※100インチクラスのモニターってこんなにデカイ!※写真は98インチ
”会社の会議室に100インチぐらいのモニターを置いてミーティングしたいんですが、ネットで検索しても何をポイントに選べばよいのかわかりません”
(大阪府・八木さんのファンさん/44歳/男性)
なぜ100インチクラスの大型モニターなのか?
近年は巨大な100インチクラス液晶モニターの需要が高まってきています。その要因にはコロナ禍が影響していると考えられます。企業ではリモートミーティングの日常化、家庭では家の中での楽しみを充実させるために、という理由です。ただ、100インチともなるとモニター価格が高額になるのも事実。今日はデジタルサイネージを日頃扱っている「液晶のプロ」目線で、おすすめの100インチクラスモニターをご紹介します。
なお、「100インチモニター」で検索するとLEDモジュールを使用するものもヒットしますが、今回は会議室や家庭での使用におすすめという定義ですのでLEDビジョンは除外します。
LEDビジョンが会議室や家庭に向かない理由
遠目から見ると何が違うのかよくわからない液晶とLEDビジョンですが、会議や家庭では割と近い位置関係でモニターを見るようになります。その場合にLEDのデメリットは「解像度が悪い」という点です。近くから見たときのお互いを比較するとよくわかります。
この様にLEDはドットの間隔が広くなっているため、細かい文字や色彩が表現しにくくなっています。なので少ない人数で画面をシェアすることには向いていません。
おすすめの100インチクラスモニター3選
今回は「ブランド」「価格」「大穴」のテーマをもとに3つのおすすめモニターを選出しました。ちなみに今回選んだものはテレビではありませんので、テレビを視聴したい場合は別途チューナーが必要になります。
ブランド重視で選ぶならPanasonic「TH-98SQ1J」
液晶といえばSHARP製をおすすめしたいのですが、残念なことに100インチ程度のおすすめできそうな製品がありません。よってPanasonicの98インチモニターを総合的に評価しました。高精細4K映像に対応していること、長時間の連続稼働も苦としない強靭な作りがポイントです。画面の輝度は500cd/㎡と明るめであるため、会議での利用におすすめです。ご家庭での使用は明るさが若干気になるかもしれませんので、その場合はブライトネス調整の機能で落ち着いた明るさまで落としてやりましょう。
ネックがあるとしたらやはり価格です。こちらはオープン価格の商品ですが、この記事を執筆している2022年3月時点で、ネット販売掲載価格は最安値でも233万円ほどになっています。
価格で選ぶならJAPANNEXT「JN-IPS9800TUHDR」
できることが同じであれば安く買えるに越したことはありません。価格で選ぶなら迷わずJAPANNEXT製です。あまり馴染みのないメーカーですが、最近は各展示会などにも多数出展していて、徐々にその名が広まっています。価格は98インチでネット最安価格120万円程度(2022年2月時点)となっています。こちらも4K対応です。
懸念材料があるとしたら耐久性です。新規参入メーカーなので実績に乏しく、その安定性を未だ証明できていない点が不安要素となります。
大穴はヤマトサイネージ「YSD-4900Z」を禁断の4連結マルチモニター
裏技的におすすめするのは、49インチの薄ベゼルモニターを連結して100インチに近づけるという方法です。この場合は4台を田の字に並べて98インチになります。連結部には細いラインが入ってしまいますので、ご家庭でテレビや映画を視聴するのにはあまり向いていないかもしれません。
しかし会議やセミナー等でそこまでシビアな映像を求めないケースは、若干ラインが気になるかもしれませんが、プロジェクターよりも明るく鮮明な映像を映せるためおすすめです。機材の合計価格は120万円程度です。このパターンだと100インチを超える超大型画面も作り上げることができます。画面分割表示も簡単にできるので、用途に合わせて柔軟に画面レイアウトの変更ができることもメリットです。
まとめ
今回のポイントは以下の点になります。
✅室内会議やテレビ視聴にはLEDビジョンではなくて液晶がおすすめ
✅何を重視するかで大型モニターは大きく値段が変わる
✅結合ラインさえ気にならなければ多様な使い方ができる「4連結マルチモニター」も選択肢
八木さんのファンさん、おわかりいただけたでしょうか?この中ではどれが一番好きですか?
うーん、そうですね。やっぱり4連結マルチモニターですかね。
え?そうなん?どこが好きなん?
いや、別に…