今、美容室は供給過剰状態です。厚生労働省の「平成29年度衛生行政報告例」によれば、美容室(美容所)の数は24万7578店舗。これはコンビニのおよそ4.5倍に相当します。



世帯収入の減少や少子高齢化などにより、積極的に美容室に行こうとする人も、全体的に減ってきています。



このような状況において、集客に苦しんでいる経営者さんが少なくありません。「チラシ配りをしているけれど、あまり反応がないし、労力もかかり過ぎる」「フリーペーパー広告を出しているけれど、お金がかかる上に、効果が続かない」などなど。



実は、美容室の集客について考える際、多くの経営者さんが見落としているのが看板です。美容室にとって、看板はとても優秀な集客ツールです。ここでは、美容室の集客力を高める看板のポイントをご紹介していきます。



美容室集客における看板の重要性



美容室の集客について考える際、多くの経営者さんが見落としているのが看板です。



看板に対して「単なる表札」「場所を分かりやすくするための目印」などと捉えている経営者さんがとても多いですが、実際のところ、看板はとても優秀な集客ツールです。



  • 「こういう表現をすればターゲットのニーズに訴求できるだろう」
  • 「こういう工夫をすればスムーズに入店してもらえるだろう」
  • 「このように設置すれば発見してもらいやすいだろう」


このように、看板を見直してみるだけで、集客数が10%も20%も伸びていくということは十分に起こり得ることです。



また、看板は費用対効果の高い集客ツールでもあります。



多くの美容室では、集客対策として、「チラシを配る」「メディアに広告を出す」などといったことを行っていますが、これらはその都度コストが発生してしまいますし、仮に集客に成功したとしても、それは一時的なものでしかありません。



一方で、看板はどうでしょう。基本的には、一度セットしてしまえば、ずっと効果を発揮し続けてくれます。看板を見直してみることは、費用の面からも有効な手段と言えます。



そして、忘れてはならないのが、”自宅から近いところにある美容室に通う人が多い”という点です。リクルートライフスタイルの調査によると、美容室に継続して通う理由のトップは「自宅から近い」だそうです。



あなたのすぐ近くに住んでいる方々は、あなたの美容室の存在を知っていますか? あなたの美容室の良さを知っていますか? 看板を見直してみることは、リピーターにつながるお客様を獲得することにもつながります。



美容室の看板に記載したい内容



これから集客力を高める看板のポイントをご紹介していきますが、まず看板に記載する内容について確認しておきましょう。一般的に、美容室の看板には、下記のような内容を記載します。



[表札的な情報]



・店名
・業種業態
・キャッチコピー



[特徴や魅力を伝えるための情報]



・コンセプト
・プロフィール
・メニュー&価格
・カットモデルの写真
・お店の内部の写真
・スタッフの顔写真
・キャンペーン情報



[事務的な情報]



・営業時間
・入口や駐車場の場所
・運営スタイル(予約なしOK、夜間も営業、キッズルームありなど)
・連絡先(電話番号、メールアドレスなど)



ぜひ参考にしてください。



なお、「全てを網羅しなくていけない」などといったことはありません。あまりに情報が多すぎるのも、看板として不適切です。相手を混乱させてしまったり疲れさせてしまったりします。



美容室で使われる看板の種類



看板にはさまざまな種類がありますが、美容室の看板としてよく使われるのは、「ファサード看板」「突き出し看板」「ウインドウサイン」「スタンド看板」「のぼり旗」です。



[看板1:ファサード看板]



ファサード看板とは、お店の入口上部に取り付けられる比較的大きめの看板のことです。店名、業種業態、キャッチコピー、営業時間、連絡先などの表示によく使われています。ファサード看板は、お店の印象を大きく左右する看板です。デザインについては慎重に検討する必要があります。



[看板2:突き出し看板]



突き出し看板とは、建物の高い部分から道路面に突き出すように出ている看板のことです。店名、業種業態、お店の場所情報(「2階」「当ビル2F」など)などの表示によく使われています。突き出し看板は、看板面が通行人の進行方向と垂直になるため(通行人の視界に入りやすいため)、気づいてもらいやすいという特徴があります。



[看板3:ウィンドウサイン]



ウィンドウサインとは、窓や扉のガラス面に、シート(カッティングシート、インクジェットシートなど)を貼って看板とするものです。メニュー&料金、写真、コンセプト、プロフィール、運営スタイル、営業時間、連絡先などの表示によく使われています。ウィンドウサインは、比較的広告面を広くとることができるため、細かい情報や大きな写真を表示するのに適しています。



[看板4:スタンド看板]



スタンド看板とは、移動可能な自立式の看板のことです。メニュー&価格、写真、キャンペーン情報などの表示によく使われています。チラシやクーポンなどを設置できるタイプもあります。通常、お店を開けるときに外に出し、お店を閉めるときに中に入れる、といった作業が必要になります。



