マルチディスプレイ

屋内へ大画面モニターを設置するのにLEDモニターをおすすめできない理由|液晶とLEDの違いをわかりやすく解説

屋内・室内に巨大な画面を作りたい場合、その方法は主に3つあります。それは「プロジェクター」と「LEDモニター」、そして「液晶マルチモニター」です。しかし他の記事でも触れているように、諸々の事情からプロジェクターはあまりおすすめしていません。

今回は、LEDモニターと液晶モニターのそれぞれの特徴や違いを解説しつつ、比較を行っていきます。ご参考いただけると幸いです。

LEDモニターとは?

LEDモニターとは、スタジアムや繁華街のビルなどに設置された巨大ビジョンのことです。

道頓堀LEDビジョン

主に屋外に設置することを想定されたものですが、屋内用というものも存在します。LEDモニターはLEDパネルを組み合わせて、自由な大きさに仕上げることができます。では、どうして屋外の高い場所への設置が目立つのでしょう。それには以下のような要因があります。

1.LEDモニターは解像度が粗い、即ち近くから見ることには適さない

LEDモニターを構成するLEDパネルとはこの写真のようなものです。例えるならパズルのピースを並べていくような感じで、好きな大きさを作ります。

led-pixel-pitch

ご覧の通り白い点が無数に並んでいます。これがいわゆるLEDランプで、このひとつひとつのランプに光を灯して映像を表現します。液晶だとドットの間隔は虫眼鏡で拡大しないと確認できないほどですが、LEDモニターはひと目でわかるほどドットの隙間があります。

なので解像度が極端に悪いのです。そのため人の目線から距離のある場所への設置が目立つのです。離れれば離れるほど、映像の粗さは感じなくなるからです。逆の言い方をすると、近い位置から見るには映像を粗く感じてしまうので、室内にはあまり向いていないということです。

例えばある程度遠くから見たLEDモニターが下の写真です。

スタジアムの屋外用LEDビジョン

距離を置くときれいに見えるのですが、近くに寄るにつれて映像の粗さが目立つようになります👇

スタジアムのLEDビジョン

2.強力な発光で自然光に影響されない

LEDモニターが屋外で多用される理由のひとつが自然光に負けない明るさで、直射日光を受けても視認性が落ちないことです。例えばスマートフォンを外で見た時に、画面が暗くて見えにくいことがあります。

スマホの明るさが落ちているわけではなく、周りの明るさにスマホが負けてしまい、結果として暗く感じてしまうのです。大きい小さいの違いはあれど、スマホの画面も液晶パネルを使用しています。なので屋外に大きな画面を設置する場合は、そのようなことが起こらないようLEDモニターを使用することが多いのです。

3.反射や映り込みがない

LEDモニターは反射を起こす要素がなく、周りのものが映り込みしないことが特徴です。屋外環境で液晶モニターを使用する場合は、画面保護のために強化ガラス等で画面を覆う必要があります。そのためガラス面の反射が必ず起こってしまいます。

下の写真がLEDモニターです。映像は極端に粗いですが、自然光や反射の影響はありません。

駐車場のLEDビジョン

次の写真は液晶モニターです。天気が良いと画面は若干暗く感じ、反射の影響も大きくなります。

屋外用のデジタルサイネージ

4.屋内用のLEDモニターというものがある

一般的には屋内設置には向かないLEDモニターですが、屋内や室内用に開発された物があります。これはドットの間隔を狭めたものですが、それでもLEDランプの隙間は簡単に目視できるレベルです。

なので屋内環境でLEDモニターを採用する場合、「人目から離れた場所」であれば設置を検討しても良いかもしれません。例えば催事会場のステージや吹き抜けスペースの高い位置などです。

ほとんどの場合、屋内の大画面は液晶マルチモニターがおすすめ!LEDモニターとの違いとは?

さて、LEDモニターを屋内・室内に設置するデメリットは、解像度の悪さとご理解いただけたと思います。逆に液晶モニターが屋外設置に向かないこともわかりました。

液晶モニターはLEDモニターと違い、ドットの数が多くて鮮明な映像を映し出すことが可能です。要するに解像度が高いということです。確かにパソコンモニターや家庭用テレビに、LEDモニターは存在しないですよね。

当たり前のことですが液晶マルチモニターの場合、近くから見てもきれいな映像を見ることができます👇

マルチディスプレイ

参考までに少し遠目からみた場合です👇

マルチディスプレイ2つ

この写真を見ればわかるように液晶マルチモニターのデメリットは、連結部に十字のラインができてしまうことです。それと画面の表面がフラットになり、ノングレアという反射防止措置をとっても若干の反射は生じてしまうことです。

しかし映像の鮮明さはLEDモニターと比較するまでもありません。総合的に判断するなら、屋内へ大画面を作る場合には間違いなく液晶マルチモニターが第一候補です。

液晶マルチモニターを屋内に設置した事例3選

屋内に大画面モニターを設置するなら「液晶マルチモニター」がおすすめだと解説してきましたが、より具体的にイメージしていただくために、ここからはヤマトサイネージが設置した事例を3種類ご紹介します。

それぞれの事例がLEDモニターではなく、液晶マルチモニターでなければならない理由がありますので、ぜひ詳しくご覧ください。

事例1:大阪市内の病院エントランススペースに液晶マルチディスプレイを設置

大阪市にある大野記念病院様に、55インチの液晶モニターを横に4つ連結させた「大画面液晶マルチモニター」を設置させていただいた事例です。

一般的には、田の字形に設置することが一般的ですが、あえて横に4つ連結させることで、より目立つ形での導入を実現しました。

https://yamato-signage.com/results/muoti-sisplay-vertical-osaka/

事例2:会議室に110インチの液晶マルチディスプレイを設置

福井県武生市の信越化学工業株式会社様に110インチの液晶マルチモニターを設置させていただいた事例です。

従来はプロジェクターを使っていましたが、会議中に参加者がよりきれいにコンテンツを見られるようにしたいとご要望をいただきました。

会議室でプロジェクターを使っていた企業が大画面の液晶マルチモニターに切り替える事例が増えています。

会議室に110インチの液晶マルチディスプレイを設置

事例3:ショールームのタッチパネル式液晶マルチディスプレイ

茨城県の自動車部品製造会社様のショールームに、横幅が240センチで縦幅は137センチの大型マルチモニターを設置させていただきました。

こちらのモニターには「タッチセンサー」を取り付けたことで、大画面モニターをタッチパネルとしてもご利用いただけます。LEDモニターでタッチパネルは実現不可能ですので、液晶モニターならではの特徴です。

ショールームのタッチパネル式液晶マルチディスプレイ

液晶マルチモニターも好きな大きさにできる

大型の液晶マルチモニターにはあまり馴染みがないかもしれませんが、実は色んなところに設置されています。例えば駅の構内や大型の商業施設など。なので普段気にしていないから馴染みがないだけで、実は我々の生活の中に結構溶け込んでいるのです。

液晶マルチモニターもLEDモニターと同じ考え方で、液晶モニターを1台ずつ並べていくことで、どんな大きさにもなります。規模や用途に合わせた画面の大きさをご検討ください。

設置事例: マルチディスプレイ



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