四国八十八ヶ所第六札所・安楽寺の専用施設内にマルチモニターを設置
お遍路グッズの販売大手「株式会社いっぽ一歩堂」様(本社・兵庫県宝塚市)からのご依頼で、お寺の境内に新設する施設内へ液晶マルチモニターを設置させていただきました。こちらは「お焚き上げ」に使用するためのものです。
お焚き上げとは、簡単に捨ててしまうには忍びない品を供養してくれるサービスです。大画面にはカメラ中継でご本尊様のリアルタイム映像を流し、その前でご住職が供養のお経を唱えてくれます。
こちらの大画面は55インチの薄ベゼルモニターを4台使用したものです。横幅は240センチ、縦幅は130センチ強となります。カメラ中継やパソコン画面、メディアプレイヤーなど複数の映像再生機器が同時接続可能で、分割配信にも対応するマトリクススイッチャーを装備させました。
お焚き上げとは?
お焚き上げとは、思い出の品や仏具、ご遺品などの簡単に捨ててしまうには心苦しいものを、寺院で供養した後に炊き上げる宗教儀式です。安楽寺はお遍路に含まれる札所であることから、満願後に不要となった白衣や笠などもお焚き上げしてもらえます。
古き良き伝統と最新機器の融合
お寺とデジタルサイネージ。一見ミスマッチな気もしますが、神社や法要施設などでもデジタルサイネージの導入が進んでいます。時代とともにご供養や法要のスタイルも変化しつつあります。
近年では「断捨離」という言葉が流行ったり、終活の一貫で身の回りを整理する方が増えています。粗末に扱えない品物を処分する場合に、是非利用してみたい「お焚き上げ」ですが、インターネットで簡単に申し込みが可能です。また、宅配便サービスで品物を届けることができ、供養後には証明書も発行・郵送してくれます。