LEDパネル(LEDモジュール)とは?
LEDパネルはLEDモジュールとも呼ばれ、大きなLEDビジョンの画面を構成する最小単位となります。LEDパネルの集合体がLEDビジョンになるわけです。LEDパネルには無数のLEDランプが規則的に埋め込まれています。このランプがひとつずつ発色して映像を表現しているのです。
※巨大なLEDビジョンの画面も分解するとLEDパネルの集合体であることがわかる。
LEDパネルの種類
LEDパネルは「屋外用・屋内用」に分かれます。またLEDランプが並ぶ間隔が狭いものや広いものがあり、設置条件や状況によって適正なLEDパネルを選択する必要があります。
屋外用LEDパネルとは?
屋外用LEDパネルは防水・防塵性能を持った、屋外の過酷な環境でも安定して稼働する強靭なLEDパネルです。雨や雪・粉塵の影響を受けることなく、映像を写し続けることができます。野ざらしの建設現場はLEDビジョンにとって厳しい環境といえますが、そのような場所でも導入が進むほど信頼性が高いものになります。
※土埃が激しい建設現場でも安定稼働する屋外用LEDパネルを使用したLEDビジョン
屋外にLEDビジョンを設置する場合に、防水・防塵性能以外にも必要なことがあります。それは「画面の明るさ」です。直射日光の下でも視認性を確保するために、屋外用LEDパネルに埋め込まれたLEDランプはとても明るいものを使用するのです。
屋内用LEDパネルとは?
屋内用のLEDパネルは基本的に防水・防塵性能を必要としません。直射日光の影響も少ないことから、屋外用LEDパネルと比べて明るさを落としています。なので画面の大きさやランプの配列が同じ条件であれば、屋外用のLEDパネルよりも屋内用のほうが価格は安くなります。
しかし屋内でも、ショーウインドウ越しに屋外へ向けてLEDビジョンを設置する場合があります。このような場合は防水や防塵は必要としませんが、画面の明るさは必要になります。なので設置は屋内でも、太陽光の影響が激しいケースは屋外用のLEDパネルを使用したり、屋内用LEDパネルでも明るさがあるものを選びます。
LEDランプの並ぶ間隔
LEDパネルの中にいくつのLEDランプが配置されているかで、LEDビジョンの解像度が決まります。要するにLEDランプの密度が高ければよりきれいな映像が映せることになります。逆に密度が低いと粗い映像になってしまうということです。
あくまで一般論ですが、ビルの屋上など人との位置関係が遠い屋外用のLEDビジョンには、LEDランプの密度はある程度低いものでも構いません。屋内はその位置関係が近くなるケースが多いので、LEDランプの密度を高くするほうが良しとされています。ただし、設置環境により適切なLEDランプの密度は変わってきます。
LEDパネルは有識者の意見を参考に選定しよう
LEDパネルの選定を間違えると、無意味に設置コストが高くなったり、満足できる見え方でなかったり、後悔する結果にもなりかねません。複数の取扱業者に相談したり、LEDビジョンを運用している知り合いや店舗から情報を得るなど、総合的に判断することをおすすめします。