屋外用大型ディスプレイ

屋外に大画面の液晶マルチモニターがおすすめできない理由

屋外用液晶ディスプレイとLEDビジョン

屋外または屋外向けに液晶マルチモニターをおすすめしない理由

では、なぜ屋外で液晶マルチモニターを使用するべきではないのでしょうか?その理由をご説明します。

 

①輝度(画面の明るさ)

大画面にする意図は「遠くの歩行者やドライバーからも見えやすくするように」ということです。即ち主なターゲットは画面を遠くから見る人となります。ビルの灯りが夜間は目立つけど昼間は目立たないように、昼間の太陽光は強烈な明るさを持っています。

原理的には太陽光に勝る輝度を持つ液晶モニターを使用しないと画面が極端に見えにくくなってしまいます。スマホの画面を外で見ると暗くて見えづらい感覚と同じです。

屋外用大型ディスプレイ
※画面の明るさが足りないため、遠目からだと何が映っているかわかりづらい

もちろん画面の輝度が高い特殊な液晶モニターを使用することで視認性の改善はできますが、それでもおすすめしない理由が次の点です。

ショーウインドウ用大型液晶マルチモニターの敵「太陽光と反射」

②画面自身と保護ガラスの反射が厄介

雨ざらしの屋外に設置する場合は防塵防水の観点から、画面は必ず強化ガラス等の保護が必要になります。いくら反射防止の策を打っても完全に反射を抑えることができません。昼間の強い日差しでは反射が広範囲で起こり、流すコンテンツを見る妨げになってしまいます。

ショーウインドウ反射

※映像よりも反射のほうが目立つショーウインドウ越し液晶マルチモニター

 

③屋外(向け)の大画面は液晶マルチモニターは推奨しない

以上のような「輝度」と「反射」の問題を液晶画面はどうしても払拭できないため、屋外用の大型モニターは液晶の使用は絶対にNGです。しかし夜間のみしか使用しないような場合には画面輝度は低くても問題ありませんし、反射の影響もかなり軽減されるため状況によっては設置可能と判断するケースもあります。

 

④大型の液晶マルチモニターは屋内設置が基本

液晶マルチモニターは自然光や反射の影響が少ない屋内への設置が基本となります。屋内の場合は防水対策が必要ないため、画面に保護ガラスが必要ない点も反射が抑えられる大きな要因です。

屋内と屋外でのディスプレイの使い分け

※室内に設置してこそポテンシャルを発揮できる大画面液晶マルチモニター、反射の影響もほとんど感じられない

 

⑤小型の液晶モニターの屋外設置はどうなの?

小型の液晶モニターは基本的に見せるターゲットは至近距離にいる人たちになります。なので多少の反射は気になるかもしれませんが、許容範囲内といえるでしょう。

屋内と屋外でのディスプレイの使い分け

※直射日光下では若干の暗さと反射の影響があるが、近くで見るには許容範囲内

この場合の注意点は画面の輝度を2000カンデラ以上とすることです。家庭用のテレビが明るさ約400カンデラ程度となります。以下の写真のように直射日光の中での見え方の違いが生じます。

屋内と屋外でのディスプレイの使い分け

屋外の大画面設置には迷わずLEDビジョン

さて、屋外用に液晶マルチモニターがNGの理由をご説明してきたわけですが、ではおすすめのLEDビジョンとはどのようなものなのでしょうか?こちらはおすすめする理由をご紹介していきたいと思います。

 

①液晶にはない輝度(明るさ)で太陽光にも負けず見えやすい

LEDビジョンはとても明るい光を発することができるので、昼間でも画面が暗いと感じることがありません。そのため日中の自然光の中でも視認性が落ちることがありません。

LEDビジョン

※日中でも光負けが生じないことがLEDビジョンの見えやすい理由

しかしLEDビジョンは解像度が悪いため、数平米以上の大画面にしてドットの数を増やし画面解像度を確保すること、が条件となります。またビルの屋上や2階以上の壁面など、ある程度見せるターゲットと距離を離した設置が求められます。

 

②反射が極端に少ないから見えやすい

屋外用のLEDビジョンはそれ自体が防水性能を持っていて、特に画面を保護するようなものを必要としません。また液晶モニターとの違いは「画面がフラットではなく凸凹」ということです。

屋内と屋外でのディスプレイの使い分け

※表面が凹凸になっていることも反射を抑えれる理由

 

さらに輝度が高いことから反射を感じないことも見えやすい要因です。実際には少しだけ反射は生じるのですがLEDモニターの光が強いため反射を敵にしません。

屋内と屋外でのディスプレイの使い分け

※厳密には反射が起こっているが、それを感じることはない

 

③LEDビジョンは屋外の大画面モニターとして最適

①②の理由から基本的に屋外の大画面モニターはLEDビジョンでの設置をおすすめします。しかし設置場所や条件により例外も発生しますので、まずは大型モニターを扱うプロに相談するのが良いでしょう。

 

④屋内にLEDビジョンはNG?

では屋内にLEDビジョンの設置はどうなのでしょうか?こちらも設置環境や用途によりますが、弊社では原則としてあまりおすすめはしていません。それは既述のように「解像度の悪さ」が気になるからです。室内の場合は必然的にターゲットとの距離が狭まります。そのため映像の粗さが目立つことが懸念の理由です。ただし、人との距離が確保できる屋内イベント会場等など、設置に支障がない場合もあります。

また、きれいな映像を流す必要がない場合(例えば文字情報のみ流す)はLEDビジョンを使用するケースもあります。

屋内と屋外でのディスプレイの使い分け

※屋内設置でもLEDが有効なパターンがある

液晶マルチモニターとLEDビジョン、間違いのない選択を

では今回のまとめです。基本的な考え方のポイントをおさらいします。

✅屋内大画面は液晶マルチモニター
✅屋外大画面はLEDビジョン
✅お互いに使用環境や何をしたいかによって例外がある
✅プロに相談してから設置を検討しよう

設置事例: マルチディスプレイ



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