安心して使える!電子黒板の「情報漏洩対策」を優しく解説
最近、学校の教室や会社の会議室で、大きなタッチパネルの「電子黒板」を見かけることが増えました。電子黒板はインターネットに接続できるという特性上、パソコンやタブレットと同じように「情報端末」としての役割も担っています。
そのため、画面上には企業の会議資料や、学校の生徒の成績・個人情報といった外部に漏れてはいけない重要なデータが表示されることがあります。これらの情報を、もしもの時の不正な操作や、うっかりミスによる意図しない公開から守るためには、しっかりとしたセキュリティ対策が欠かせません。
この記事では、電子黒板のセキュリティを確保するための具体的なロック機能と、その設定方法を詳しくご紹介します。
特に、高いセキュリティ基準を持つEDLA認証を取得した電子黒板「STUDIA」を例に、PINコード、パターン、そしてかざすだけで便利なNFCロックの設定手順を徹底解説します。大切な情報をしっかり守りながら、安全に電子黒板を活用していきましょう。
【動画解説】電子黒板の「セキュリティロックの設定方法」を動画で見たい方は、以下をご覧ください。
教室/会議室の電子黒板にもセキュリティロックが必要?
結論として、学校や企業で使う電子黒板にもセキュリティロックは不可欠です。
「学校や企業は部外者の出入りが少ないから大丈夫だろう」と考える方も多いかもしれません。しかし、従来のホワイトボードとは異なり、電子黒板はインターネットに繋がる「情報端末」です。
そのため、機密情報や個人データが映し出されるリスク、そして操作ミスによる意図しない情報漏洩のリスクが格段に高まっています。
教育現場における情報漏洩リスク
学校の教室では、生徒の大切な情報が漏れてしまわないよう、特に注意が必要です。
生徒の個人情報
成績表や進路指導の資料などを一時的に表示したり保存したりしたまま、画面がスリープした際などに、第三者(関係のない生徒など)にうっかり操作されてしまうリスクがあります。
不適切なコンテンツの表示
授業時間外に生徒が自由に操作し、意図せず不適切なウェブサイトを表示してしまうリスクがあります。
アカウントの不正利用
先生個人のクラウドストレージやメールアカウントにログインしたままロックをかけ忘れると、大切な個人情報や学校の機密データが流出する危険性があります。
ビジネス会議室における情報漏洩リスク
企業秘密を守るべき会議室でも、電子黒板のセキュリティは欠かせません。
企業秘密の漏洩
新製品の企画書や経営戦略、顧客データといった機密情報が、会議後に画面に表示されたままになっていたり、ロックを忘れたりした際に、清掃員や外部業者など関係者以外の目に触れてしまうリスクがあります。
会議データの流出
会議終了後に、うっかりデータを消去し忘れたり、USBメモリを抜き忘れたりした場合、その場に残されたデータに簡単にアクセスされてしまう危険性があります。
電子黒板のセキュリティロックは、このような「うっかりミス」や「意図しないアクセス」から、大切な情報を守るための最も基本的で、確実な対策となるのです。
電子黒板を不正操作から守る!基本の「画面ロック」設定手順
電子黒板のセキュリティロックは、普段お使いのスマートフォンやタブレットと同じように、簡単な操作で設定できます。ここでは、特に安全性が高く、確実なロック方法である「PINコード」を使った設定方法を解説します。
【画面ロック設定手順】
①詳細設定の起動: 画面右下などのクイック設定パネルから「詳細設定」を開きます。
②セキュリティメニューへ移動: 設定メニューの中から「セキュリティ 画面ロック」を選択します。
③ロックパターンの選択: ロック解除の方法を、スワイプ、パターン、PINコード、パスワードの4種類から選びます。(今回はセキュリティの高いPINコードを選択します)
④PINコードの設定: 4桁以上の任意の数字(PINコード)を、確認のため2度入力してください。
⑤設定完了: 最後に「完了」をクリックすることで、設定が完了します。
これで、画面がスリープした時や、電源を再度立ち上げた時にロックがかかり、大切な情報を守ることができます。解除する際は、設定したPINコードを入力するだけでOKです。
カードやスマホで一瞬ロック解除!「NFCロック」設定と運用メリット
基本の画面ロックに加えて、電子黒板の利便性を高めながらセキュリティを確保できるのが「NFCロック」機能です。
NFCロックとは?
