電子化されている棚札やポップを見たことはないですか?
デジタルサイネージと聞くと、ビル壁面に設置されている大型の機種をイメージする方が多いですが、実は「小型のデジタルサイネージ」が活用されるシーンも増えています。
街の家電量販店やコンビニ、スーパーなどの棚札やポップが電子化されているのを見たことはないでしょうか?
これらの表示は小型デジタルサイネージと総称されるものです。
小型デジタルサイネージを導入することで、小売店で商品の訴求力が高まったり、スタッフの作業を効率化できたりと大きなメリットがあります。さらに近年は、物流倉庫や製造現場でも活用が増えており、多種多様な業界で幅広い用途で使われています。
そこで今回の記事では、小型デジタルサイネージの種類や特徴、便利な活用方法について解説します。
デジタルサイネージとは?
「そもそもデジタルサイネージってなんだろう?」と疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか?
デジタルサイネージとは、液晶ディスプレイや電子ペーパー、LEDディスプレイを使った「デジタル式の看板」の総称です。アナログ看板と比較すると、デジタルサイネージの方が多くの情報を伝えられます。
デジタルサイネージは主に、広告、集客、情報発信の目的で利用されています。静止画だけでなく、動画や音声での表現ができ、遠隔から表示内容を操作できるため、これからさらに利用されていくでしょう。
まちかどのポスターや看板のかわりとしての利用だけでなく、電車の行先表や施設の案内板などさまざまなシーンで活用されています。さらに、デジタルサイネージは柔軟性があり、自由な表現が可能です。
広告・集客・情報発信以外にも発想次第で様々な使い方ができます。面白い使われ方ではお店の床にLEDビジョンをしきつめ、海や草原の雰囲気を演出している例もあります。
映像を動かすことができ、音声も使えるので可能性は無限大です。
小型デジタルサイネージとは?主な3種類を解説
大型のデジタルサイネージは、ショッピングモールやフードコート、飲食店など身近なシーンでの活用が増えていますが、小型のデジタルサイネージも幅広いシーンで使われています。
そこでここからは、デジタルサイネージの中でも「小型デジタルサイネージ」に注目して解説を進めます。
小型デジタルサイネージは、至近距離で見ることを想定しています。その為、遠くで見ることを前提とした「LEDビジョン」はほとんど使われません。
小型のデジタルサイネージで主に使われるのは、近くで見ても細かいコンテンツがきれいに見える「液晶ディスプレイ」や「電子ペーパー」が適しています。
小型デジタルサイネージに使われる主な3種類を解説します。
種類1:小型の液晶ディスプレイ
小型デジタルサイネージの1つ目の種類は「小型の液晶ディスプレイ」です。
液晶ディスプレイは家庭用のテレビと同様に、フルカラーでなめらかなコンテンツを表示できます。
看板のみならず、いろいろな使用方法ができます。
野外のちょっとした場所での宣伝や、案内の方に持っていただきフレキシブルに利用してもらうのもいいでしょう。
種類2:電子ポップ、レールサイネージ
小型デジタルサイネージの2つ目の種類は「電子ポップ、レールサイネージ」です。
構造としては、先ほどの小型液晶ディスプレイと同じですが、電子ポップとレールサイネージは、小売店での「商品の訴求」に特化した作りになっています。
電子ポップは、スーパーやコンビニでよく見るポップを液晶ディスプレイで表示したものです。通常の紙のポップのように紙を切ったり差しかえする手間がなく運用がカンタンです。
レールサイネージは、陳列棚の値札を貼る場所を横長くデジタルサイネージにする小型デジタルサイネージです。細長い形ですので、ふだん見慣れない形で目立ち、商品説明の画像と説明もバランス良く配置しやすいディスプレイです。
種類3:電子ペーパー(電子棚札)
小型デジタルサイネージの3つ目の種類は「電子ペーパー」です。
電子ペーパーは、コンビニやスーパー、家電量販店等で使用している棚札を電子化したものです。大手家電量販店では、ほとんど全ての店舗にすでに導入されています。
電子ペーパーの構造としては、電子書籍を表示する専用端末と同じです。電子ペーパーは超省電力で、1日に2〜3回程度の表示変更であれば、、約5年間は電子交換なしで稼働します。
