小学生の英語学習を「電子黒板」がサポート
従来の英語の英語の授業では、「英語って難しい」「発音が恥ずかしい」というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?
文部科学省の学習指導要領改訂により、小学校での英語教育が本格化したいま、小学生の子どもたちが英語を「勉強」ではなく「遊び」のように楽しみ、自然と身につけられる環境が求められています。その鍵を握るのが、電子黒板とタブレットのハイブリッド活用です。
そこで今回の記事では、電子黒板とタブレットを組み合わせることで、小学校の英語授業がどのように革新され、子どもたちの「苦手」が「楽しい!」に変わっていくのかについて、具体的な活用アイディアとともに徹底解説します。
小学校の学年別の英語学習の内容
小学校の英語学習は、学年が上がるにつれて段階的に内容が深まります。
3〜4年生で学ぶ内容:好奇心の扉を開く「外国語活動」
小学校で英語の授業が始まるのは3年生からです。この段階では、英語の音やリズムに親しみ、簡単な挨拶や自己紹介、身近な単語に触れる「外国語活動」が中心です。
歌やゲームを通して「英語って楽しい!」という興味・関心の種を蒔く大切なフェーズ。しかし、「聞いても意味がわからない」「発音に自信がない」といった小さな苦手意識が芽生え始めるのもこの頃です。
5〜6年生で学ぶ内容:コミュニケーションの土台を築く「外国語」
小学校5年生になると、より体系的な「外国語」学習へと移行し、聞く・話す・読む・書くの4技能をバランス良く育成します。簡単なコミュニケーションを通じて、「英語で伝えられる喜び」を味わうことが目標です。
小学校卒業までに、中学校での英語学習へスムーズに移行できる基礎力を養うことが求められますが、ここで「書く」「話す」といったアウトプットの壁にぶつかる子も少なくありません。
【小学校3〜4年生向け】英語の授業での電子黒板×タブレット活用アイデア
この学年では、英語を「楽しい!」と感じてもらうことが最も重要です。電子黒板とタブレットを組み合わせることで、児童たちが遊び感覚で英語に触れ、自然と英語に親しめる機会を増やします。ここでは具体的な授業のアイディアを3つご紹介します。
授業アイデア1:歌とダンスで覚える「体感型ワードゲーム」
授業の流れ
まず、電子黒板に季節の歌や動物の歌などの英語の歌を映し出し、歌詞とアニメーションを表示します。先生が歌に合わせて簡単なジェスチャーを加え、児童たちも一緒に体を動かします。
次に、歌に出てくる単語(例:animal、jump、runなど)を電子黒板に大きく表示し、対応する絵を並べます。
電子黒板の活用
歌の動画を電子黒板で再生して、歌詞の中にある重要単語をハイライトして、楽しく英語を覚えられるようにします。他にも、歌に合わせてカードを動かしたり、単語をドラッグ&ドロップで並べ替えたりするインタラクティブなゲームを実施する使い方も人気です。
タブレットの活用
児童たちは自分のタブレットで、歌に出てくる単語の絵を指でなぞって書く練習をしたり、単語を聞いて対応する絵をタップするクイズに挑戦したりします。
学習効果
歌と動きを組み合わせることで、単語の意味が直感的に理解しやすくなり、記憶に残りやすくなります。タブレットを使ったアウトプットは、児童たちの積極性を引き出します。「できた!」という成功体験を積み重ねることで、英語学習への苦手意識を払拭しましょう。
授業アイデア2:デジタル絵本で「お話の世界」に飛び込む
授業の流れ
先生は電子黒板に英語の絵本を画像で表示し、ネイティブスピーカーの音声を再生しながら読み聞かせます。途中、物語の展開に合わせて児童たちに質問を投げかけたり、次に何が起こるか予測させたりします。読み聞かせの後、絵本に出てくる単語やフレーズを使ったアクティビティを行いましょう。
電子黒板の活用
絵本のページを大きく映し出し、細かなイラストも鮮明に見せられます。登場人物のセリフ部分を拡大したり、特定の単語を指差したりしながら読み聞かせを行うことで、視覚的な情報と音声を結びつけやすくなります。
一方的に情報を伝えるだけでなく、絵本の内容に関する簡単なクイズを電子黒板で 表示。児童たちに直接タッチして答えてもらうことで、より集中力が持続します。
タブレットの活用
児童たちには自分のタブレットで、絵本に出てくるキャラクターの絵に色を塗ったり、物語の場面を絵で描いて簡単な英語のセリフを書き加えたりしてもらいます。絵本の登場人物になりきって、タブレットでセリフを録音し、先生に聞かせたり、ペアで音読練習をしたりすることも可能です。
学習効果
視覚的な刺激と聴覚からのインプットにより、物語への没入感が高まり、英語を自然な形で吸収できます。絵本を題材にすることで、英語だけでなく、海外の物語の楽しさや文化的な背景にも触れるきっかけとなります。
授業アイデア3:身の回りから発見!「英語で探しものゲーム」
授業の流れ
先生は電子黒板に、教室にある様々な物のイラストや写真をランダムに表示します(例:desk、chair、 book、pen、boardなど)。表示された物の英語名を先生が発音し、児童たちはそれを聞いて、対応する物を電子黒板上で指差したり、〇をつけたりします。
電子黒板の活用
複数のイラストや写真を同時に表示し、正解を指差す、丸で囲む、線で結ぶというインタラクティブな操作を取り入れましょう。時間制限を設けてゲーム形式にすることで、より集中力を高められます。
タブレットの活用
児童たちは自分のタブレットを持って教室の中を歩き回り、電子黒板に表示された単語に対応する物を探し、タブレットのカメラで撮影します。
撮影した写真に、その物の英語名を入力して、先生に提出します。先生は提出された写真を電子黒板に一斉に表示し、正しい英語名が入力されているかを確認しながら、みんなで発音練習をしましょう。
