注目を集めるインタラクティブ・デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージは一方的な広告や情報を表示するものと、インタラクティブ(双方向)性を求めるものが存在します。技術の進歩によりインタラクティブなデジタルサイネージが数々生まれており、その注目度は増すばかりです。
インタラクティブなデジタルサイネージとは、わかりやすく表現するとこちらの行動や発言に対して変化したり、答えを出してくれるデジタルサイネージです。商業施設や学校、オフィス、エンターテイメントの世界などあらゆる場所で取り入れられています。
代表的なインタラクティブ・デジタルサイネージ
インタラクティブなデジタルサイネージといっても様々なものがあります。タッチパネルや音声認識、センサー感知など多様な方式があり、用途によって使い分けられています。ここでは代表的なインタラクティブ・デジタルサイネージをご紹介します。
タッチパネル式のインタラクティブ・デジタルサイネージ
インタラクティブ・デジタルサイネージで最も目にするのがタッチパネルを利用したものです。商業施設や駅などでよく導入されます。広い意味では切符の販売機やタブレットを利用した注文端末なども含まれます。
これは当然のことながら利用する人が自分の意志に基づいて操作するものです。画面をタッチして自分でゴールまで到達する仕組みになっています。インバウンド対策として多言語対応するコンテンツをインストールするのも有効です。
また、会議やミーティングで使用する大画面をタッチパネル化することもあります。マウス操作ではなく大型のタブレットを操作するようなもので、プレゼンをスムーズに行ったりスマートな情報提供ができることがメリットです。
インタラクティブ・デジタルサイネージの基本装備はタッチパネルで、そのままタッチ機能のみを使用するか、プラスで何かを付け加えるかと言う考え方が多いです。
音声認識タイプのインタラクティブ・デジタルサイネージ
音声認識を搭載したデジタルサイネージも存在します。これはAI機能を持ったデジタルサイネージと組み合わせることが多く、対話形式で希望の情報を掲示してくれるデジタルサイネージです。まだあまり目にすることはありませんが、着々と技術が進歩しており、今後は音声でメニューを注文したり切符を買うようになるかもしれません。
センサー感知式のインタラクティブ・デジタルサイネージ
デジタルサイネージには人感センサーを用いたものも存在します。例えば人が近づいたら画面が変わったり、音声で呼び止めたりするようなものです。インタラクティブなデジタルサイネージといえばパーソナライズされたものがほとんどで、広範囲に情報を提供することには長けていません。
しかし、人感センサーを使用することで人が近づけばパーソナルな情報提供、人が周りにいない時は広範囲に広告や情報を流せるというメリットが生まれます。広範囲かパーソナルか両極端だったデジタルサイネージの良いとこ取りをしたセンサー感知式のデジタルサイネージは、これからのスタンダードになる可能性を秘めています。
大画面のタッチパネルサイネージ
エンタメ系のインタラクティブ・デジタルサイネージもご紹介します。そのひとつは大画面のタッチパネルサイネージです。マルチタップのタッチパネルセンサーを装備することで、複数の人がタッチしても動作させることができます。
広告や何かへ誘導することには向いていませんが、アトラクションや展望台などでの眺望案内には適しています。大画面がタッチパネルにできることは案外認知されておらず、早めに導入することで高い話題性を獲得することができるでしょう。
感圧式の床面サイネージ
エンタメ系でもう一つ紹介したいのが歩くと波紋が生まれたり、蝶々が舞ったりと圧を感知してコンテンツが表示される床面のLEDビジョンです。これも広告などには全く不向きですが、その場を盛り上げたり華やかにしたりする効果が高いものです。
LEDビジョンといえばステージ上のバックで大きな映像を流したり、スタジアムの電光掲示板に使用されるイメージが強いですが、このように感圧センサーを仕込ませることで足元に映像が流れるようになります。
日本国内での導入事例はあまりありませんが、海外ではそう珍しいものではなくなってきています。いち早くトレンドを取り入れたい施設にはおすすめです。
無限の可能性を秘めたインタラクティブ・デジタルサイネージ
デジタルサイネージにインタラクティブな要素を組み込むことは、ユーザーのあらゆるニーズに応えられる手法であり、今までは想像もできなかった世界を生み出そうとしています。例えば下の動画のように、人の動きに連動してキャラクターが動くようなコンテンツを仕込むことも可能になりました。
街中にあふれるデジタルサイネージはどれも同じようなものが多く、現在では「デジタルサイネージ」というだけではあまり注目されなくなってきました。他との差別化やオリジナリティの溢れるデジタルサイネージ、あっと驚くようなエンターテイメント性の高いものをご希望であれば、ぜひインタラクティブ・デジタルサイネージを考えてみてください。