小型デジタルサイネージの3つの特徴
続いて、小型デジタルサイネージの特徴を3つ解説します。
特徴1:動画や音声を活用できる
小型デジタルサイネージの1つ目の特徴は「動画や音声を活用できる」ことです。
アナログ看板にないデジタルサイネージの最大の強みは、動画や音声を流せることです。
静止画コンテンツよりも動画や音声を活用したコンテンツの方が圧倒的に目立ちますし、つい視線を向けてしまいます。
動画はなんと文字の5000倍もの情報を伝えられるとの調査結果があります。
限られた時間で最大限に訴求するためにも、小型デジタルサイネージを設置しての動画や音声コンテンツ活用がおすすめです。
特徴2:遠隔操作でカンタンに表示内容を変更できる
小型デジタルサイネージの2つ目の特徴は「遠隔操作でカンタンに表示内容を変更できる」ことです。
小型デジタルサイネージでは、アナログの看板やチラシ、ポップと違い、その場にいない場合も遠隔で変更可能です。
特に複数店舗を経営しているチェーン店では、本部で方針を決めて、各店舗の価格を変更させることも多々あります。その場合に、書く・切る・貼り付ける等の手作業では、タイムラグが発生してしまいます。小型デジタルサイネージであれば、本部からパソコン操作で一瞬で表示内容を変更可能です。
これにより、人材不足・人件費高騰の中、作業効率向上や人件費削減に役立っています。
特徴3:他のDXツールとの相性が良い
小型デジタルサイネージの3つ目の特徴は「他のDXツールとの相性が良い」ことです。
小型デジタルサイネージは、他のデジタルツールと連動させることで、さらに高い訴求力を実現できます。
例えば、小売店が運営しているECサイトと連動させることで、ECサイトを操作すれば、店頭に設置している小型デジタルサイネージの表示内容を自動的に変更可能です。
特に近年は実店舗とECサイトの両方を運営している企業も増えていますが、両者の価格が統一されていないと、顧客が不信感を抱く可能性があります。ECサイトと店頭の小型デジタルサイネージを連動させることで、業務効率化と顧客満足度の向上を同時に実現可能です。
このように、小型デジタルサイネージを他のIoT機器と一緒に導入していくことで、訴求力の向上、時間の短縮等さまざまなメリットがあります。
小型デジタルサイネージの注意点
便利な特徴の多い小型デジタルサイネージにも注意点があります。
それは、画面が小さく、細かい情報が見えにくい場合があることです。その為、表示するコンテンツの文字や画像をシンプルかつ大きく表示する前提でデザインを作る必要があります。
他のデジタルサイネージのコンテンツとは変えて、小型デジタルサイネージに表示する専用のコンテンツを作ることをおすすめします。
小型デジタルサイネージの3つの導入効果
小型デジタルサイネージを実際に設置した際に、どのような効果が得られるか気になっている方も多くいらっしゃるでしょう。
ここからは小型デジタルサイネージを実際に導入した際の3つの効果について解説します。
導入効果1:接客を自動化し人手不足を改善
小型デジタルサイネージの1つ目の導入効果は「接客を自動化し人手不足を改善」できることです。
電子ポップやレールサイネージに説明文章や広告動画を表示することで、従業員がお客様のところに向かい何分も説明する必要がないため、接客効率の向上が実現できます。
取り扱う商品数が多かったり、理解するのが難しかったりすると、従業員の熟練度合いにより、接客サービスに差が生まれてしまいます。しかし、小型デジタルサイネージで接客を自動化すれば、その問題も解決できます。
また、お客様の中には、従業員から声をかけられることが苦手な方もいるので、そのような客層にもアプローチ可能です。
導入効果2:アナログなチラシやポップよりも訴求力が向上
小型デジタルサイネージの2つ目の導入効果は「アナログなチラシやポップよりも訴求力が向上」することです。
小型デジタルサイネージは、動画や音声を活用することで訴求力が向上し、アナログな方法と比較して購買率や客単価の向上が期待できます。小型デジタルサイネージを効果的に導入することで、企業の利益向上に直結する効果が得られます。
導入効果3:お客様と相互方向のコミュニケーションが可能
小型デジタルサイネージの3つ目の導入効果は「お客様と相互方向のコミュニケーションが可能」になることです。
