マルチモニターサイネージとは?

液晶モニターを複数並べ大画面化するマルチモニターサイネージ。駅構内やショッピングモールなどたくさんの人が集まる場所でよく見かけます。インパクトのある大画面で訴求力を上げること、遠くからでも視認されやすいこと、一度に多くの人に見てもらえることがメリットです。

マルチモニターサイネージを組んでみる

では、マルチモニターサイネージとはいったいどうやって作られるのでしょう?実際に部品を揃えて4面のマルチサイネージを組み立ててみることにします。

部品の構成

モニター

まずはメインのモニターです。今回は55インチのモニターを4枚連結します。55インチモニター1枚のサイズは横幅が約121.5センチ、縦幅が約68.5センチです。

1枚でも結構な大きさです。ここで気づくことがあるでしょうか?液晶画面を囲う黒い枠(ベゼル)が極端に薄いということです。マルチモニターサイネージの場合は複数のモニターを連結するため、結合部にベゼルの黒いラインができてしまいます。そのラインを少しでも目立たなくする工夫です。

ちなみに通常の55インチデジタルサイネージモニター(マルチモニター用ではなく単体使用するもの)はこのような感じです。比べると何倍もベゼルが太いことがわかります。

 

分配器(マトリクス)と配線

次に制御装置です。映像を4枚のモニターにそれぞれ映し出す制御を行います。分配器と各モニターをHDMIケーブルでつないでいきます。これだけのシステムになってくると配線の本数もかなり多くなります。整線作業の大変さが懸念されます。

専用スタンド

最後にモニターを組み付ける大型のスタンドです。モニターを4枚支える必要があるのでかなりしっかりした作りです。配送時には当然ばらけた状態で来るので、組み立て作業も重労働です。また、ひとつひとつのパーツは重量があり長さもあるので、一人での組み立て作業が困難です。

このようにモニターを据え付けるバーを組んでいきます。下にあと3本組みます。

動作チェックと設置作業

まずはモニターの液晶不良やしっかりと通電するかのチェックを行います。液晶モニターなどの精密機械は配送時の衝撃などでダメージを受けることがあります。液晶の割れや映りにムラがないかをこまめにチェックします。

4枚とも問題なさそうです。しかし、適当に4枚並べただけでも結構な圧力を感じます。後でこのモニターを「田」の字型に4枚並べて組み付けします。

念のため分配器の方も先にチェックしておきます。こちらも通電問題なさそうです。

今度はスタンドを完成させます。かなりの重量を支える必要があるので、スタンド結合部のビスは必ずワッシャーを付けしっかり絞めておきます。

この横に長いバーにモニターを引っ掛けていきます。モニターの裏に専用の金具を取り付け、スタンドに設置していきます。モニターは一枚ずつ丁寧に据え付けていきます。落下や液晶面がダメージを受けないように慎重に行います。ちなみにですが、落下などで液晶がダメージを受けると↓のようになることもあります。

これは一例ですが、衝撃を受けたことで液晶が一部壊れて映らなくなっています。こうなってしまうともうお手上げです。修理か買い替えするしか方法はありません。さて、設置に戻ります。モニターは先に下段から取り付けしていきます。モニター裏に取り付けた金具をスタンドのバーに合わせてネジで固定します。

同じ要領でもう一枚のモニターを横に据え付けます。

次に上段2枚も設置します。

これで何となく形はできあがりました。そして配線をつないでいきます。電源線はモニターで4つ、分配器で1つあります。電源を取り、それぞれの配線を施していきます。

これでマルチモニターの組み付けが終了しました。電源をONしてみます。

問題ありません!これでマルチモニターの設置作業は終了です。

マルチモニターで映像を配信してみる

マルチモニターデジタルサイネージでの映像配信は、分配器についているHDMI入力ポートを通じて行います。今回はパソコンをつないで4枚のモニターにひとつの画像を巨大表示します。まずはパソコンのHDMI出力と分配器のHDMI入力をケーブル接続します。

すると4枚のモニターがまるで今井の巨大モニターになったかのように、パソコン画面が全面に映し出されます。自社のWEBページに飛んでみました。

YouTubeの視聴もしてみました。

大画面はやはり迫力があります。55インチを4枚連結させると横幅243センチ、縦幅137センチほどになります。キズ防止の保護フィルムを剥がします。すると…

映像もかなり綺麗に見えます。今回のモニターは屋内使用タイプの輝度700カンデラのものです。室内では申し分のない明るさで視認性も十分です。参考までにですが基本的にはHDMI出力のある機器をつなげば、この大画面で様々な映像が楽しめます。DVDやゲームを楽しむことも可能です。

屋外にマルチモニターサイネージを設置する場合はモニタの輝度が高いものを選びます。今回の700カンデラモニターを窓際に持っていくと、太陽光の明るさの影響で若干画面が暗く見えてしまいます。

今回はベーシックな「田」の字型連結を行いましたが、縦長や横長に連結させることも可能です。

マルチモニターサイネージの使い道とは?

マルチモニターサイネージは前述したように人の集まる駅や大型商業施設など、不特定多数の方に情報や広告を見てもらえる場所へ設置されるケースが多数です。しかし最近は面白い使い方が注目されています。その一部をご紹介します。

朝礼や会議での使用

工事現場での朝礼看板や大きな会議場など、集まった人への情報伝達ツールとして利用されるケースが増えてきています。タブレットやパソコンの画面を大型モニターにミラーリングし、ミーティングを進めることも可能です。工事現場など屋外に設置する場合は防水ケーシングを施すことで、屋外設置が可能になります。

展示会場やイベント会場でド派手なインパクト!

最近はデジタルサイネージのレンタルサービスも多様化しており、マルチモニターサイネージのレンタルサービスを扱う会社もあります。期間限定の展示会やイベントは一発勝負に賭けたいところ。インパクトで勝負するならこういう手もありかもしれません。

最後に

今回はマルチモニターサイネージを組むところから、設置方法、使用方法までの流れをご案内させていただきました。参考にしていただければ幸いです。次回更新は…未定です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。