デジタルサイネージ用STB「TOTO」とは？

デジタルサイネージ用STB「TOTO」の概要

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デジタルサイネージ用のSTB「TOTO」は、株式会社グルーバ（東京都千代田区）が提供するデジタルサイネージ専用のSTBです。超小型のスティックタイプでAndroidのOSが使用されています。主にデジタルサイネージを遠隔操作したい場合や、複数のデジタルサイネージを連動させたい時に使用します。

TOTOをWi-FiやLANケーブルでインターネットにつなげて、デジタルサイネージにHDMI接続します。操作はWindowsPCで行います。専用ソフトをインストールしてプレイリストやスケジュールを設定します。完成したらサーバーにUPします。

サーバーとTOTOは最短10分毎に通信を行っています。サーバーに新しい情報がUPされると自動的にTOTOが更新を行います。更新中にコンテンツ再生がストップすることがなく、完全にダウンロードが完了した段階でサイネージ側の映像が切り替わります。

TOTOはフレキシブルかつタイムリーにコンテンツの変更が可能で、ユーザーのあらゆる要望に応えられることが特徴です。反面、月額使用料がかかるというデメリットもあります。デジタルサイネージを設置する場合には、いかなる場合もTOTOが適するわけではありません。使用方法や設置台数に応じて検討するのが良いでしょう。

デジタルサイネージ専用STB「TOTO」の使用に適した環境とは？

デジタルサイネージの運用方法には2つの種類があります。TOTOのように通信を行うタイプをクラウド型、通信を使わずローカル環境で使用することをスタンドアロン型と呼びます。例えば上の写真は駅に設置された複数台のデジタルサイネージですが、このような場合にスタンドアロン型を使用すると、1台毎に設定変更が必要になります。

TOTOはクラウド型のため、駅や商業施設などの同一施設内に複数のデジタルサイネージを設置して管理する場合に適しています。手元のパソコン1台で、数十台のデジタルサイネージを一括管理できます。各地にチェーン展開するショップでもよく利用されます。本部にデジタルサイネージの管理者を置き、全国に散らばるデジタルサイネージを遠隔で管理します。

TOTOはデジタルサイネージの現場まで行って操作する必要がなく、遠隔操作したい場合や一度に複数のデジタルサイネージを操作したい場合に適しています。

TOTOの販売価格と月額ランニングコストは？

TOTOのデバイスは代理店が販売しています。定価設定がないのでオープン価格になりますが、概ね50,000円程度で販売されています。リモコンや有線接続用のケーブルは別売となっています。また、月額のランニング費用については明記されていません。各代理店によって差があるようなので要チェックです。

TOTOの使用料は1端末毎のカウントになります。複数のTOTOを使用する場合は月額コストが台数分かかることを理解しておきましょう。

TOTOをおすすめできる点とデメリット

TOTOをおすすめできる点として挙げられるのが、製品が国内生産であることやセキュリティの高さです。機器が壊れにくいことや通信が強固でフリーズしにくいというメリットがあります。また、駅等の公共施設や銀行など、セキュリティ性の高い施設にも導入されています。サプライヤーが国内にあり、サポートもしっかりとしてくれる点も評価が高いポイントです。

反面、TOTOに限ったことではありませんが、特にWi-Fiを使用する場合には通信環境の不安定差が原因で、トラブルが生じるケースがあります。