デジタルサイネージとインターネット
デジタルサイネージとインターネットの関係
デジタルサイネージがインターネットと融合したことによって、どのようなメリットが生まれたのか?


デジタルサイネージがこれほど普及している理由は何でしょうか?
- 設置場所や時間にあわせて適切なコンテンツを配信できる
- 音楽・動画などを利用した豊かな表現ができる
- デジタルサイネージを導入するためのコストが下がった
- 手軽に配信用のコンテンツを作成・管理できる
そもそも、初期の頃のデジタルサイネージは「スタンドアロン型」と呼ばれるインターネットに接続されていないタイプが主流でした。

スタンドアロン型デジタルサイネージのメリット・デメリット
メリット
- 1. インターネット環境がなくてもデジタルサイネージを運用できる
- インターネットに接続するのが困難な地域にある店舗でもスタンドアロン型なら配信することができます。
- 2. 操作が簡単
- 配信パターンがシンプルなので、素人でも簡単に操作できることに加え、普段使っているチラシなどを流用して映像を作ることができます。
- 3. コストがかからない。
- wi-fiの用意が入らず、電源とUSBを用意するだけでOKです。 どんな場所でもコンテンツを流すことができるので、展示会やイベントなど数日レンタルに最適。
デメリット
- 1. 更新するのが手間
- スタンドアロン型のデジタルサイネージを10店舗に設置していれば、それぞれの店舗でUSBメモリなどを使い、コンテンツを差し替える必要があります。
- 2. 管理が大変
- エリアによってターゲットに訴求する適切なコンテンツは変わりますが、ちょっとイメージすればわかるように、それぞれの地域で違うコンテンツの配信管理をするのは大変です。
- 3. 即時対応できない
- 更新するのが手間ということとも関連しますが、スタンドアロン型のデジタルサイネージではリアルタイムでそのときの環境に応じた広告配信をすることができません。 突然雨が降ってきたとき、昼と夜の配信コンテンツを変更する、タイムサービスの告知をするなど、即時対応することができません。
インターネットとデジタルサイネージの融合が生み出すメリット
スタンドアロン型のデジタルサイネージのデメリットはインターネットを使うことで一挙に解決します。インターネット配信(ネットワーク型配信)が可能になったことで、デジタルサイネージの可能性が飛躍的に高まり、一気に普及することになったのです。
インターネット配信のメリット
- 複数ディスプレイの一元管理が簡単
- インターネットに接続していれば、複数のディスプレイを一元管理するのが簡単です。しかも、ディスプレイごとに配信コンテンツを変更するのも難しくありません。
- 遠隔地からの管理も可能
- 管理者がどこにいても配信管理するこができます。また、いちいち現地でディスプレイを確認しなくても、どのディスプレイにどんなコンテンツが流れているかが一目瞭然。不具合が発生しているディスプレイもすぐにわかります。
- 即時更新できる
- デジタルサイネージが爆発的に普及した一番の理由はこれでしょう。配信内容を一瞬で変更できるため、タイムセール情報イベント情報など時間帯ごとの配信内容の変更が容易にできるようになり、よりターゲットに訴求できるようになりました。
インターネット配信のデメリット
日本国内でも過疎地などインターネット接続が弱い地域ではインターネット配信はできません。また、デジタルサイネージを設置しようとする店舗にインターネット環境がなければ、導入するためのコストがかかります。
インターネットを使ったデジタルサイネージの活用法
インタラクティブ性を追及する

