液晶ディスプレイを囲う「枠」のことで液晶を保護する役割があります。
液晶ディスプレイのベゼルは使用環境や用途により厚みが異なります。一般的に屋内で使用するディスプレイのベゼルは細く、屋外に設置するものは分厚くなります。LEDビジョンにはベゼルが存在しません。
一般的な屋内用液晶ディスプレイのベゼル
テレビやパソコンディスプレイも含め、一般メーカーが販売しているデジタルサイネージ用の屋内ディスプレイは、10~20mmほどのベゼルで囲われていることが多いです。屋内は設置環境が安定しているため、過度な液晶保護を必要としないことから比較的厚みの少ないベゼルを使用することが一般的です。
屋内用のデジタルサイネージ専用ディスプレイのベゼル
屋内のデジタルサイネージ専用ディスプレイのベゼルは一般的な屋内ディスプレイと異なります。液晶面を強化ガラスで覆ったり、側面からの耐衝撃性を高めています。人の手がとどく位置に設置する場合で、異物との接触が考えられるケースには耐衝撃性のある専用ディスプレイがおすすめです。この場合、ベゼル幅は50mm程度になります。
屋外用の液晶ディスプレイのベゼル
屋外に液晶ディスプレイを設置する場合、強化ガラスや太いベゼルで筐体を強化することが条件となります。ベゼルは50mmを超えることが多く、過酷な環境の屋外でも安定して稼働するような対策がしてあります。
液晶マルチディスプレイのベゼル
液晶ディスプレイを連結して大画面を作る場合は、ベゼルを細くした専用ディスプレイを使用します。連結部のベゼルラインを細くすることで、見た目の違和感を少なくするためです。ベゼル幅は数ミリで抑えられることが多いですが、側面からのダメージに弱いため注意が必要です。
LEDビジョンにはベゼルが存在しない
屋内外で大画面を作る場合に用いられるLEDビジョンにはベゼルが存在しません。LEDバネルは液晶よりも強度があるからです。パネルを連結して画面を作り上げるため、連結部にベゼルラインが生まれないことがメリットです。
ベゼルは液晶面の保護が目的
液晶ディスプレイはベゼルによって側面からのダメージを防いでいます。そのためベゼルはなるべく太いほうが間違いないと言えます。画面連結して大画面を構築する場合はベゼルを細くすることを考えても良いですが、単体で使用する場合にはある程度のベゼル幅を確保するほうが安心できます。