学校の先生の働き方改革が求められています
従来の学校現場では、黒板に先生がチョークで解説を書き、生徒がノートに書き写すという授業スタイルが一般的でした。しかし近年は、教室にデジタルサイネージを導入して、よりインタラクティブな授業スタイルへの移行が進められています。
さらに、デジタルサイネージを活用することで、今問題になっている教職員の負担軽減も期待できます。
そこで今回は、学校にデジタルサイネージを導入することによる、業務効率化方法を解説します。
学校における働き方改革の必要性
学校が抱える課題は複雑化・困難化しており、学習指導だけでなく様々な業務が教職員の負担となっています。教職員の負担が増え続け、学校で働きたくないと考える教職員が増えると、教職員不足がさらに加速します。
今後、教職員の人手不足が劇的に改善することは大きく望めないので、少ない人数で学校組織を運営しつつ、教育の質を落とさない工夫を今のうちから準備することが必要です。
例えば、デジタルツールやITシステムを導入することで、情報の伝達が迅速かつ正確に行われ、教職員の負担軽減と業務の効率化の実現が期待されています。教職員は教育活動により集中でき、子供たちへの質の高い教育が提供できるような環境を整えなければいけません。
教職員の不足が加速している要因3選
教職員不足が加速している背景には3つの要因があります。
要因1:産休・育休取得者数の増加
教職員不足の一因として、産休・育休の取得者数の増加が挙げられます。
産休・育休を取得する教員の数は年々増加している背景には、団塊世代の退職に伴い若い世代の教員が増えたことがあります。
産休・育休取得者数の増加することは望ましいことですが、教員不足の中で代替教員を見つけることが難しく、教員の負担が増しているのが現状です。
要因2:特別支援学級の増加
特別支援学級の増加も、教員不足の一因です。公立小中学校や特別支援学校の教員数は増加していますが、特別支援学級の需要はそれを上回るペースで増えています。
そのため、正規教員だけでなく非正規教員の確保も難しくなり、教員不足が深刻化しています。
要因3:精神疾患による休職者の増加
教員の精神疾患による休職者数の増加も教員不足に拍車をかけており、精神疾患で休職する教員の数は過去最高を記録しています。
長時間勤務や厳しい労働環境が原因とされ、多くの教員が長期間の休職を余儀なくされています。このような状況が教員不足をさらに深刻化させています。
学校業務の効率化に貢献する「デジタルサイネージ」とは
デジタルサイネージは、液晶ディスプレイやLEDビジョンに情報を表示する電子ディスプレイシステムです。街中の電子看板、空港や駅などの電子掲示板としても活用されています。
従来のポスターや看板と違い、動画コンテンツが配信できることや、遠隔操作で表示内容を瞬時に変えられることが大きなメリットです。
学校への導入も進んでおり、プロジェクターの代わりにパソコンの画面を映し出したり、職員室に設置して効率的な情報発信ツールとして活用したりと、様々な業務の効率化につながっています。
デジタルサイネージと「掲示板NEXT」の組み合わせが便利
エレコムの掲示板NEXTは、ランニングコストゼロで高機能なサイネージを提供する「オンプレミス型」システムです。
学校に設置したデジタルサイネージと組み合わせることで、デジタルサイネージの利便性を飛躍的に高められます。
このシステムはクラウドサーバーを経由せず、社内ネットワークを通じてコンテンツを配信するため、月額費用が発生しません。
使い慣れたオフィス用業務ソフトのような直感的な操作性で、ドラッグ&ドロップで簡単にコンテンツの作成やスケジュール設定が可能です。
学校での詳しい活用方法については、次の項目で詳しく解説します。
デジタルサイネージを活用した学校業務の効率化手法7選
ここからは、デジタルサイネージを活用した学校業務の効率化手法を7つご紹介します。
手法1:校舎入り口に設置して学生や来校者への情報発信
校舎の入り口にデジタルサイネージを設置することで、学生や来校者に向けた情報を迅速に発信できます。
授業の変更や緊急連絡、イベント情報など、重要な情報をリアルタイムで発信できるため、関係者全員に確実に情報を届けられます。
従来、紙ベースの掲示物や配布物を利用していたのであれば、紙使用量の削減にもつながります。
手法2:各教室での黒板代わりに活用