ペプシ・コーラがデジタルサイネージとSNSを組み合わせてプロモーションした事例
数年前にペプシ・コーラがベルギーで行ったプロモーション事例です。ビヨンセのコンサート会場でのこと。
簡単にいうと、サンプルを入れた提供機(自動販売機のようなもの)があって、自分のスマホから指定されたフェイスブックページのURLにアクセスし、自分のフェイスブックアカウントで「いいね」すると提供機が作動し、中のサンプルを1本タダでもらうことができるというもの。
そのときスマホを持ち合わせていない人でも、フェイスブックのアカウントを覚えていれば、その提供機(デジタルサイネージ)からログインして「いいね」することで、サンプルをもらうことができるのです。 不特定多数が触るデジタルサイネージですから、ログインしたままその場を離れてしまうとイタズラされてしまう可能性がありますが、もしログオフをし忘れた場合も安心。 一定時間経過後には、自動的にログオフされる仕組みが搭載されていたのです。この手法、人手を使ってサンプルを配布するよりはるかに効果的だと思いませんか?人件費はかからず、利用した人には大きなインパクトを残すことができるでしょう。 しかし秀逸な点はそこではなく、通常の人手を使ったサンプル配布ではサンプルを配って終わりのその場限り、一方通行です。 しかしフェイスブックページに「いいね」をして登録してもらうことで、その後のアプローチが可能になるのです。 インターネット上で自社ページに「いいね」をしてもらうより、はるかに高確率で「いいね」してもらうことができる点も大きなメリットです。 フェイスブックで「いいね」をした人は少なくともペプシ・コーラに興味がある人ですから、サンプル提供後にさまざまな情報提供をすることで、利用した人にとっても企業側にとってもメリットがあります。 サンプルを配るのみでは、受け取った人からのリアクションがない場合、そこでつながりは終わりです。 しかしこのペプシコーラの事例は、サンプルの提供の際にフェイスブックページとリンクさせることで、継続的な関係を築くことができる点で秀逸です。 ちなみに「いいね」を押してサンプルを一度もらった人が、フェイスブックページの登録を取り消し、再登録してサンプルを二重取りすることはできないようになっています。この点でも、人手を使った手渡しより効率的ですね。この事例は飲食店などでも応用可能なのではないでしょうか。 最近は居酒屋などで、デジタル端末を利用して注文を受けている店舗が増えていますが、メニュー・オーダー機能だけでなく、ペプシ・コーラのようなプロモーションを組み込むこともできそうですね。 連動させるSNSはフェイスブックだけでなく、インスタグラムでも可能でしょう。 デジタルサイネージとこれらSNSサービスを連動させるメリットは双方向性を実現するだけでなく、コンテンツ作成の手間を軽減することにもなります。 フェイスブック用、インスタグラム用に作成したコンテンツをそのままデジタルサイネージにも流用できますからね。 ワンリソース、マルチユースで効率的な広告配信が可能になります。コカ・コーラもこのような取り組みを行っています
デジタルサイネージ広告を成功させるポイントとは?

スーパーを舞台にしたデジタルサイネージの運用設計

コンテンツ作成は難しい?

デジタルサイネージを導入するときの業者選びのコツ

デジタルサイネージ用コンテンツを自作するための便利ツールを紹介
無料素材サイトPixabay
業種・業態によって使える素材がない場合もありますが、高品質の画像、動画を提供してくれるサイトです。Pixabayは著作権のない画像や動画を共有する、活気のあるクリエイティブコミュニティです。すべてのコンテンツはクリエイティブコモンズCC0の下で公開されています。これにより、たとえ商業目的であっても、許可を求めたりする必要なく安全に使用できます。
無料の画像加工編集ソフトGIMP
画像加工ソフトの代表はアドビ社のフォトショップですが、使いこなすのはなかなか難しいですよね。フォトショップと同じような機能を持つ無料アプリケーションにGIMPというソフトがあります。こちらも使いこなせるようになるには時間がかかりますが、GIMPを使いこなせるようになれば高品質の画像を制作することも可能です。上質なコンテンツを制作したいという人はチャレンジしてもいいかもしれません。
無料の画像加工編集サイト-バナー工房
上記のGIMPを使いこなすには時間がかかります。もっと手軽に画像を編集したいという方におすすめなのがバナー工房です。ダウンロードの必要がなく、オンライン上で画像編集ができます。自分で公開設定をしない限り、他人に見られたり公開されることは一切ないので安心です。直感的な操作で誰でも簡単に画像を合成したり、枠をつけたり、文字入れをすることができるサイトです。
パワーポイント
パワーポイントは使い慣れているという人も多いでしょう。パワーポイントを使えば、デジタルサイネージ用のコンテンツ制作も簡単にできます。アニメーション機能を使えば簡単な動画やスライドショーも制作することができますね。音声データも使えるので、工夫次第で質の高いコンテンツを作ることができそうです。
動画編集ソフト
直感的な操作で簡単に動画編集ができるソフトにWindowsムービーメーカーがありましたが、Windows10からはデフォルトでインストールされていません。 2017年1月までは『Windows Essentials ダウンロード オプション』のページから、ムービーメーカー(Windows Essentials2012)がダウンロードできたのですが、今はサポートが終了していて、ムービーメーカーをダウンロードすることはできません。 実際は、他のサイトからムービーメーカーをダウンロードする方法はあるのですが、ウイルスやマルウェアに感染するリスクが多少なりともあるので、おすすめはできません。ムービーメーカーのほかに無料で使える動画編集ソフトに「AviUtl」があり、無料とは思えないほどの高機能ソフトですが、これも使いこなすまでには相当の労力が必要です。ここでは安価に購入できて、直感的に操作ができ、しかもクオリティの高い動画が編集できるソフトとして「Wondershare Filmora(ワンダーシェアフィモーラ)をご紹介します。無料版もあるのですが、無料版で作成するとロゴが入ってしまいます。まずは無料版をダウンロードして使い勝手を確認して購入するのがいいですね。まとめ

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