魅力です。LEDパネルは赤◯で囲った部分で分かるように、小さなタイル型のユニットを一枚一枚並べていき、好きなサイズ、形に仕立てることが可能です。また、液晶パネルと比べ、明るさが強く目立ちやすいという特徴があります。

有機ELパネル

なんといってもその薄さが魅力の有機ELパネルです。自発行でバックパネルを必要としないので、このように向う側が透けて見えるほどです。しかし液晶と比べ明るさがあまり出せないため、屋外での仕様には不適切です。暗めの室内での仕様がおすすめです。

まとめ

スタンダードな液晶パネルのデジタルサイネージは、もはや単なるモニターでは魅力を感じなくなってきています。各社色々なアイデアやインパクトを競い合って、オリジナルな製品を開発しているイメージです。

LEDに関してはどちらかというと、エンタメ性が高いと感じました。商品広告・情報提供のみならず、そこにエンターテイメント性を付け加えることでよりアピールができると考えます。ただ、相変わらずコストが高いのがネックです。値段が落ち着いてくるまではもう少し時間がかかるかもしれません。

有機ELは今後注目のアイテムです。薄型軽量でスタイリッシュさが表現できるので、テレビも徐々に有機EL化が進んでいます。また、明るさの問題なども今後改善されていく可能性を秘めています。デジタルサイネージも薄型軽量化されることで、色んな可能性が広がります。

全体的なDSJ2017の感想ですが、海外のデジタルサイネージのイベントに比べるとまだまだ規模も小さく、展示商品も数年前からあまり変わっていない印象です。今後、デジタルサイネージがもっと普及することで、日本でもより新しく面白いサイネージへの欲が大きくなると思います。