上海の街で見たサイネージレポート


前回はLED china 2017の展示会レポートをお届けしましたが、展示会は”ショー的要素”もあり、かなり派手さを感じました。もちろん素敵なLEDモニターやデジタルサイネージに出会えたのですが、実際に上海の街で使用されているサイネージはどのようなものかを視察しました。今回はその様子をお届けします。


上海浦東(プードン)国際空港

空港や駅など、人の往来が激しい場所はデジタルサイネージの設置に適しています。そういう意味では飛行機を降りる前からかなり期待をしていました。まずは降り立った空港でのデジタルサイネージ事情を記します。

WI-FIパスワード発券用タッチパネルサイネージ

空港で少し待ち時間があったので、メールチェック等のためWi-Fiに接続しようとインフォメーションセンターに行くと…英語で多分(笑)「あそこのタッチキオスクでパスワードが出せるよ!」的なことを言われました。ちなみに「キオスク」とはこのような自立型デジタルサイネージを指す言葉です。

タッチサイネージの画面を見ると、中国語と英語!教養のない私は理解するのに時間がかかりました。中国はテロ対策のセキュリティが結構厳しいらしく、Wi-Fiパスワードの取得はパスポートの情報をスキャンさせないと教えてくれません。

ちなみにこのタッチサイネージはWindowsのOSで動いているようで、タッチすることでWindowsのデスクトップ画面に飛んだり、変なアイコンが出たりと逆にサイネージ側のセキュリティはどうなんだ?と思ってしまいました。その辺が中国っぽいなと、少し面白く感じました。

公衆電話タッチパネルサイネージ

 

空港内の公衆電話は全てタッチパネルの液晶になっていました。電話にサイネージをつけるというのは非常に効果的です。電話中に絶対に見てしまいます。また通り過ぎる人たちへ向けた広告媒体としても有効です。

公衆電話やトイレ、エレベーターなど人が一定時間足をとどめる場所へのサイネージも効果的です。一度に多数の人へのアピールはできませんが、少人数でもほぼ確実に見てもらえるというメリットがあります。

しかし…公衆電話のサイネージ、悲しいことながら使っている人を全く見ませんでした。やっぱり中国もみんなスマホですね。

2連液晶サイネージ+LEDテロップ

横並びの縦置き液晶サイネージの上部にLEDのテロップが流れています。日本では見たことのないデジタルサイネージです。こういう発想が外国っぽくていいなと思いました。よく見ると下の土台のところも無意味に光る(?)赤色のLEDライトが…。

左側の画面を見ると、スマホのようにアプリのアイコンがたくさん並んでいます。ということはこれもタッチパネルサイネージ!中国ではタッチパネルのデジタルサイネージが主流なのかもしれません。

航空券発行用タッチパネルサイネージ

これもタッチパネル。世の中便利になったものです。モニターの上に黒い四角が見えます。これはおそらくカメラだと推測します。このあたりにもセキュリティ体制の強靭さがうかがえます。

時刻表サイネージ

お馴染みの時刻表サイネージです。日本の空港や駅でもよく目にします。各飛行機の離着陸に合わせ、目まぐるしく情報が更新されていきます。巨大な上海の空港内には同じような時刻表サイネージが何か所にもあり、サイネージをネットにつないで運用する方式でそれぞれのサイネージを一括管理しています。

屋内LEDビジョン

インフォメーションカウンターに巨大なLEDビジョンが!中国では屋内のサイネージにもLEDを使用しているケースが多々あります。LEDビジョンは液晶に比べ画像が粗く見えてしまうという観点と、導入コストがやや高いという理由もあり日本ではあまり普及をしていません。

しかし前回のコラムにも書いたように、屋内視聴用にピッチ幅を狭めたLEDパネルが量産されるにあたり、高精細な画像が流せるLEDビジョンが中国ではメジャーになっているようです。

液晶に比べ明るく反射も少ないLEDビジョンは視認性、訴求力に長けています。壁面のカーブに沿ってビジョンもカーブしているのがわかるでしょうか?このようなフィット感は液晶パネルでは出せません。

