テレビとデジタルサイネージ専用ディスプレイの違いは

テレビはテレビ番組や映画を見たり、ゲームをしたりと長時間視聴することが多い画面です。パソコン用のディスプレイも同じことが当てはまります。そのため目に負担をかけないように適度な明るさに保たれています。また、設置は横画面のみの想定で、一般的に縦画面で使用することはありません。

設置環境が屋内に限られるため、筐体は薄型軽量を重視しており耐衝撃性は高くありません。当然防水性能はありませんし、画面の明るさも抑えられているため屋外で使用することはできません。

デジタルサイネージ専用ディスプレイは設置場所に応じた画面の明るさや、防塵防水機能、冷却装置等を持つディスプレイです。屋内用でもテレビより明るい画面を用い、目立ちやすくしているのが特徴です。

これはテレビに反し「長時間見られることを想定していない」ので、明るい画面で注目を浴びやすくするという意図があります。デジタルサイネージ専用ディスプレイは縦画面設置にも対応し、24時間連続稼働が可能なモデルもあります。

設置環境や利用方法により様々なデジタルサイネージ専用ディスプレイが存在します。

一般的にテレビは家庭で個人的に楽しむためのものです。誰かにいたずらをされたり、盗難にあったりという心配はほとんどありません。また、風雨や高熱の影響もないことからとても安定した環境で使用するものと言えます。

デジタルサイネージは公共の場でたくさんの人に見てもらうことを想定しています。デジタルサイネージ専用ディスプレイは画面を保護するために強化ガラスを使用したり、ベゼル（画面を囲う枠）を強靭なものにしたり対策が成されています。

機種によってはファンクーリングやエアコン・ヒーターを装備するなど、過酷な設置環境に対応する物があります。