デジタルサイネージを各教室に設置し、黒板代わりに使用することで授業の進行を効率化できます。デジタルコンテンツを使用することで、視覚的な学習効果も期待できます。
動画やインタラクティブな教材を活用することで、学生の興味を引きやすくなり、生徒の集中力の継続・理解度の向上につながります。また、デジタルサイネージに資料を映し出せるため、教員は一度作成した資料を再利用でき、他の教員に共有することで、準備時間の短縮も実現します。
手法3:職員室から教室への連絡
タッチパネルサイネージに掲示板NEXTと合わせて導入することで、職員室から各教室への連絡事項をデジタルサイネージに映し出し、教室側で情報を確認したことをタッチ機能で職員室に伝えられます。
これにより、教職員の連絡ミスや情報の認識違いを減らせます。緊急時の対応も迅速になり、生徒の安全確保に貢献します。
手法4:職員室に設置して重要事項を共有
職員室にデジタルサイネージを設置し、教職員間で重要事項を共有することで、コミュニケーションがスムーズになります。
会議のスケジュールや緊急連絡事項を効率的に伝えることができ、教職員が常に最新情報を把握できます。これにより、会議の効率も向上し、時間の有効活用が図れます。
手法5:進学や就職、留学の情報を動画と音声で訴求
学校としては学生の意思を尊重しつつも、学校ごとに進学や就職、留学など、力を入れている分野が異なります。学校が注力したい分野についてのコンテンツを動画や音声で配信することで、学生の興味を引きやすくなります。
学校の掲示板では伝えきれない詳細な情報や、具体的な事例紹介を動画で行うことで、生徒の関心が高まります。
手法6:防犯や熱中症などの啓発動画を配信
防犯や熱中症などの啓発動画をデジタルサイネージで配信することで、学生たちがより危機感を持った行動を起こせるようになります。
例えば、紙のポスターで「熱中症に注意」と書かれていても危機感を感じにくいですが、動画で熱中症の危険性を伝えると、学生たちも率先して水分補給や休息を取るようになるでしょう。
特に防犯対策や健康管理に関する情報は、定期的に更新することで常に最新の注意喚起が可能です。
手法7:部活動の試合や学園祭などのイベント情報をリアルタイム配信
部活動の試合や学園祭などのイベント情報をリアルタイムで配信することで、校内にいる学生や送迎に来た保護者に最新情報を伝えられます。
特に部活動に関する情報は同じ学校にいても、自分が所属している部活以外の情報は伝わらないものです。試合結果やイベントの様子を写真や動画で共有することで、校内の一体感や連帯感が生まれます。
新聞部や放送部のコンテンツ配信媒体としてもデジタルサイネージが活躍します。
学校へのデジタルサイネージの設置事例3選
設置事例1:高校の講堂にマルチディスプレイを設置
兵庫県の高等学校の講堂に、165インチのマルチディスプレイを設置しました。集会やイベントでの使用を目的とし、設置工事や設定作業も弊社が担当しました。
55インチのディスプレイを9台(縦横3列ずつ)連結し、薄いベゼルにより違和感のない大画面を実現。プロジェクターと異なり、部屋の照明を落とさずに鮮明な映像を表示できるのが特徴です。
設置事例2:大学エントランスの液晶マルチモニター
大阪工業大学枚方キャンパスに、55インチモニター9台を使用した165インチの大型液晶マルチモニターを設置しました。横幅3.6メートル、縦幅2.0メートルの巨大画面で、本館エントランスホールに設置されています。
動きのあるコンテンツやスライドショーにより、学生への情報伝達が向上し、高評価を得ています。普段の案内やイベント時に活用され、従来の掲示板よりも効果的な情報伝達が可能です。
設置事例3:大学のエントランスホール用サイネージ
政策研究大学院大学に、55インチの縦型サイネージを導入しました。
静止画のスライドショーをポスター風に表示するための縦型ディスプレイです。さらに、キャスター付きの足元で簡単に移動できる仕様になっています。
学校へのデジタルサイネージ設置なら「ヤマトサイネージ」へ
東京と大阪を拠点に日本全国エリアでデジタルサイネージの販売から設置、メンテナンスをワンストップで提供している「ヤマトサイネージ」は、関東・関西の学校へデジタルサイネージの納品実績があります。
設置目的や設置場所により最適な機種が異なり、デジタルサイネージの設置手法も様々です。
お客様のニーズに合わせて、最適なご提案をさせていただきます。デジタルサイネージをご検討中の方は、まずはお気軽にお問い合わせください。