小学校の国語の授業でも「電子黒板」が活躍します!
小学校の国語の授業でも、今「電子黒板」の活用が注目を集めています。読む・書く・聞く・話すという国語の4技能をバランスよく育てるためには、視覚的にわかりやすく、興味を引き出す工夫が欠かせません。
特に、文字や文の構造、表現の違いなど抽象的な概念は、黒板だけでは伝わりにくいことも。そんなときに活躍するのが、電子黒板とタブレットを組み合わせたICTの力です。
今回の記事では、学年別に国語授業での電子黒板とタブレットを組み合わせた活用方法をご紹介します。
小学校の国語の授業で習得すべき4つの能力とは?
小学校の国語では、すべての学年を通じて「読む力」「書く力」「聞く力」「話す力」の4つの基礎的な言語能力を育むことが目標とされています。
これらは、単なる国語の成績だけでなく、他の教科の学習や日常生活、将来のコミュニケーション能力にまで大きく関わる力です。
読む力
読む力は、物語や説明文などから情報を正確に読み取る力です。学年が進むにつれ、登場人物の気持ちや筆者の主張、段落ごとの関係など、より深い読解力が求められます。
書く力
書く力は、自分の体験や考えをわかりやすく文章で伝える力です。低学年では日記や作文からスタートし、高学年では意見文や報告文のような構成力が重視されます。
聞く力
聞く力は、相手の話を集中して聞き、要点や意図を理解する力です。授業中の説明を聞いて理解するための土台でもあります。
話す力
話す力は、順序立てて自分の考えを伝える力です。理由や具体例を交えて話す練習を重ねることで、相手に伝わる表現力が育ちます。
この4つの力をバランスよく育てることが、国語の学習の大きな目的です。
小学校の国語授業に「電子黒板」の導入が進む理由
小学校の国語授業では、「読む・書く・話す・聞く」の4つの力をバランスよく育てることが求められますが、実際の授業では児童の理解度に差が出やすく、「何となく分かった」で終わってしまうケースも少なくありません。
特に、抽象的な表現や文構造の理解、作文力の育成といった場面では、従来の黒板や教科書だけでは限界があります。こうした課題を解決する手段として、電子黒板の導入が進んでいます。
電子黒板は、漢字の書き順アニメーションや朗読音声、文章構成の図解などを大画面でわかりやすく提示でき、児童の理解を視覚・聴覚の両面からサポートします。タブレットとの連携で発表や意見共有が活性化し、授業が一方通行にならない点も魅力です。
次の項目では、小学校の国語の授業で「電子黒板とタブレット」を組み合わせた具体的な活用方法について解説します。
【小学校学年別】国語の授業での電子黒板×タブレットの活用方法
【1〜2年生】「言葉と文字の基礎」を楽しく身につけるステージ
1〜2年生の授業内容
小学1〜2年生では、国語の楽しさに触れる「はじめの一歩」の時期です。ひらがなやカタカナを一文字ずつ覚えて、だんだんと短い文が書けるようになっていきます。「は」「が」「を」などの助詞を使った文づくりや、音読を通して声に出すことの気持ちよさも学びます。
子どもたちは、自分の気持ちや経験を少しずつ言葉にできるようになり、日記や作文で「書く楽しさ」を知っていきます。また、絵本を読んだあとに「どう感じた?」と話し合ったり、クラスみんなで声をそろえて音読したりする時間も、低学年ならではの国語の大切な学びです。
1〜2年生の活用事例
1〜2年生では「できた!」という達成感が学びを大きく後押しします。電子黒板で漢字の書き順をアニメーションで見せると納得しやすいです。児童一人ひとりに貸与されたタブレットの書き順ゲームを使って、なぞり書きをしてもらうと、ゲーム感覚で楽しく学習できます。
タブレットでの練習が終わった後は、電子黒板に「お手本」を映しながら、みんなで書いた文字を見比べる時間をつくります。「〇〇さんの“花”の字、はねがとても上手だね!」「ここの“しんにょう”はどう書いたらもっときれいになるかな?」といった声かけを通して、お互いの良いところを見つけ合いながら学びを深められます。
さらに、電子黒板に児童が書いた文字や文を映して発表することで、「自分の考えをみんなに伝える」機会も増えます。普段は恥ずかしがり屋な子も、タブレットで書いた作文が電子黒板に映し出されると、嬉しそうに前に出て説明してくれることも。こうしたICT活用のひと工夫が、子どもたち一人ひとりの「やってみよう!」「伝えたい!」という意欲を引き出してくれるのです。
【3〜4年生】「構成を意識した読み書き」が始まるステージ
3〜4年生の授業内容
