近年は、企業だけでなく、地方自治体でもDXが推進されており、様々なデジタルツールが活用されています。
特に「デジタルサイネージ」と呼ばれるデジタル情報表示システムは、その効果と活用方法の多様性から、多くの地方自治体に導入されています。
そこで今回の記事では、地方自治体におけるデジタルサイネージのメリットと設置場所のポイント、5つの活用事例を詳しく解説します。
地方自治体での活用が増えている「デジタルサイネージ」とは?
「デジタルサイネージ」とは、液晶ディスプレイやLEDビジョンを用いて、効果的に情報を伝える「電子看板」のことを指します。
駅や商業施設だけでなく、地方自治体においても活用が進んでいます。
ポスターや看板などのアナログな広告媒体に対して、デジタルサイネージでは、動画コンテンツを配信できたり、時間帯によって配信内容を変えたりと、多種多様な使い方ができることが特徴です。
デジタルサイネージについての詳細は、以下の関連ページをご覧ください。
地方自治体でデジタルサイネージを活用する「5つのメリット」
デジタルサイネージが地方自治体で活用される背景にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここでは地方自治体で活用される「5つのメリット」をご紹介します。
メリット1:住民への「重要情報」を繰り返し伝えられる
地方自治体の役割として、納税や確定申告、市内行事の情報、災害や緊急連絡などの重要情報を住民に伝える必要があります。
しかし、チラシやポスターで1度見ただけでは、記憶に残りづらく、色々な場所で何度も目にすることで、記憶に残り、行動に移しやすくなります。
そこで、地方自治体が管理する複数箇所にデジタルサイネージを設置することで、的確かつタイムリーに伝達可能です。特に動画を活用した情報提供は、文字だけの情報提供よりも理解しやすくなります。
メリット2:自治体の「観光情報」を発信できる
デジタルサイネージは、高解像度の映像を配信できるので、地域の観光情報や地元の特産品などを色彩豊かに発信できます。
地域を訪れた観光客に対しても、地元の魅力を効果的に伝えられます。
観光地に設置したデジタルサイネージに季節の観光情報を配信しつつ、次の季節のイベント告知をすることで、観光客の満足度を向上させるとともに、観光地への再訪を促すことが期待できます。
メリット3:待ち時間の「ストレス軽減」に繋がる
公共の場所や公共交通機関での待ち時間は、多くの人々にとってストレスの一因となることがあります。
その待ち時間にコンテンツを視聴できるように、待ち時間が発生しやすい場所にデジタルサイネージを設置することで、待ち時間のストレスを軽減に繋がります。
市役所の待合室やバス停などでのデジタルサイネージの活用は、待ち時間の有効活用に大きく役立ちます。
メリット4:地域の企業向けの「広告媒体」として使える
デジタルサイネージは「広告媒体」としても利用できます。
市区町村の役所に設置されているデジタルサイネージに、地域の企業の商品やサービスに関する広告コンテンツ動画が配信されているのを見たことがありませんか?
住民にとっても待ち時間に地域の企業のことを知れる上に、地域経済の活性化にも繋がる可能性があります。
広告掲載料を地方自治体の財源とすることも可能で、財政健全化にも繋がる可能性があります。
メリット5:災害・防災や健康・予防に関する情報発信で「地域に貢献」できる
多くの地方自治体では、管理しているデジタルサイネージに「災害・防災情報」や「健康・予防」に関する情報を日常的に配信することで、健康で安全な地域づくりに貢献しています。
地震や洪水などの災害が発生した際には、デジタルサイネージに避難情報や安全確認情報をリアルタイムに配信し、地域住民を危険から守る役割も担っています。
地方自治体におけるデジタルサイネージ設置場所「おすすめ5選」
一言で「地方自治体」と言っても、管理している場所は多種多様です。
さらに、デジタルサイネージにも色々な種類があり、設置場所や利用者の属性により、活用方法は異なります。
ここからは、地方自治体がデジタルサイネージを設置するのに、おすすめしたい場所を5箇所ご紹介します。
設置場所1:庁舎
庁舎は地域の情報を一元的に発信する中心地であり、地域住民が頻繁に訪れる場所です。
大型のタッチサイネージを利用し、市政のアップデート、地域行事、防災情報などをリアルタイムで伝達できます。
さらに、タッチパネル機能付きのデジタルサイネージを導入することで、住民自身が必要な情報を取得しやすくなり、利便性の向上に繋がります。
設置場所2:観光案内所
観光案内所は、観光客へ地域の魅力を伝える重要な場所です。
各所にタッチサイネージを設置し、観光情報、特産品、地域イベント等を随時発信する使い方が効果的です。
これにより、観光客は観光ルートや食事をする場所を探しやすくなり、訪問者の満足度の向上やリピート訪問が期待できます。
設置場所3:公共交通機関の駅やバス停
公共交通機関の駅やバス停は、多くの人々が集まる場所であるが故に、待ち時間が多く発生してしまう場所でもあります。
しかし、この待ち時間を有効活用して、地域のイベントや観光情報を発信することで、利用者のストレス軽減と地域の活性化を同時に実現できる可能性があります。
設置場所4:地域の観光スポット
地域の観光スポットでは、デジタルサイネージを使って観光や歴史に関する情報提供を強化しませんか?
