弊社史上最大、330インチ液晶マルチモニターを設置
大阪のUHA味覚糖様本社ホールへ55インチ液晶を36台使用した、国内でも有数の超大型液晶マルチモニターを導入いただきました。社内イベントや会議での使用が主な目的です。
巨大プロジェクトのスタートは現場調査から
ご依頼を受けて最初に始めることは現場調査です。
今まではここにスクリーンを垂らし、プロジェクターで映像を映していました。しかし、少し見えにくかったり、ブラインドを下ろして照明を落としたりと、薄暗くしないと使えないこともデメリットでした。
そこで目をつけられたのが液晶マルチモニターです。社長の「どうせやるなら他に類を見ないほど凄いことをやりたい。」の思いから、このプロジェクトはスタートしました。
現場調査では壁面造作に使用できそうな鉄骨がすでにあったため、その鉄骨を利用することにしました。既存の電気容量や音響システムの確認を行い、機材を間違いなく連動できるよう確認しました。
設置工事も大掛かりなものに
これだけ大きなモニターを作るためには、工事も大掛かりなものになります。ホール内へ足場を組み、高い位置でも安全に作業ができるようにしました。鉄骨を利用して壁面を作り、取り付け用の金具を打ち付けてそこにモニターを設置していきます。
モニターの数は36台。故障や破損が起こらないように細心の注意を払って設置します。
モニターの台数が多く、ズレが生じないように設置していく必要があります。設置が終わると足場を撤去する前にテスト配信してみます。先にチェックを行わないと、後で以上が発生した時に取り返しがつきません。
問題がないことを確認して足場を撤去します。合計インチサイズは330インチ。画面横幅は約7200mm、縦幅は約4080mmとなります。
映像を各モニターに配信するためのマトリクスシステムも凄い
36台ものモニターに映像を配信するには、映像分配機も大きなものになります。今回使用したのは入力が12系統、出力が36系統あるマトリクススイッチャーです。
12入力とは最大12台のパソコンやプレイヤーを接続でき、画面を分割して同時に映像を流すことができるという意味です。36出力はその映像信号を各モニターへ送るために必要なアウトプットとなります。
メンテナンスはどの様に対応するの?
メンテナンス時はローリングタワーというものを持ち込みして対応させていただきます。こちらは簡易的な足場で、移動用のキャスターが付いています。大きな会議や式典の前には、事前チェックのためにメンテナンスを行うことがあります。
なぜ、液晶マルチモニターなのか?
プロジェクターの弱点は光に弱く、全体的に映像がぼやけて見えてしまう点がデメリットです。通常これほど大きな画面を作る場合は、LEDビジョンというものを用います。LEDビジョンとは繁華街の屋外ビジョンや、スタジアムの電光掲示板で使用されているものです。
しかしLEDビジョンは液晶のように細かいドットで構成されていません。要するに画像が粗くなってしまうということです。遠くから見ることを前提とした画面であるため、屋内に設置することはあまり好ましくありません。
液晶マルチモニターはLEDビジョンと同じ様に、いくらでも大きくすることができます。また、映像は美しく、細かな文字も鮮明に映し出すことが可能です。なので屋内に大型画面をご希望の場合は、液晶マルチモニターをおすすめしています。
設置事例動画
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システム図
この設置事例は以下のようなシステムで成り立っています。