学習効果
教室という身近な環境を題材にすることで、英語が日常生活と結びついていることを実感させます。体を動かしながら学習することで、飽きることなく積極的に参加できます。
【小学校5〜6年生向け】英語の授業での電子黒板×タブレット活用アイデア
この学年では、より実践的な英語の「使える」力を養うことに重点を置きます。電子黒板とタブレットを活用して、コミュニケーション能力の育成と、中学校での学習へのスムーズな移行をサポートしましょう。
授業アイデア1:「自己紹介」プレゼンテーションで自信を育む
授業の流れ
先生は電子黒板に、自己紹介で使える基本的な英語フレーズや、プレゼンテーションの構成例(例:My name is〜、I like〜、My dream is〜など)を表示します。
児童たちはそれらを参考に、自分のタブレットで自己紹介のスライドを作成。完成したスライドを電子黒板に映し出し、クラスメイトの前で発表します。
電子黒板の活用
プレゼンテーションのテンプレートや、表現のアイデアを一覧で表示し、児童たちが参考にしやすい環境を整えます。発表時には、タブレットから送信されたスライドを大画面に投影し、発表者だけでなく聞く側の児童たちにも内容がよく見えるようにしましょう。
発表後、電子黒板に表示されたスライドについて、先生がその場で補足説明を加えたり、質疑応答を行ったりすることも可能です。
タブレットの活用
児童たちはPowerPointやGoogleスライドのようなプレゼンテーションアプリを使って、テキスト、写真、イラストでスライドを作成します。発表後、他のクラスメイトはタブレットから匿名で感想や質問を送信し、発表者はそれらを見て英語で回答する練習を行います。
学習効果
自分のことを英語で表現する機会を持つことで、英語を使うことへの自信が育まれます。
「話す」「書く」能力だけでなく、「情報を整理し、構成する」「視覚的に表現する」といった、将来の学習や社会生活で役立つ総合的なコミュニケーション能力の育成にもつながります。
授業アイデア2:グループで「物語創作」&「朗読劇」に挑戦
授業の流れ
先生は電子黒板に、物語のテーマ(例:動物の冒険、未来の世界など)や、登場人物の設定、物語の構成(起承転結)に関するヒントを表示します。
児童たちはグループに分かれ、タブレットを使って英語で物語を創作。物語が完成したら、それぞれのグループが朗読劇として発表します。
電子黒板の活用
物語創作に必要な単語や表現のリストを電子黒板に表示します。物語のアイデアを出し合う際には、電子黒板のホワイトボード機能を使って意見を書き込みましょう。
朗読劇の発表時には、各グループがタブレットで作成した物語のテキストを電子黒板に表示。背景となるイラストや効果音を同時に再生することで、より本格的な発表を演出できます。
タブレットの活用
各グループはタブレットのメモアプリや文書作成アプリを使い、協力しながら物語の脚本を英語で作成します。キャラクターのイラストを描いたり、物語の場面に合わせた写真や動画を検索して挿入したりと、創造性を発揮できるでしょう。
朗読劇の練習では、タブレットの録音機能を使ってセリフを録音し、発音やイントネーションを確認し合います。完成した朗読劇は動画として撮影し、電子黒板で上映会を開くことも可能です。
学習効果
グループでの共同作業を通して、協調性や問題解決能力を育みながら、英語で「書く」「話す」力を実践的に鍛えられます。朗読劇というアウトプットの場は、児童たちが英語を使うことに喜びを感じ、英語を発音することが恥ずかしいという感覚を忘れさせるでしょう。
授業アイデア3:地域との連携!「英語で街案内プロジェクト」
授業の流れ
先生は電子黒板に、自分たちの住む地域の有名な場所やお店の写真を映し出し、それらの英語名を教えます。児童たちはグループに分かれ、タブレットを持って学校の周りや地域を探索し、外国人観光客に紹介したい場所を見つけます。
見つけた場所について英語で説明する「街案内」の原稿を作成し、実際にその場所で説明する動画を撮影しましょう。
電子黒板の活用
地域地図を電子黒板に表示し、おすすめスポットをマークしたり、経路を線で示したりできます。街案内の際に使える英語の表現例(例:This is〜、You can enjoy〜、It’s famous for〜など)を一覧で提示し、ロールプレイングの練習相手として、先生が電子黒板に表示された外国人のアバターと会話練習をするデモンストレーションも可能です。
タブレットの活用
児童たちはタブレットのカメラ機能を使って、紹介したい場所の写真を撮影したり、短い動画を撮ったりします。撮影した写真や動画を使い、街案内のスクリプトを英語で作成し、タブレットでそのスクリプトを読み上げながら、撮影した映像にナレーションを付け加えます。
完成した街案内の動画は電子黒板に映し出し、クラス全体で共有し、改善点などを話し合いましょう。
学習効果
地域への理解を深めながら、実践的な英語のコミュニケーション能力を養います。自分たちの住む地域を英語で紹介することで、郷土愛を育み、異文化交流への意識を高めます。
動画制作を通して、企画力、構成力、表現力、そしてICT活用能力といった、現代社会で求められる多角的なスキルを総合的に習得できます。
小学校に導入する電子黒板なら「ヤマトサイネージ」へ
小学校への電子黒板導入で最も大切なのは「使いやすさ」です。全ての先生がICT機器に慣れているわけではなく、児童も使うため、シンプルな操作性が求められます。
ヤマトサイネージの電子黒板は、学校現場に最適な直感的な操作性と高い耐久性を兼ね備えているため、初めての導入でも安心してお使いいただけます。
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