待合スペースに設置された巨大サイネージもLEDビジョンでした。カメラのせいで画像に点線みたいなものが入ってしまいましたが、肉眼で見ると本当に液晶モニターと遜色ないほどの解像度です。

屋外LEDビジョン

屋外の屋根下にもLEDビジョンを発見しました。こちらはピッチ幅が少しあるようで、やや粗めの映像になっています。ちなみにピッチ幅とは、下の画像のようにLEDの粒と粒の間に生まれるスペースのことを言います。

ご覧のように結構幅があります。遠くから見るには問題ないんですが、近くからだとちょっと違和感があります。そして屋外設置の場合は雨がかかったり、粉塵が待ってきたり…。一部変色しています。また、LEDビジョンは表面に凹凸があるため隙間にホコリが溜まってきます。定期的なメンテナンスが必要です。うーん見る限りこのビジョンはあまりメンテナンスしてなさそうです。

自立型デジタルサイネージ

空港内の飲食店にも普通にデジタルサイネージが設置されています。これだけ大きいと存在感を感じます。こちらは液晶パネルですが、液晶の場合はモニターの表面を保護するために強化ガラスを使用します。写真のように反射が気になる場合があります。実はこのような自立型サイネージにもLEDパネルを採用したものが出てきています。LEDは必ずしも表面を保護する必要がないので、反射しないサイネージを設置することもできるのです。

上海市街中心地(上海タワー)周辺

上海のランドマーク、上海タワー付近にやってきました。何とこちらのタワーは地上632メートルだそうです。上の方には雲がかかっています!そのせいではっきりと見えないんですが、最上部にはLEDビジョンが設置されているようです。残念なことにあまり時間がなかったため視察もほどほどですが、こちらの状況もUPします。

展望台での案内用サイネージ

展望台からの風景を案内してくれるサイネージです。訪問したのは夜で綺麗な夜景が楽しめました(欲を言うなら綺麗な女性と来たかった!)。サイネージに映っているのは昼の風景。見比べることができます。こういうサービスは嬉しいですね。逆に昼間来たらサイネージには夜景が映っているんだろうか?

ビル丸ごと1棟がLEDビジョン!?

これ、ヤバいですよね。ビルがLEDビジョンになってるんです!ちょっと考えられない。中国の熱気というかパワーをひしひしと感じます。周りを見渡してもLEDビジョンやら装飾やら…船までLED装飾されています。

圧倒されます。

おしゃれなサイネージ

展望台から降りると現実に戻ります(笑)。これはメタル調の筐体をまとった自立型サイネージ。モニターは同じでも筐体のデザインでイメージが全然違います。こういったデザイン性は中国の方がオリジナリティがあって面白いなと思います。下のホテルサイネージとイメージ全然違うでしょ?

おまけ 宿泊したホテルのサイネージ

宿泊先ホテルにも普通にデジタルサイネージが置いてありました。中国での普及率の高さに感心します。でも…デカい方のサイネージ、故障でしょうか?真っ暗なまんまです。故障した時の修理や移動がちょっと手間なところが、サイネージのネックですね。このままだと置物にもならないタダの邪魔ものです。

まとめ

中国のデジタルサイネージは日本より1歩2歩、前を行ってるという感じでした。参加した展示会でも様々なサイネージ機器を視察し、興味をそそられるものが沢山あったのですが気になるのはそのクオリティです。

日本製は高品質だけど高い。中国製は粗悪だけど安い…。これが皆さんの率直なイメージだと思います。ただし!デジタルサイネージにそれは当てはまらないようです。いろいろなメーカーを訪問し、製造工程や製品を拝見しそう感じました。しかし、日本で使うにはちょっとだけ私たちの意見も取り入れてもらわないといけないようですが。

今回の海外出張で得たことを、ヤマトサイネージでは積極的に活かしていく予定です。他にはないデジタルサイネージ。インパクト抜群のLEDビジョン…。今後のヤマトサイネージラインナップにご注目ください。

※日本ではPSEマークのない電化製品の販売は禁止されています。ヤマトサイネージの商品は全てPSEマーク付きの安心・安全にご使用いただけるものです。