観光地の特色や見どころ、歴史的背景を写真や動画と共に伝えることで、観光客の理解を深め、より地域の魅力を感じ取ってもらいやすくなります。
近隣のレストランやお土産ショップの情報を提供することで、観光客へ地域での消費を促進する役割も果たします。
設置場所5:教育施設や学校
教育施設や学校は、一度に大勢に情報を伝えなければならないシーンが多々あり、その情報発信をサポートするツールとして、デジタルサイネージの活用が進んでいます。
例えば、授業のスケジュール変更、学校行事のお知らせ、緊急連絡など、必要な情報を迅速かつ明確に生徒や教職員に伝達できます。
その結果、学校全体のコミュニケーションが活性化し、より良い学校づくりに繋がります。
地方自治体でのデジタルサイネージ活用事例「5選」
多くの地方自治体で活用されているデジタルサイネージですが、具体的な活用事例を5つご紹介します。
今後、デジタルサイネージの導入を検討されている方は、自分が働く地方自治体に導入したらどうなる?とイメージしながら、読み進めてください。
活用事例1:市役所にタッチサイネージ
神奈川県のある市役所では、大型の65インチタッチサイネージが活用されています。
このデジタルサイネージでは、市民向けのサービス情報や地元の観光情報、市のイベント情報などを提供しています。
タッチ機能を用いて、市民自身が操作し必要な情報を探すことも可能です。
情報をダイレクトに探せることから、窓口の問い合わせ件数を減らし、効率的な業務運営に貢献しています。
活用事例2:施設の屋外エントランスに防水モニター
大阪市の公共施設では、防水仕様の55インチデジタルサイネージが屋外エントランスに設置されています。
この防水デジタルサイネージは、雨や風による影響を気にせず、1年中施設の情報を見やすく表示しています。
これにより、施設の利用者は最新情報を確認しやすくなり、利便性が大幅に向上しています。
活用事例3:駅の構内にタッチサイネージ
大阪市内の地下鉄駅では、タッチサイネージが旅行者や通勤者向けの情報提供ツールとして活用されています。
このサイネージには、乗り換え情報や周辺の観光地情報、地元のグルメ情報などが掲載されており、利用者は自分の必要な情報を直接操作して取得できます。
これにより、利用者は情報を迅速かつ簡単に取得でき、サービス満足度の向上に貢献しています。
活用事例4:地方自治体の街の数箇所にタッチサイネージ
大阪府泉南市では、市内各所にタッチサイネージが設置され、地域情報や観光情報を市民や訪問者に提供しています。
特に観光客にとっては、行きたい観光地の情報や道案内、地元の特産品やイベント情報など、目的に合わせた情報を直感的に得られます。
これにより、観光客は滞在中に必要な情報を瞬時に取得でき、滞在時間を有意義に過ごせます。
活用事例5:バス停にスタンド式サイネージ
島根県のあるバス停では、スタンド式のデジタルサイネージが利用者への「情報提供」と「ストレス軽減」のために設置されています。
このサイネージには、バスの到着情報や遅延情報がリアルタイムで表示されるほか、地域のイベント情報や観光情報なども表示されています。
バスを待つ時間も地元の情報を得ることで有意義に過ごせるとともに、バスの運行情報を確認できることで待ち時間のストレスも軽減しています。
地方自治体でのデジタルサイネージは「ヤマトサイネージ」へ
効果的にデジタルサイネージを設置・運用するには専門的な知識が必要です。
ヤマトサイネージでは、自治体がデジタルサイネージを効果的に活用できるように、一貫したサポートを提供しています。
自治体のニーズに合わせたデジタルサイネージの設計・制作、適切な設置場所の提案、運用の全てをトータルでサポートします。
また、防水や耐久性に優れた製品も多数取り揃えており、屋外設置にも対応可能です。
地方自治体でのデジタルサイネージ導入を検討している方は、ぜひ一度ヤマトサイネージにお問い合わせください。