小型デジタルサイネージには、文字情報だけでなくQRコードやバーコードなどの画像も表示できます。商品に興味を持ったお客様がスマホで読み取ることで、店頭には掲載しきれない詳細情報を取得可能です。
また、小型デジタルサイネージの中でも、電子ペーパーにはかざすだけで通信可能な「NFC」という機能が搭載されています。お客様が陳列棚に設置している電子ペーパーにスマホをかざすだけで、専用ページやECサイトを表示させられます。
ここで会員サイトの登録を誘導すれば、顧客情報を取得でき、その後のビッグデータ分析にも活用できます。
小型デジタルサイネージの主な設置場所5選
小型デジタルサイネージは、街中の至る所に導入されていますが、特に注意して見たことがない方は、どこで使われているかイメージできない方も多いでしょう。そこで小型デジタルサイネージの設置場所として人気の5箇所を解説します。
設置場所1:小売店の陳列棚
小型デジタルサイネージの1つ目の設置場所は「小売店の陳列棚」です。
電子ペーパー、電子ポップ、レールサイネージ、案内板など幅広く活躍しています。動画や音声によって強く訴求でき、価格の変更もすぐにできるので非常に便利です。
設置場所2:エレベーターの中
小型デジタルサイネージの2つ目の設置場所は「エレベーターの中」です。
エレベーター内では手持ち無沙汰になるため、心理的になにかに集中したくなります。そのため、エレベーター内に小型デジタルサイネージを設置していれば、流れるコンテンツに注目が集まるため、訴求効果が高まりやすい場所です。
設置場所3:バスやタクシーの車内
小型デジタルサイネージの3つ目の設置場所は「バスやタクシーの車内」です。
バスやタクシーの車内でもエレベーター内と同様に手持ち無沙汰な状況が発生しやすいです。長時間移動をする方は、友人の会話やスマートフォンを見る合間に視線をそらします。
その際に小型デジタルサイネージを設置していれば注目され、コンテンツを見てもらいやすいです。
設置場所4:飲食店の店内
小型デジタルサイネージの4つ目の設置場所は「飲食店の店内」です。
飲食店の入口に小型デジタルサイネージを設置すれば、タッチパネルでの入店順の管理や待ち時間の表示などの入店案内が可能です。また、客席に設置することで、注文した料理が届くまでの待ち時間に起こり得るストレスの軽減にも役立ちます。
設置場所5:物流や製造業の倉庫の在庫管理棚
小型デジタルサイネージの5つ目の設置場所は「物流や製造業の倉庫の在庫管理棚」です。
物流業や製造業の倉庫の在庫棚に電子ペーパーを設置すると在庫管理が効率化でき人件費の削減に大いに貢献します。
具体的には、在庫管理システムと電子ペーパーのシステムをAPI連携します。これにより、在庫を出し入れしシステムに入力した内容が在庫棚に設置している電子ペーパーの表示にも自動反映されます。
これにより在庫状況が一目でわかるようになり、人間が介在する時間が短くなるため、ヒューマンエラーの減少にもつながります。
小型デジタルサイネージなら「ヤマトサイネージ」
今回の記事をご覧いただき、具体的に小型デジタルサイネージの特徴や活用方法をイメージしていただけたでしょうか?
今回ご紹介した小型デジタルサイネージは、全てヤマトサイネージにて設置可能です。ヤマトサイネージでは、デジタルサイネージ機器の販売・設置から、アフターサポートまで、全て一括でお任せいただけます。
お客様が実現したい効果や設置場所の特徴を考慮して、最適な機種をご提案させていただきます。特に初めてデジタルサイネージの設置を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。
小型デジタルサイネージを導入して訴求力を高めましょう
小型デジタルサイネージを活用することで、アナログ表示よりも圧倒的に訴求力向上、人件費削減が可能です。他のIoT機器と連携させることによりさらなる業務改善も実現できます。
ヤマトサイネージでは、お客様の目的に応じて東京・大阪を拠点とした全国エリアで、最適な小型デジタルサイネージをご提案をさせていただきます。少しでも小型デジタルサイネージを利用したいと思われた方は、お気軽にヤマトサイネージにお問い合わせください。
小型デジタルサイネージで訴求力向上、業務改善を実現しましょう。