[看板5:のぼり旗]



のぼり旗とは、長方形の布を棒に括りつけたものです。店名、業種業態、キャッチコピー、キャンペーン情報、入口や駐車場の場所など表示によく使われています。風でなびくため人の目に留まりやすいです。また、風でなびくがゆえに細かい情報の表示には適していません。



看板の内容のポイント



看板の内容において、近所の人や通りかかる人を店内に誘い込むためには、次のような点がポイントになります。



・一目で美容室と分かるようにする
・「どんな美容室か」が分かるようにする
・初回の方向けキャンペーンをアピールする
・店内の雰囲気が分かるようにする
・入店を決めた方を迷わせないための案内を出す



以下、それぞれを詳しく解説していきます。



【ポイント1:一目で美容室と分かるようにする】



非常に単純なことではありますが、「ここは美容室ですよ」ということが一目で伝わるようにしましょう。



具体的な方法としては、たとえば、



・店名の近くに「美容室」「heir salon」などといった文言を記載する
・目立つところに大きめなハサミのイラストを掲載する
・目立つところに大きめなカットモデルの写真を掲載する



など。



基本的に、看板というものは、ほんの一瞬しか見てもらえないものです。通りにある一つひとつの看板を立ち止まってじっくりと見ていく方はいません。



「美容室に行ってみようかな」「どこかいい美容室ないかな」などと考えている方が通りかかったとき、一目で美容室と分かるようであれば、立ち止まってくれるでしょう。逆に一目で何のお店か分からないようであれば、そのまま素通りされるでしょう。



「それってわざわざ意識すること? 普通に美容室ということが伝わっているでしょ?」 このように思われる方も多いのですが、他のジャンルのお店(カフェ、ネイルサロン、雑貨屋など)に見えてしまう、といった例も少なくありませんので、注意してください。



【ポイント2:「どんな美容室か」が分かるようにする】



ポイント1とも似ていますが、「どんな美容室か」がハッキリと分かるようにしましょう。



お客様には、それぞれニーズというものがあります。



たとえば、お忙しい方の中には、時間のかかるサービス(カラーリングや縮毛矯正など)を短時間で受けたいという方が多くいらっしゃるでしょう。お肌が弱い方の中には、ノンケミカルな薬液で対応してもらいたいという方が多くいらっしゃるでしょう。



お客様は、自分のニーズに合っていなければ魅力を感じませんが、自分のニーズに合っていれば魅力を感じます。看板では、ターゲットとする方に魅力を感じてもらえるよう、「どんな美容室か」が伝わるようにしてください。



例:
・リーズナブル
・スピーディー
・ノンケミカルな薬液を使用
・ショートヘアーが得意
・ロングヘアーが得意
・アンチエイジングカットが得意
・ボリュームアップカットが得意
・カット専門
・カラーリング専門
・女性専門
・男性専門
・芸能人やモデル御用達
・着付けに対応できる



【ポイント3:初回の方向けキャンペーンをアピールする】



初回の方向けキャンペーンを行っている場合は、それを看板でアピールしましょう。



もちろん、リピーターさん向けキャンペーンを看板でアピールするのもOKです。しかし、リピータさんの場合、メルマガやホームページなどでチェックしてくれることもあります。集客効果を高めるためには、初回の方向けキャンペーンのアピールを優先した方がよいでしょう。



例:
・当美容室に初めて来られる方、カット料金を通常4,000円のところ今だけ3,000円
・当美容室に初めて来られる新入学生の方、全サービス20%引き



【ポイント4:店内の雰囲気が分かるようにする】



お客様にとって、美容室は、



・髪の毛を触られるところ
・簡単に身動きがとれないところ
・ハサミや薬液など危険性のあるものを使うところ
・1時間から2時間と比較的長時間滞在するところ



です。



店内の雰囲気が分からないと、不安を抱えてしまう方もいらっしゃいます。



これを踏まえ、看板では、お店の雰囲気が伝わるような写真を掲載してください。



例:
・施術場所
・待合場所
・洗面所
・スタッフの顔
・シャンプーや薬液など
・お花や観葉植物など
・本棚
・提供するドリンク



「居心地の良さそうなところだ」「気軽に話せそうな人ばかりだ」といったことが分かれば安心して入ってきてくれるでしょう。



なお、写真の枚数が多い場合は、デジタルサイネージが便利です。デジタルサイネージであれば、複数の写真をスライドショーで表示させることができます。人は動くものに目がいく習性があるため、注目してもらいやすいというメリットもあります。



【ポイント5:入店を決めた方を迷わせないための案内を出す】



何らかのお店に入ろうとするとき、「営業しているのかどうか分からない」「予約すべきかどうか分からない」などと迷ってしまうようなことはありませんか? それで時間を無駄にしてしまったり結果的に立ち去ってしまったりするようなことはありませんか?