3〜4年生になると、国語の学びは「言葉を使って表現する」だけでなく、「どう伝えるか」「どう構成するか」といった視点が加わってきます。物語文では段落ごとのつながりや構成を意識しながら読み進め、説明文では「主張」と「理由」など、文章内の論理的な構造を捉える練習をします。
俳句やことわざといった伝統的な言葉にも触れ、言葉の表現力や豊かさを感じ取る学びも始まります。書く学習では、意見や感想を相手に伝える目的を持った作文に取り組み、自分の考えを理由や具体例を交えて説明する力を伸ばしていきます。
この時期から「読む」「書く」「話す」「聞く」の4技能を意識的に組み合わせて活用する指導が求められるようになり、授業の中での話し合いや発表活動も活発になります。
3〜4年生の活用事例
電子黒板とタブレットは、子どもたちが「どう書くか」「どう伝えるか」を学ぶ3〜4年生の国語にぴったりのツールです。
たとえば説明文では、電子黒板に段落ごと色分けして文章を映すと、「ここが主張だよね」「この部分が理由かな?」と、自然とクラスみんなで構造を読み解く雰囲気が生まれます。タブレットに自分なりの要約を書き込み、それを発表し合うことで、「なるほど、そう考えたんだね」と新たな気づきも。
俳句やことわざの学習では、電子黒板に映した美しい風景写真や季節の映像が、言葉の奥にある情景を想像させてくれます。
作文の時間には、自分の考えを整理した構成メモをタブレットに書き、それをもとにスピーチ原稿づくりを行います。発表のときは、電子黒板にその構成図や原稿を映しながら話すと、聞く側もわかりやすく、発表する本人も堂々と話せます。
【5〜6年生】「伝える力」「論理的思考」を育てる仕上げのステージ
5〜6年生の授業内容
5〜6年生になると、子どもたちの言葉の世界がぐんと広がってきます。感じたことをただ書くだけでなく、「なぜそう思ったのか」「どうすれば伝わるか」といった“考える力”が必要になってきます。
意見文や説明文では、書き出しから結びまでを意識して、自分なりの主張を組み立てていく力が問われます。読む場面でも、「この人は何を伝えたいんだろう?」と筆者の気持ちに寄り添いながら、要点や意図をくみ取るようになります。
文章を書くにも読むにも、論理と感情のバランスが大切になるこの時期。授業では、「どう伝える?」「どこが大事?」と先生や友達と一緒に考えながら、じっくりと言葉と向き合う時間が増えていきます。
5〜6年生の活用事例
この学年では、自分の意見や考えをしっかり「伝える」ことが大きなテーマになります。電子黒板とタブレットがあれば、そのサポートはとても心強い存在です。
たとえば意見文を書いたら、タブレットから電子黒板に映してクラス全体で見てみます。「この理由、わかりやすいね」「もっと具体例があるといいかも」と、仲間からのリアルな声が返ってくることで、ただ“書いて終わり”ではない学びが広がります。
新聞記事を読み比べて要点をまとめたり、模擬投票の結果をグラフ化してみんなで討論したりと、実社会とつながるような授業も展開しやすくなります。「言葉で伝えるって面白いな」「自分の考えって価値があるかも」という気づきが、子どもたちの心に芽生えていくでしょう。
【先生の声】電子黒板が授業を変えた!
「電子黒板を導入してから、授業の準備や進行が本当に楽になった」という声が、現場の先生たちから多く上がってきています。ここでは実際に、ヤマトサイネージに寄せられた2つの事例をご紹介します。
職員室から教室に運ぶ荷物が減った
職員室のパソコンで作成した資料をクラウドに保存しておけば、教室にある電子黒板ですぐに呼び出して使えるため、これまでのようにUSBメモリや紙資料を持ち運ぶ必要がなくなりました。
「あっ、資料を忘れた!」と慌てることも減り、授業前のストレスがぐっと軽減したそうです。
すぐに使える画面がいつでもあることが想像以上に便利
教室の電子黒板を朝のうちに立ち上げてスリープ状態にしておけば、使いたいときにワンタッチですぐに復帰できます。
プロジェクターのように、毎回準備や配線に時間を取られることもなく、授業の流れを止めずに進められる点も大きなメリットです。
小学校に導入する電子黒板ならヤマトサイネージへ
児童たちの「わかった!」「できた!」を引き出す授業づくりには、直感的に使えて、毎日の授業に自然になじむ電子黒板が欠かせません。ヤマトサイネージでは、シンプルな操作性と高い連携力を備えた電子黒板を、全国の小学校へご提案しています。
「電子黒板って本当に授業で活用できるの?」「先生たちがうまく使いこなせるか心配」といった不安を抱えている方も、丁寧に解説いたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。