電子黒板の導入で先生の業務は効率化される?
多くの学校でDXが推進されていますが、色々なデジタルツールを導入して「デジタル化」するだけでは意味がありません。余計なデジタルツールを導入して、実務に落とし込めず、逆に無駄な仕事が増えただけ。。。という声も耳にしませんか?
その点、学校への導入が進んでいる「電子黒板」は多くの学校で業務効率の効果が実証されています。ある学校では「もう電子黒板がない授業には戻れない!」という声が挙がるほどです。
そこで今回の記事では、学校に電子黒板を導入する前後で先生たちの仕事にどんな変化が起きたのか?について、事例を踏まえてわかりやすく解説します。
学校への導入が増えている「電子黒板」とは?
電子黒板は、デジタル技術を活用した大型のディスプレイやプロジェクターを用いた教育ツールです。従来の黒板と違い、タッチ操作が可能で、教材の表示や書き込み、動画の再生、クラウド経由でのデータ共有などがスムーズに行えます。
GIGAスクール構想の推進によって、全国の学校で1人1台端末が整備される中、電子黒板はその活用を促進するハブとしての役割を果たしています。特に、板書時間の削減や教材共有の効率化が図れることから、先生の業務負担軽減にも大きく貢献しています。
電子黒板の導入前後で先生の業務の比較
それでは早速、学校への電子黒板導入で起きた「先生業務の変化」について、導入前後を比較しながらみてみましょう。授業前、授業中、授業後の3つのシーンに分けて解説するので、自分の学校にあったらどうなる?とイメージしながら読み進めてください。
業務1:授業前の準備
導入前
授業ごとに黒板に書く内容を考え、板書計画を立てる必要がありました。従来の黒板は、板書のスペースが限られているため、内容を整理しながら書き込む工夫が求められます。
図やグラフ、写真を使いたい場合は、紙に印刷して配布するか、プロジェクターやテレビを準備し、DVDやパソコンを接続するといった手間がかかっていました。
特にプロジェクターは、スクリーンの設置やケーブル接続、ピント調整などの作業が必要で、準備に手間取ることも多かったのではないでしょうか。
導入後
電子黒板なら、事前にデジタル教材を準備しておけば、授業開始と同時にワンタッチでスライドを表示可能です。内容によっては過去に作ったデジタル教材をそのまま表示するだけで済むので、二度手間となる準備を大幅にカットできます。
例えば、理科の授業で過去に行った実験の動画を見せたり、国語の授業で物語の挿絵を大きく映し出したりすることで、授業の進行がスムーズになります。
業務2:授業中の教え方
導入前
黒板を使って授業を進める場合、先生が一つひとつ板書しなければならず、どうしても時間がかかります。生徒はその板書を写すことに集中してしまい、「内容を深く考える時間が十分に取れない」という課題は、一度は経験があるのではないでしょうか?
また、先生が黒板の前に立ちっぱなしになるため、生徒の机を回って様子を確認する時間が取れず、個別のサポートが難しいという課題もありました。
導入後
電子黒板を導入すると、事前に用意した資料をすぐに表示できるため、板書時間を最低限まで削減できます。その分、先生は生徒との対話に時間を割けるようになり、授業の質が向上します。
また、タブレットと電子黒板を連携させることで、発言が苦手な生徒でも無理なく主体的に授業に参加できるようになります。
例えば、生徒がタブレットに書き込んだ回答を電子黒板に映し出し、クラス全体で共有しながら意見を交換します。これにより、「発言が苦手な生徒」でも、自分の考えを伝えやすくなり、活発な意見交換が生まれやすくなります。
業務3:授業後の資料共有
導入前
授業後に生徒から「今日の授業内容をもう一度見たい」と言われても、黒板を消した後では再現が難しく、板書を写真に撮って共有するなどの工夫が必要でした。
しかし、これでは全ての生徒が的確に復習できるとは限らず、授業を欠席した生徒にとっても不十分な場合がありました。
導入後
