テレビと画質

画質にこだわる人が選ぶ大画面モニターの選び方

テレビの画質。キレイに見えたほうがいいですよね?ちなみに4Kや8Kという概念には過去記事でもご説明しているとおりです。

4Kとか8Kって何!?テレビやデジタルサイネージに高解像度モニターは必要なの?

要するに「高画質=ドットの密度が濃い」という意味なのです。40インチと80インチの4Kモニターだと、同じドットの数が狭い面積と広い面積に同じ数あるわけです。なので見た目には分かりづらいですが、比較すると同じ4Kでも40インチのほうが画質が良いことになります。

4Kモニターはキレイじゃない!?

テレビと画質

最近ではもう当たり前になった4K対応モニター。しかし以前も触れたように4K「対応」というところがポイントで、モニター側は4K映像を常に流せるわけではなく、コンテンツ側が4Kデータである場合に流すことができる、という意味なのです。なので4Kコンテンツが同時に整った場合のみ高画質映像が楽しめるわけです。

一般のテレビ番組は4K?

2022年4月現在、残念ながらテレビの一般放送は2Kのフルハイビジョン放送です。なので地上波デジタル放送を4Kテレビで見ても画質が良くなるわけではありません。

テレビ番組を4Kで楽しむには?

衛星放送のBS・CSチャンネルは4K放送をしているものがあります。またNHKは8Kのチャンネルを持っています。なので現在、テレビを高画質で楽しむには衛星放送を契約するしか方法がありません。

基本的にテレビモニターで地上波放送しか見ない、という人にとってモニターは4Kである必要はないといえます。

高画質映像を楽しむコンテンツ

テレビの解像度

しかしテレビモニターはテレビ番組を受信するだけではなく、色々な使い方をしますよね?ゲームをしたり、DVDを見たり、パソコンの画面を映したり。では一体どのようなコンテンツが高画質を楽しめるのでしょうか?

ゲーム

例えばプレイステーション4以降では4K対応のゲームソフトが多数発売されています。

DVD

最近のDVDプレイヤーやソフトは4K対応のものが多くなっています。

Ultra HD Blu-ray

新規格のブルーレイ。通常のブルーレイプレイヤーやディスクは4K非対応です。

画質にこだわるなら、大画面はNG?

マルチディスプレイ

大画面になればなるほど同じ解像度でも、ドットの密度の問題で画質は悪くなっていきます。なので本当に画質のみにこだわるなら、大画面はあまりよろしくないという結論になってしまいます。しかしそれはあくまで原理的な話で、テレビモニターは数メートル離れて見るものなのでほとんど気になりません。

現在は4K対応モニターがスタンダードになっていますが、画面が大きくなればなるほど肉眼では気にならないレベルですが、画質は悪くなっていくということを覚えておきましょう。

高画質=マスト条件、ではない?

さて、高画質対応モニターには高画質対応のコンテンツを用意しないと、全く意味がないことをご理解いただけたでしょうか?今までの考え方は家庭用のテレビについて説明してきたわけですが、ではビジネスシーンやデジタルサイネージの場合ではどうでしょう?

実は業務用に用いられるモニターは、もちろん4K対応するものも増えてきているのですが、テレビほど普及率が上がっていません。それにはどのような理由があるのでしょうか?

会議やプレゼンで使用する大画面モニター

プレゼンテーションとマルチディスプレイ

会議で使用する大画面モニターは、主にパソコンをつないで使用されることが多いです。パソコンの解像度は4Kに対応しているものもありますが、ビジネスにおいてあまり画質を求めるようなシチュエーションはありません。また一般的なWindowsパソコンの解像度は2Kまでのものが非常に多いという事実もあります。

解像度の設定

よって家庭ほど画質にこだわりたいという需要は少なく、未だに2K対応モニターがシェアを握っている状態です。しかし近年は4K液晶パネルの値段が下がってきているため、近い将来は業務用モニターも4Kにシフトしていくものと思われます。

デジタルサイネージとして使用する大画面モニター

65インチ自立サイネージ

デジタルサイネージは殆どの場合、テレビのように長時間凝視することがありません。どちらかといえば一瞬のインパクトを求める傾向にあるため、画質よりは明るさや見えやすさに重点を置く傾向にあります。そのため画質を求めるようなことはあまりありません。

しかしこちらも数年後には4Kに移行する可能性が非常に高いです。テレビも業務用モニターも使用する液晶パネルは同じです。しかし需要は圧倒的にテレビのほうが多く、業務用モニターのためだけに今後も2Kモニターを生産し続けるということは考えにくいからです。

まとめ・家庭用テレビと業務用モニターの選び方

家庭用のテレビはほとんどが4K以上の対応となっていますので、必然的に4K対応のものしか選べない状況になっています。しかし注意したいのは「8K対応」のものです。こちらは現状、NHKのBS放送しかテレビ番組が放送されていないという事実、ゲームやDVDも対応するものが極端に少ないことから、8K映像を楽しめるコンテンツがあまりありません。なので価格が高いからきっと良いのだろうという安易な考えで購入するのはやめておきましょう。

逆に業務用モニターは価格に重きをおいて選定しても良いのではないでしょうか?特に画質を求めない場合はなおさらです。いずれにしろ、間違いのない大画面テレビ、業務用のモニターを選んでくださいね。では、また。

設置事例: マルチディスプレイ




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