カフェというものを経営していく上で、多くの方が悩んでしまうのが、集客です。
魅力的なメニューを作る… 接客スキルを磨く… ホームページを充実させる… チラシをポスティングする… などなど、いろいろと試行錯誤するものの、状況が変わらず、頭を抱えてしまっている経営者さんが少なくありません。
カフェの集客について悩んでいるとき、ぜひとも見直していただきたいのが看板です。
”たまたま通りかかって入店”というパターンが多いカフェにとって、集客に対する看板の影響力は極めて大きいです。
ここでは、カフェの集客力を高めるための看板の作り方をご紹介していきます。
カフェにおける看板の効果
カフェは、どういったケースで使われるお店でしょうか? 一般的に、次のようなケースが考えられます。
- 「疲れたから、少し休憩をとりたい」
- 「小腹が減ったから、軽く食事をとりたい」
- 「出先でちょっと時間ができたから、パソコンを開いて仕事をしたい」
- 「待ち合わせの時間まで余裕があるから、どこかで時間調整をしたい」
- 「友人と久しぶりに会ったから、どこかでお茶をしたい」
これを見て、何かお気づきになりませんか。カフェでは、”広告を見て入店”、”ホームページを見て入店”、”口コミで知って入店”というパターンもありますが、”たまたま通りかかって入店”というパターンが圧倒的に多いんですよね。
カフェの集客について考える際、ここは是非とも抑えておきたいポイントです。
カフェを経営されている方、集客について悩んだときは、看板を見直すようにしてください。
”たまたま通りかかって入店”というパターンが多いカフェでは、看板の果たす役割が大きいと言えます。
カフェで使われる看板の種類看板にもさまざまな種類がありますが、カフェでは、「ファサード看板」「突き出し看板」「スタンド看板」「ウインドウサイン」などがよく使われています。
【看板1:ファサード看板】
ファサード看板とは、お店の入口上部に取り付けられる比較的大きめな看板のことです。
店名、業種業態、ロゴ、イラスト、営業時間などの表示によく使われています。ファサード看板は、お店の印象を大きく左右します。
デザインについては慎重に検討するようにしてください。
【看板2:突き出し看板】
突き出し看板とは、建物の高い部分から道路面に突き出すように取り付けられる看板のことです。
店名、業種業態、ロゴ、イラスト、お店の場所情報(「2階」「当ビル2F」など)などの表示によく使われています。
突き出し看板は、看板面が通行人の進行方向と垂直になるため(通行人の視界に入りやすいため)、気づいてもらいやすいです。
たくさんのお店・看板があるような場所では、突き出し看板を設置するのがオススメです。
【看板3:スタンド看板】
スタンド看板とは、移動可能な自立式の看板のことです。
お店の入り口付近に設置されることが多く、メニュー、サービスなどの表示によく使われています。
カフェというと、この看板をイメージする方が多いのではないでしょうか。
通常、お店を開けるときに外に出し、お店を閉めるときに中に入れる、といった作業が必要になります。
【看板4:ウィンドウサイン】
ウィンドウサインとは、窓や扉のガラス面に、シート(カッティングシート、インクジェットシートなど)を貼って看板とするものです。
メニュー、サービスなどの表示によく使われています。店内の目隠しや日除けなどとしても活用することができます。
カフェの看板で伝えるべき内容
カフェにおいて、通りかかる人を店内に誘い込むためには、次のような内容を看板で伝えるようにしましょう。
- 一目でカフェと分かるような情報
- メニューが分かるような情報
- 雰囲気が分かるような情報
- サービスが分かるような情報
以下、それぞれを詳しく解説していきます。
【一目でカフェと分かるような情報】
非常に単純なことではありますが、カフェの看板は、「ここはカフェですよ」ということが一目で伝わるようにしましょう。
具体的な方法としては、たとえば、
- 看板に「CAFE」という文言を記載する
- 看板にコーヒーカップのイラストを記載する
- 看板をコーヒーカップの形にする
など。
基本的に、看板というものは、ほんの一瞬しか見てもらえないものです。
通りにある一つひとつの看板を立ち止まってじっくりと見ていく方はいません。
カフェを探している人が通りかかったとき、一目でカフェと分かるようであれば、立ち止まってくれるでしょう。
逆に一目で何のお店か分からないようであれば、そのまま素通りされるでしょう。
「それってわざわざ意識すること? 普通にカフェということが伝わっているでしょ?」 このように思われる方も多いのですが、下記に示す例のように、正しく伝えきれていないカフェも少なくありませんので、注意してください。
- オシャレな店名ばかりが大きくアピールされていて、どんなお店が分からない
- なんとなくカフェぽい雰囲気だけれど、パン屋やスイーツ屋のようにも見える
【メニューが分かるような情報】
多くの飲食店さんが行っているように、看板にはメニュー(店内で提供するドリンクやフードなど)が分かるような情報を載せるようにしましょう。
写真があるとイメージがしやすいです。
「本場のコーヒー豆を使っている」「自家製の無農薬野菜を使っている」など、独自のこだわりをアピールするのもよいでしょう。
全てのメニューを載せる必要はありません。
メニュー情報がたくさんありすぎると、文字や写真が小さくなってしまいます。
看板に載せるのは、人気のあるメニューやキャンペーン中のメニューなど、イチオシできるメニューのみで十分です。
店外の看板で大体の雰囲気を掴んでもらい、店内のメニュー表でじっくり見てもらうーー この流れを意識してください。
時間帯で看板内容を変えていくのもオススメです。
たとえば、[早朝には朝食セット]、[昼の3時にはコーヒーとスイーツ]、[夕方にはアルコールとおつまみ]などといったように。