電子黒板では、授業内容をそのままデジタルデータとして保存し、クラウドを通じて生徒と共有できます。生徒は自宅でも授業の復習ができ、わからない部分を何度も見返せます。欠席した生徒も、授業で使用したスライドや解説を簡単に確認できるため、学習の遅れを最小限に抑えることが可能です。
また、先生自身も授業の振り返りがしやすくなり、次回の授業の計画を立てやすくなります。例えば、前回の授業で生徒が理解しにくかったポイントを確認し、次の授業ではより詳しく説明するといった対応がスムーズに行えます。
ある学校では朝から電子黒板をフル活用
先ほどの項目で解説したように、学校に電子黒板を導入することで授業中以外の場面でも、様々なシーンで活躍します。
ある学校では、朝の会の時点から電子黒板が活用されています。登校した生徒が最初に目にするのは、電子黒板に表示された「今日の予定」や「連絡事項」です。
同じことをアナログ手法でやろうとすると、先生が早く出勤して、黒板に書き込む必要がありますよね。でも、電子黒板があれば、職員室から瞬時に反映できるので便利です。
帰りの会では、配布したプリントや親御さんへの伝達事項を電子黒板に表示し、同じ内容を生徒が持つタブレット端末に共有すれば、親御さんへもスムーズな情報共有が可能となります。
電子黒板がハブとなりタブレット・3Dプリンターとの連携
電子黒板は単体での活用にとどまらず、タブレットや3DプリンターなどのICT機器との連携を強化する役割も果たしています。
たとえば、プログラミングの授業では、電子黒板にプログラムのコードを表示しながら、タブレットで各生徒がコードを入力。その結果をリアルタイムで電子黒板に表示することで、クラス全体で学びを共有できるようになります。
3Dプリンターを導入している学校では、3Dプリンターで出力するデータを電子黒板で確認した後に、実際に3Dプリンターで出力することで、より前後のイメージがつきやすく、知識として定着しやすくなります。
このように、電子黒板が1台あることで、今後さらに増えてくるICT機器のハブとなり、より深い学びの場を実現できます。
高機能な反面シンプルな操作性の電子黒板が使いやすい
電子黒板はタッチパネル機能、インターネット検索、Webカメラ、集音マイクなど、様々な機能が付随していますが、無条件に「高性能であればいい」というわけではありません。
学校では、デジタル機器に慣れていない先生も多いですし、スマホ・タブレット以外の機器に慣れていない生徒も多いでしょう。
IT企業に電子黒板を導入するのであれば、高性能であればあるほどいいでしょうが、学校に導入する電子黒板は、必要な性能は持ちつつも「シンプルな操作性」が求められます。
直感的に操作できる機種でありつつ、操作マニュアルがしっかりと整備されているメーカーを選ぶと良いです。
電子黒板があれば板書やプリント配布の待ち時間がなくなる
電子黒板を活用すれば、授業の進行を妨げる「板書の時間」や「プリント配布の手間」を大幅に削減できます。
例えば、あらかじめ用意した資料を電子黒板に表示すれば、教師が黒板に書く時間が短縮され、その分、生徒が議論や発表に使える時間が増えます。
また、プリントをクラウドで配信すれば配布や回収の手間がなくなり、生徒はタブレットで確認しつつ、欠席した生徒もスムーズに授業内容を確認可能です。
学校に導入する電子黒板なら「ヤマトサイネージ」へ
電子黒板の導入により、先生の業務が効率化されるだけでなく、授業の質そのものが向上するため、生徒にとっても大きなメリットがあります。しかし、どの電子黒板を選ぶかによって、電子黒板の性能を最大限に活用できるかどうかが変わってしまいます。
東京と大阪を拠点に、日本全国エリアで電子黒板の販売を行っている「ヤマトサイネージ」は、学校向けに最適な「誰でも操作しやすい電子黒板」の提案から設置、アフターサポートまでを一貫して提供しています。
電子機器に慣れていない先生でも、小学生から高校生までの幅広い年代でも、誰でも使いやすいインターフェースと高い耐久性を兼ね備えた電子黒板ですので、安心して学校に導入していただけます。
使い方がわからない時でも、丁寧にご説明させていただきますので、学校へ電子黒板の導入を検討している方は、ぜひヤマトサイネージにご相談ください。