大画面の液晶マルチモニターの故障事例とは?
※屋内大画面の定番、液晶マルチモニター
屋内施設の大型ビジョンとして設置例の多い液晶マルチモニターですが、万が一の故障リスクは予め抑えておきたいところ。今回は売り手としてはあまり言いたくない液晶マルチモニターの「故障」について、詳しく触れていきたいと思います。
モニターや周辺機器を多数使用するため故障の確率は高くなってしまう
液晶マルチモニターはパッケージングされたひとつの製品ではなく、個体の製品を連結して作り上げるものです。なので使用するモニターや周辺機器の数がテレビなどの他液晶製品と比べ、かなり多くなってしまいます。そのため故障の可能性を秘めた基盤や配線なども膨大になり、必然的に故障のリスクも高まります。
一般的なモニターと比べて故障が起きやすくなるポイント
液晶マルチモニターに使用する専用モニターは、一般的なテレビなどのベゼル(枠)の太いモニターの生産ラインとは違い、専用の生産ラインで製造されます。また国内有名メーカーの製品であっても事実上海外で生産されており、国際輸送のリスクも伴います。
国内での扱いも細心の注意が必要になります。配送や設置作業時にトラブルが起こることもあります。
ポイント①ベゼル(保護枠)の薄さ
液晶モニターのベゼルは、衝撃に弱い液晶パネルをダメージから守るという役割を持っています。なのでテレビやパソコン用モニターなどはある程度の太さがあるベゼルで囲われています。しかし画面を連結する場合にその枠が太いと都合がよくありません。なので極限までベゼルを薄くして、画面の審美性を保つ必要があります。
そのためダメージに対するリスクが高くなり、液晶トラブルの可能性が上がってしまうというわけです。
ポイント②基盤や配線の接触不良
※配線の緩みなど、目に見えない部分は厄介…
国際輸送が絡むといくら精密機械に対するフォローをしていても、輸送時の強い揺れ等で目に見えない部分が接触不良などを起こすケースもあります。設置直後は問題なく映っていても、その後異常が発生することも稀にあります。電気製品は配線1本抜けたり、接触不良を起こすことで正常な使用の妨げになるので非常に厄介です。
弊社の場合は設置工事も自社で行うため納品設置前には十分なチェックを行いますが、それでも防ぎ切ることができず年に数台はトラブルが起こってしまいます。
液晶マルチモニターの使用注意点
取り扱いの注意点は他の電気製品とほぼ同じです。水に濡らさないとか、衝撃を与えないなどごく当たり前のことなのですが、一言付け加えると「より一層慎重に扱ってください」ということです。とはいえ何かトラブルでも無い限り触ることはないと思いますが、特にデジタルサイネージとして使用する場合は人目に触れる機会が多く、不用意に人に触れられることがないように注意しておくべきでしょう。
また、万一の故障の際も自分でなんとかしようとせずに迷わず業者に連絡してください。余計に故障が大きくなってしまう場合があります。
ヤマトサイネージの強み
我々ヤマトサイネージは万一のトラブル発生時にも、基本的に自社でスピーディーな対応ができることが強みです。導入のご相談、現場調査、設置工事に至るまで全て自社で行うからこそ、お客様の製品使用方法や環境を熟知できるためです。
機械である以上、絶対に故障が起こらないと言い切ることはできませんが、万一の際にどれだけお力になれるかということを常に考えてバックアップ体制を整えています。