「会議でのプロジェクター映像が見えづらい、部屋の明かりを落とす必要がある。」
このような理由から、会議室で使用する大画面に液晶モニターを採用する企業が増えています。液晶モニターはプロジェクターの「見えづらい」点を改善することができます。しかし、プロジェクターよりも初期導入コストがかかること。そして持ち運びができないことがネックです。
今回はプロジェクターと液晶モニターのメリット、デメリットを踏まえた上で、それぞれの最適な使用方法を探っていきます。
大画面の会議室モニターは主に3種類
「会議室モニター」の導入を検討する際に、比較されることの多い「液晶ディスプレイ」「プロジェクター」「マルチディスプレイ」の違いや特徴について解説します。
種類1:液晶ディスプレイ
会議室に設置されるモニターの大半は「液晶ディスプレイ」です。
液晶ディスプレイは家庭用テレビのように、近くから見ても細かいコンテンツをきれいに映し出せるのが特徴です。
ただし、液晶ディスプレイ単体では大きくても90インチほどしかないので、それ以上の大型モニターを設置したい方は、次にご紹介するプロジェクターやマルチディスプレイをご検討ください。
種類2:プロジェクター
プロジェクターは学校や資料館などで大画面で動画を流したり、最近ではミニサイズのホームシアターを自宅で使ったりと、以前よりも身近になっているのではないでしょうか?
スクリーンに専用の投影機を使って情報を映し出す仕組みですので、会議室で会議資料を映し出すには細かい文字やグラフなどが見づらく感じてしまうかもしれません。特に、明るい部屋や、近くからスクリーンを見る場合は、見づらく感じることが多いので、注意が必要です。
種類3:マルチディスプレイ
マルチディスプレイは液晶ディスプレイを自由自在に組み合わせることで、用途に合ったサイズのディスプレイを設置できます。
彩度や輝度、視認性が高いため、会議資料を近くでもきれいに見えます。
広い会議室に大人数が入る場合でも、前列・後列を問わずしっかりと情報を伝えられるため、会議室への導入が増えています。
プロジェクターを会議モニターとして使うメリット・デメリット
会議で使用する画面の代表格といえばプロジェクター。ただ前述したように、見えづらかったり部屋を薄暗くする必要があります。そのため参加者の集中力が落ちたり、情報の共有がうまくできていないかもしれません。
逆にプロジェクターのメリットは、比較的安価に巨大な画面が作れることです。また、置き型のものは持ち運びできるため、各部屋に持ち回りできるというメリットがあります。
🙆持ち運びができるため、便利である
🙅プロジェクターでは効果的な会議ができない可能性がある
会議室に液晶マルチモニターを導入する7つのメリット
会議室に大画面モニターを導入することで、会議に向けた事前準備を効率化できたり、会議の質を向上させられたり、と多くのメリットが期待できます。
ここでは代表的なメリットを7つご紹介させていただきます。
メリット1:会議の準備を効率化できる
メリット2:会議の進行がスムーズになる
メリット3:オンライン会議の画面共有がスムーズになる
メリット4:会議の解像度が上がる
メリット5:会議で使わない時は「デジタルサイネージ」として使える
メリット6:プレゼンテーションの練習が進めやすい
メリット7:新しいアイディアを生み出しやすくなる
会議室に大画面モニターを導入するメリットについては、以下の関連記事で詳しくご紹介しているので、合わせてご覧ください。
▼関連記事:【初心者向け】会議用の大型モニターを導入する「7つのメリット」
液晶マルチモニターのデメリット
鮮明なテキスト文字やグラフが映し出せる液晶モニターは、部屋の照明を落とさずに使用できることがメリットです。会議資料が見えやすいこと、明るい部屋を保ったまま会議が行えるため、参加者の集中力を維持することができます。
しかし、プロジェクターのような大画面を液晶モニターで作ろうとすると、マルチモニターといって複数台のモニターを組み合わせる必要があります。そのためプロジェクターと比較すると勝負にならないほどのコスト差が生まれてしまうのも事実です。
🙆プロジェクターと比べて圧倒的な見えやすさがある
🙅導入コストが高い
プロジェクターかマルチモニターか?何を重視するかと使用環境で判断するべき
このようにそれぞれの長所と短所があるわけですが、もちろん会議で使用する画面は見えやすいに越したことはありません。ひとつめの焦点は導入コストです。単発的に費用はかかっても、会議の効率や理解度が高まり、その分業績のアップにつながれば良いのですが、数値化できるわけではないので費用対効果の測定がしづらい部分があります。
プロジェクターの場合は投影用のスクリーンまで含めて数十万円で収まることが多いですが、液晶マルチモニターは100インチ強のものでも安くて百数十万になります。その価格差をどう捉えるかです。
