デジタルサイネージの設置工事費用について解説
デジタルサイネージを導入するためには機器の購入だけではなく、設置をどうするかも考えなくてはいけません。自分たちで設置ができるものは良いのですが、大型で重量があるものや、設置に専門的な知識が必要になる場合には、販売元や専門業者に工事を依頼する必要があります。
設置工事費用については、お客様ではどのような工事になるかがわかりにくい部分があります。そのため、見積の設置工事費用について質問をいただくことがしばしばあります。今回はデジタルサイネージの設置工事費用について解説をしていきます。
設置工事費用の内訳1:人工代(にんくだい)
設置工事を行うために派遣する人員のことを人工(にんく)と言います。例えば3人で工事作業を行う場合は3人工になります。設置するデジタルサイネージの大きさや規模により、作業員が何人必要化を割り出します。人工代は一人あたりの費用×人数で計算されます。
一般的にはアルバイトのように時給で計算されるものではなく、1日あたりで計算されます。1日の作業時間が1時間でも、6時間でも同一の金額になります。ヤマトサイネージの場合は1人工あたり40,000~50,000円を1日あたりの人工代として計上します(法定福利費を含む)。
【屋外用55インチデジタルサイネージ壁掛け設置の人工代(例)】
作業員2名×人工代50,000円×1日=100,000円
【液晶マルチディスプレイ55インチ×9面壁面設置の人工代(例)】
作業員3名×人工代50,000円×2日=300,000円
設置工事費用の内訳2:部品・部材代
設置工事をするために必要な部品や部材の費用です。例えばビスやアンカーボルト、ケーブル類などです。壁面補強が必要になる場合には、それに伴う鉄骨や補強板なども含まれます。一般的な工事ではそれほど部品や部材を使用することがないので、見積には含めないケースもあります。
設置工事費用の内訳3:諸経費
諸経費には作業員の往復交通費やパーキング代、宿泊費等があります。工事現場の養生費なども含まれます。
工事費用の例
では、ヤマトサイネージで行ったデジタルサイネージの工事費用の例を紹介します。
工事費用の例1:9面マルチディスプレイ壁掛け設置
現場:京都府京都市
工期:2日×人工:3名(@50,000円)=300,000円
部品・部材代:壁面補強用コンパネ材=5,000円
諸経費:15,000円(2日分の往復交通費・養生費)
【合計:320,000円税別】
工事費用の例2:屋外用49インチディスプレイ壁面設置
現場:島根県浜田市
工期:1日×人工:2名(@50,000円)=100,000円
部品・部材代:なし
諸経費:50,000円(往復交通費)
【合計:150,000円税別】
工事費用の例3.屋外用LEDビジョン
現場:大阪府大阪市
工期:1日(深夜作業)×人工:4名(@70,000円)=280,000円
部品・部材代:コンクリート用アンカー=25,000円
高所作業車レンタル:50,000円(2日間料金)
クレーン車レンタル:130,000円(2日間料金)
諸経費:10,000円(往復交通費)
【合計:495,000円税別】
デジタルサイネージの設置工事費用を確実に見積しよう
デジタルサイネージの設置工事について、確実な金額を知るためには現場の調査を依頼する必要があります。初期の検討段階(デジタルサイネージの設置をするかわからない)では、設置現場の写真や図面等で概算の工事金額を算出することができます。
現場調査にも費用(調査費用15,000円程度+交通諸経費)がかかるので、検討段階では概算の工事見積もりを取り、決定したら現場調査を依頼すると良いでしょう。