NFCロックとは、登録済みのNFC対応カード(社員証や交通系ICカードなど)や、NFC機能のあるスマートフォンを電子黒板の指定箇所にかざすだけで、瞬時にロック解除ができる機能です。毎回PINコードを入力する手間が省けるため、スムーズな授業や会議の開始を実現します。
NFCロック設定手順
①複数ユーザー設定へアクセス: 「詳細設定」を開き、「システム」の中の「複数ユーザー」を選択します。
②端末の登録: 新しく端末を登録する時は「Add NFC」を選択します。
③NFCタグをかざす: 画面にタッチの案内が出てきたら、本体下部のNFCマーク部分に登録したいカードやスマートフォンをかざしましょう。
④登録完了: NFCマークがグレーからグリーンに変化すると登録成功です。「Add NFCをタップし確定」します。
登録済み端末の管理
「Show NFC」を選択すると、現時点で登録されている端末番号を確認したり、不要になった端末を削除したりすることが可能です。登録情報の管理も簡単ですので、ぜひご活用ください。
【シーン別】NFCロック機能で実現するスマートな運用フロー
NFCロック機能を使うことで、利用する場所や人の特性に合わせて、電子黒板の運用を劇的にスムーズで安全なものに変えられます。
【教室利用】NFCロック機能で「授業担当者のみ」がスムーズに利用に
先生の職員証などのNFC対応カードを電子黒板に登録しておけば、授業開始時にカードを「ピッ」とかざすだけで、すぐに画面ロックを解除し、電子黒板を起動できます。授業と授業の間の短い休憩時間でも手間取らず、スムーズに次の授業へ移れるのが大きなメリットです。
また、授業時間外にはロックがかかるため、生徒が誤って操作したり、保存された教材データにアクセスしたりするのをしっかり防ぎます。
【会議室利用】機密会議も安心!専用アカウントへ瞬時にロック
会議の主催者や発表者の社員証を登録しておくことで、特定の機密会議専用のアカウント(データ保存先や使えるアプリが制限されているアカウント)にログインした状態でNFCロックを設定できます。
主催者以外の方が誤ってロックを解除したり、会議後に新製品の企画書などの大切な機密データをうっかり閲覧してしまうリスクを排除できます。必要な人だけが、必要な情報にアクセスできる安全でスムーズな会議環境が実現します。
【学校・企業共通】安心の管理者機能!異動や退職時も情報流出を防ぐ
システム管理者やIT部門の担当者が「管理者権限」でNFCロックを一元管理できるため安心です。
端末の利用状況を把握できるのはもちろん、担当者の退職や異動などでカード情報が変わる際も、管理者側で登録端末の削除や更新をすぐに行えます。 不要になったカードでのアクセスを防ぎ、「情報漏洩のリスク」を未然に防ぎます。
シンプルで使いやすい電子黒板なら「STUDIA」
電子黒板のセキュリティ機能は、大切な情報漏洩を防ぐだけでなく、日々の授業や会議のスタートをスムーズにする上で非常に重要です。パスワードによる確実な基本ロックや、NFCによる「ピッ」とかざすだけの便利なロック機能を組み合わせることで、安心感と効率の良さを両立できます。
もし「シンプルで使いやすい電子黒板」をお探しなら、今回ご紹介した強固なセキュリティ機能と高い操作性を兼ね備えた電子黒板「STUDIA」をぜひご検討ください。
STUDIAは、直感的な操作で誰もが迷わず使え、さらに大切な情報を守るためのセキュリティ設定も簡単です。電子黒板の導入やセキュリティ設定についてご不明な点があれば、東京、大阪の拠点を中心に日本全国で販売からサポートまでをワンストップで対応しているヤマトサイネージまで、どうぞお気軽にご相談ください。