大画面を分割していろんな画面を映せるの？
せっかく買った大画面のモニター。この画面の中に複数プレイヤーの映像が分割で映ったら幅が広がると思いませんか？そんな機能は必要ないとお感じの方も「こんなこともできる」程度にご覧ください。もしかしたら将来役に立つかもしれませんよ。
1画面内に複数台の再生機映像の分割配信が可能
結論からいうとモニター1台に複数のプレイヤーを接続して、それぞれの映像を分割配信することは可能です。今回は最も簡単に、低コストでそれを実現する方法をお伝えいたします。
使用するのは「HDMIマルチビューワー」
画面分割を最も簡単に行う方法は写真のHDMIマルチビューワー（以下:ビューワー）を使用する方法です。この機械は複数の映像入力を持ち、出力は1しかないものです。背面に接続部があり、下の写真のようになっています。
今回は4入力のものを使用しましたが、もっと多くのインプットを持つビューワーもあります。
ビューワーでできること
ビューワーがなぜ簡単に画面分割ができるのかというと、最初から画面分割のレイアウトが決まっているからです。予め使用が想定されるレイアウトをビューワー側が持っているため、テレビのチャンネルを変えるのと同じようにリモコンで切り替えることができるのです。
接続方法は？
画面に写したいプレイヤー（パソコンなど）を用意して、ビューワーの「INPUT」にHDMIケーブルで接続します。今回の実験ではMAX4入力のビューワーを使用していますので、4つのプレイヤーを接続しました。出力は1つしかありませんので、液晶モニターとつなぎます。
パソコンを繋ぐと…
モニターに映像が表示されます。
複数の映像を映す方法は？
今回は4台のプレイヤーを接続しているわけですから、最大で4つの画面に分割配信することが可能となります。よく使いそうな分割レイアウトがビューワー側にすでに設定されているので、リモコンでレイアウトのチャンネルを変更してみます。
リモコンのボタンを押すと…
このように4つのプレイヤー映像が田の字に分割されて映るようになりました。違うレイアウトも試してみます。
今度は上の写真のように分割レイアウトが変わりました。手軽に分割映像を配信したりレイアウト変更できるのがビューワーのメリットというわけです。
ビューワーのデメリットは？
デメリットとすれば画面レイアウトがすでに機械側に設定されていて、その中から選ぶしかないということです。特に100インチを超えるような巨大モニターを使用する場合は、色々自分で考えて分割映像を流したいケースもあるでしょう。なので自分好みに分割配信したい場合は向いていません。
液晶マルチモニターにも使える？
複数のモニターを連結して大画面を作る液晶マルチモニターにビューワーを接続して、分割配信ができるのでしょうか？答えは「できないことはない」です。
マルチモニターの場合は独立した1台1台の集合体となるため、それぞれのモニターに映像配信するためにHDMI接続が必要になります。なので、1出力しかないビューワーからどのように複数台のモニターへ映像信号を送るかというと、ビューワーの先にさらに分配器が必要となってしまうのです。
映像信号はケーブルが長くなったり、いろいろな機器を経由することで段々と信号が減衰（弱まる）していき、正しく画面に映らない場合も出てきます。「できないことはないが、おすすめはしない」というのがプロの立場としての意見です。では、マルチモニターの場合はどうやって画面分割をするのか？ということですが、これは別記事にてご紹介します。
HDMIマルチビューワーは画面の大きさに合わせた入力数で
当然のことですが、分割配信する映像の数が多いほど1コンテンツあたりの映像表示面は小さくなってしまいます。
あまり小さな映像だと分割映像を流しても見えにくく、結局使わないという結末も考えられるのでよく考えてから最適なビューワーを購入しましょう。