これはお互いにとって機会損失になりますね。看板では、無駄に迷わせないよう適切な案内を出すようにしましょう。



美容室においては、下記のような疑問が起こりやすいです。参考にしてください。



・今営業しているの?
・入口はどこ?
・駐車場はどこ?
・待ち時間はどれくらい?
・所要時間はどれくらい?
・予約なしはOK?
・飲み物の持参はOK?
・子供がいても大丈夫?
・夜間営業はしているの?
・クレジットカード使える?
・予約前に相談できる?
・あとで電話したいけれど、電話番号は?



看板の設置の仕方のポイント



看板は設置の仕方も大事です。近所の人や通りかかる人に気づいてもらうようにするためには、次のような点がポイントになります。



・看板面を進行方向に対して垂直に設置する
・障害物で隠れないようにする



以下、それぞれを詳しく解説していきます。



【ポイント1:看板面を進行方向に対して垂直に設置する】



看板は、通行人の視界に入りやすいよう、通行人の進行方向に対して看板面が垂直になるように設置しましょう。



※そのように設置できる看板のみでよいです。ファサード看板やウィンドウサインなどはそのように設置できないケースもあるでしょう。



進行方向に対して看板面を平行に設置しているケースが多いですが、それでは看板面を見てもらえないまま素通りされてしまう可能性が高くなります。



通行人の目線になって考えてください。通行人は、通常、進行方向を真っ直ぐ見ています。いちいち横を向いて看板を確認するなどといったことはしません。



看板というものは、通行人の進行方向に対して看板面が垂直になるように設置することで、見てもらいやすくなります。



【ポイント2:看板面が障害物で隠れないようにする】



看板は、障害物で看板面が隠れてしまわないよう注意しながら設置しましょう。



一般的に、障害物となりうるものとしては、次のようなものがあります。



・電柱
・道路標識
・お花
・観葉植物
・自転車
・バイク
・ベンチ



美容室で、特に意識したいのがお花や観葉植物です。「雰囲気が良くなるから」と、お店の前にお花・観葉植物を置いている美容室は多いですが、注意が必要です。



お花や観葉植物は生き物であるため、適宜、古いものを撤去したり新しいものを設置したりしますよね。一方で、自分のお店の看板というものは、常にそこにあるため、いつの間にか”そこに看板がある”ということを忘れてしまうことがあります。



”そこに看板がある”ということを忘れて、お花や観葉植物を設置しようとするとどうなるでしょうか。看板を隠してしまうようなことも十分に起こり得るでしょう。看板の近くに、お花や観葉植物を設置する際は、この点に注意してください。



他の集客ツールとの連携



美容室は、他の店舗型ビジネスと比べても平均単価が高いですし(美容室の平均単価は6,000円~7,000円)、いったんカットやパーマなどをはじめてしまったら基本的には後戻りができません。



そのため、看板を見て興味を持っても「家でじっくり考えたい」「知人に相談したい」という方もいます。



そういう方のために、チラシを設置したり、ホームページなどの案内を出したりしましょう。



[チラシを設置]



看板のすぐ近くにチラシを設置しておくと、必要とする方が手に取ってくれるようになります。「ご自由にお持ちください」などといったメッセージあるとよいです。



なお、チラシは汚れないように気を付けてください。美容室では清潔感も大事です。汚れたチラシを渡してしまうと美容室に対しての印象が悪くなります。



[ホームページ、ブログ、SNSなどに案内]



ホームページ、ブログ、SNSなどがあれば、そちらへの案内も出しましょう。



看板に、「QRコード」「URL」「アカウント名」「”〇〇で検索”というフレーズ」などを掲載することで、アクセスしてくれるようになります。



まとめ



美容室の集客力を高める看板のポイントをご紹介してきました。



繰り返しになりますが、看板は「単なる表札」「場所を分かりやすくするための目印」でもありません。とても優秀な集客ツールです。美容室の集客力を高める上では、今回ご紹介した内容をぜひ役立ててください。



具体的な方向性で悩んだときは、「美容室 看板」などといったワードで画像検索をしてみるのも良いと思います。美容室の看板がたくさん出てきますので、参考になるものや真似したくなるようなものが見つかるでしょう。



デジタルサイネージ看板で集客効果UP!



弊社ヤマトサイネージでは、店舗ビジネスを展開されている方からデジタルサイネージ看板についてのお問合せを多数いただきます。



やはり通常の看板より、動きがあったり、時間帯によって内容を簡単に帰られたりということで、興味を持たれる方が増えているようです。



店頭、店内にデジタルサイネージ看板を導入して、効果を感じていただき、複数店舗に導入していただくこともあります。



デジタルサイネージ看板にご興味をお持ちいただけましたら、ヤマトサイネージにお気軽にお問合せ下さい。導入しやすい長期リースもご用意しております。