個人的な意見ではありますが、参加人数が少ない小規模な会議であれば、部屋を暗くしてもそれなりに集中力は保てるでしょう。なので小会議室クラスの部屋ならプロジェクターの持ち回りでも良いような気がします。ただ、それを言うならやや大型(55インチ~75インチ程度)のテレビに近いモニターの方が有効な気もします。ただパソコンの映像を映すだけなら、安いテレビを置いてHDMI入力するほうが得策かもしれません。
逆に数十人規模の大会議室では、プロジェクターの場合デメリットのほうが大きくなってしまいます。そのため液晶マルチモニターで大きな画面を使うほうが良いと思われます。ただし、予算が許せばの条件付きです。
会議室モニターの選び方のポイント5選
ここからはさらに詳しく会議室モニターの選び方について「会議室モニター」の最適な選び方を「人数」「目的」「場所」に分けてご紹介します。
選び方1:「人数」で選ぶ
部屋のキャパシティに合わせた会議室モニターの選び方をご紹介します。
まず10名以下の小規模会議室では、100インチ以下で壁掛け式の液晶ディスプレイやマルチディスプレイが多く導入されています。
次に10〜20名の中規模会議室では、参加人数によって配置を変えやすいように、キャスター付きの可動式スタンドを活用した100インチ以上の大型マルチディスプレイが便利です。
そして、20人以上の大規模会議室では、壁掛け式と可動式の2種類の大型マルチディスプレイを導入することで、会議室にいる全員に情報を届けられます。
選び方2:「目的」で選ぶ
会議室の利用目的が、社内会議やリモート会議、来客との面談だけでなく、従業員の休憩所や多目的スペースとして使う場合もあるかもしれません。
会議をする割合が多い場合は、情報をきれいに映し出せる液晶ディスプレイやマルチディスプレイがおすすめです。
一方で、休憩所や多目的スペースとしての利用が多い場合は、会議室の使い方を柔軟に変えやすく、持ち運びや収納がしやすいプロジェクターが適しています。
選び方3:「場所」で選ぶ
導入する場所によっても、最適な会議室モニターの選び方は異なります。
広い会議室の場合は、プロジェクターを使用したり、大型のマルチディスプレイを設置したりするために、必要なスペースを確保できるでしょう。
一方で、狭い会議室の場合は、近くからでは情報が見づらいプロジェクターは不向きなので、液晶ディスプレイの導入がおすすめです。
選び方4:「予算」で選ぶ
会議室モニターを導入するにしても、決められた予算内で選ぶ必要があるでしょう。
コンテンツの見やすさや機能面を考えると「マルチディスプレイ」が最良の選択と言えます。
しかし、限られた予算内で会議室モニターの導入を検討してる場合において、大画面のモニターを使いたい場合は「プロジェクター」が良いですし、きれいにコンテンツを表示したい場合は、多少小さくても「液晶ディスプレイ」がおすすめです。
選び方5:「部屋の明るさ」で選ぶ
一般的なビル内にあるオフィスの会議室であれば、カーテンやブライダーで明るさを調整しやすいので、マルチディスプレイ、液晶ディスプレイ、プロジェクターのどれでも、それぞれにあった明るさに調整できるでしょう。
しかし、工事現場の仮設会議室や窓が大きく常に明るい会議室では、プロジェクターに適した暗さの確保が困難です。
常に明るく、外からの光を遮断しにくい環境であれば、マルチディスプレイや液晶ディスプレイの方がコンテンツをきれいに表示できます。
会議室の大画面をどうするか迷ったら…
では、会議室に設置する大画面についてポイントをまとめます。以下のことを参考に検討を進めてください。
✅予算にこだわるならプロジェクター
✅会議のクオリティを重視するなら液晶マルチモニター
ということになりますが、注意したいのはそれぞれの価格です。これは必ず複数社に見積を取ってください。どの美容院で髪をカットするのかと同じで、できることは何を選んでも同じなわけです。問題は会議が終わった後の結果がどうなるか、ということです。
そして機材の値段だけではなく、設置費用やアフター面も考慮する必要があります。ちなみに液晶マルチモニターの場合はメーカーや設置依頼先によっては、その大きさにもよりますが数十万~数百万の差が出ることも多々あります。なので総合的な判断力が求められます。
液晶マルチモニターを少しでも検討するならヤマトサイネージにも質問ください!
「ヤマトサイネージって何?」そんな会社聞いたことないわ。ということでまだまだ精進が足りない弊社ですが、コツコツと全国各地の会議室に液晶マルチモニターを設置させていただいております。我々の強みは「正直」にお客様と向き合うことです。そこについてはどんな企業にも負けません。
液晶マルチモニターを扱う身とすれば、当然弊社の製品を導入してほしいです。しかし、液晶マルチモニターには設置に適した環境とそうでない環境があります。皆さんがプロジェクターにするか液晶マルチモニターにするか総合的に判断するのと同じで、私たちも設置に適するかどうかを判断するのです。
ですので設置に迷ったら、ぜひ弊社にもご質問をください。