手間はかかりますが、ニーズは時間帯によって変わるものなので、集客効果は高まります。
なお、時間帯で看板内容を変えていく場合、デジタルサイネージ(デジタル看板)が便利です。
広告内容を自動的に切り替えることができますので、手間がかかりません。視認性が高いため、目にとめてもらいやすい、内容が伝わりやすい、という効果もあります。
【雰囲気が分かるような情報】
カフェは「飲食をしたらすぐに出る」というタイプのお店ではありません。どちらかというと「長時間滞在する」あるいは「特に時間は気にせず滞在する」というタイプのお店です。そのため、他の飲食店と比較して、”雰囲気で選ばれることが多い”という特徴があります。
これを踏まえ、看板では、お店の雰囲気が伝わるような工夫をしてください。
具体的な方法としては、たとえば、
- 店内の写真を載せる
- スタッフの顔写真を載せる
- 看板の色や素材を店内の雰囲気に合わせる
など。外から店内を見渡せるようにするのもポイントです。
【サービスが分かるような情報】
”雰囲気で選ばれることが多い”に加えて、”サービスで選ばれることが多い”というのも、カフェの特徴です。カフェにおけるサービスとは、たとえば下記のようなもののことです。
- 全席コンセント付き
- 無料Wi-Fi
- 本がたくさん置いてある
- シャワー室あり
- 完全禁煙
- 24時間営業
アピールできるサービスがあれば、それらに関する情報も看板に載せるようにしましょう。
カフェの看板を設置する際の注意点
実際に、カフェの看板を設置する際には、下記のような点に注意してください。
【注意点1:障害物がないようにする】
せっかく看板を設置しても、障害物で見えなくなってしまっては意味がありません。歩道と看板の間、および車道と看板の間に、障害物となるものがないようにしてください。
障害物となりうるものとしては、次のようなものがあります。
- 電柱
- 道路標識
- 木
- 花壇
- 自転車
- バイク
また、カフェの場合、移動可能なスタンド看板を設置するケースが多いですが、スタンド看板が他の看板の障害物とならないようにも注意してください。
【注意点2:清潔感を保つ】
カフェのような飲食店では、清潔感も大事です。看板が汚いと「ここの食べ物、食べても大丈夫なのかな?」などと思われてしまいます。
食品、テーブル、ユニフォームなどと同様、看板も常に清潔さを保つようにしてください。
カフェ看板をデジタルサイネージに変えた事例5選
ここからはカフェ看板としてデジタルサイネージを導入した事例を5つご紹介します。
事例1:カフェの販促用両面デジタルサイネージ
都内のコーヒーショップに、65インチの高輝度液晶パネルを両面に施したデジタルサイネージを設置しました。
営業時間やおすすめメニューを表示し、通行者の購買意欲を掻き立てます。縦画面で横80センチ、縦143センチの大画面を表裏両面にインストールし、東西からの通行人にもアピール可能です。
カフェの販促用両面デジタルサイネージ
事例2:カフェの屋外エントランスにL字型サイネージ
カフェの屋外エントランスに、42インチの縦画面をL字型のスタンドに埋め込んだ移動式デジタルサイネージを設置しました。
明るく動きのあるコンテンツでアイキャッチ効果があり、静的な看板よりも訴求力が高まります。メニューの写真や動画を流すことで、追加注文の促進にも役立ちます。
カフェの屋外エントランスにL字型サイネージ
事例3:カフェの販促用屋外サイネージ
都内のカフェに、65インチの縦型防塵防水デジタルサイネージを設置しました。
最高輝度3000カンデラで直射日光の下でも見やすいディスプレイを搭載。筐体内に液晶ディスプレイがインストールされたスタンドタイプで、キャスター付き移動モデルと固定型モデルがあります。
カフェの販促用屋外サイネージ
事例4:イメージを演出する巨大液晶画面
シーズンやイベントごとに店内装飾を変えることは、リピート率に大きく影響するため、店舗運営において非常に重要です。
しかし、手間がかかる作業でもあります。液晶マルチモニターを使用すれば、その手間を省きつつ、時間帯や天候に合わせた映像を瞬時に流すことで、店内のイメージを簡単に一新できます。
イメージを演出する巨大液晶画面
事例5:床面LEDビジョンをカフェ施設に設置
都内のカフェに、強固な保護が施された床面LEDを設置しました。
このLEDは、画面上を歩いたり水をこぼしても問題ありません。タイルカーペットのようにモジュールを並べて設置し、各モジュールはスチールで覆われているため、人や物が乗っても安全です。
これにより、カフェの床として使用しながら映像や情報を表示できます。
床面LEDビジョンをカフェ施設に設置
まとめ
カフェの集客力を高めるための看板の作り方をご紹介してきました。
カフェは”たまたま通りかかって入店”というパターンが多いお店です。メニュー開発、接客、ホームページ、チラシなどに力を入れるのもよいですが、看板に力を入れるのも忘れないようにしてください。
具体的な方向性で悩んだときは、「カフェ 看板」などといったワードで画像検索をしてみるのも良いと思います。カフェの看板がたくさん出てきますので、参考になるものや真似したくなるようなものも見つかるでしょう。
実際に街中を歩きながらカフェの看板を見て回るのもオススメです。画像検索とは違い、看板の置く位置や文字の大きさなども参考になるでしょう。通りかかかる方の反応を見ることもできます。ぜひとも、カフェの魅力が存分に伝わるような看板を作ってください。
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やはり通常の看板より、動きがあったり、時間帯によって内容を簡単に帰られたりということで、興味を持たれる方が増えているようです。
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