LEDビジョンが点いたり消えたり…
今回は弊社が設置をしたものではありませんが、設置しているLEDビジョンがちゃんと映るときもあれば、画面の一部が不規則にブラックアウトするというトラブルの相談がありました。
電話で内容を確認すると…
■他所に取り付けていたビジョンを移設した(移設する前は正常に映っていた)
■設置工事や電気工事はビジョンに詳しくない業者さんが担当した
ということでした。このようなトラブルが起こった場合には、一体どのように対応すればよいのでしょうか?考えられる原因と対処法を紹介します。
1.電気容量の確認
先ず気になったのは「設置工事をビジョンに明るくない業者さんが担当した」ということでした。LEDビジョンは画面が大きくなるほど使用電力が上がります。画面の大きさは5平米ほどあり、最大消費電力が4000Wほどではないかと推測されました。
移設のため詳しい資料がなく、使用電力がわからなかったために一般的な100V20Aの電源に繋いでいるのではないか?と考え、まずはそれを確認していただきました。結論から言うと、今回は電気容量不足でが原因で、電源を増設することで解決しました。
また、専用のブレーカーではなく他の電子機器と同じ電源回路に繋いでいる場合にも同様の症状が起こり得ます。そのため、LEDビジョンには専用の電源回路を準備することをおすすめします。
電気容量に不備がない場合には購入元や専門業者に連絡しましょう。
2.専門業者に調査してもらう
電源等の確認をしても問題ない場合は、機器トラブルが生じている可能性が高くなります。こうなると自力で対応することが困難なので、専門業者へ依頼するようになります。購入元が分かる場合は購入元に連絡するのが良いでしょう。
調査では現状の確認、配線のやり直し、接続機器の確認や再起動、LEDパネルのチェックなどを行います。何が不具合の原因なのかを追求して、修理に向けた見積を作成するようになります。基本的に調査費用がかかりますが、購入元に依頼する場合は交渉してみましょう。高所作業車が必要な場合などの大掛かりな調査になるときは、調査費用が高額になる場合があリます。
調査後に修理内容や見積を出してもらいます。ただし、購入して年月の経つものは部品の供給がストップしていたり、メーカーが廃業して対応不可なケースもあります。
3.見積もり内容を確認して方向を決める
設置状況や使用時間にもよりますが、LEDビジョンの耐用年数は概ね5年~10年程度になります。しかしLEDビジョンはテレビのようにパッケージ化されたものではなく、LEDパネルなどのパーツを組み合わせて構成されるので、部品の供給がある以上は修理が可能です。
しかし、年月が経つと自動車と同じように故障や修理が増えてきます。そのため、どこかで買い替えや撤去を検討する時期が来てしまいます。あまりに修理代が高額になる場合や、故障の頻度が多くなってきた時には、買い替えや撤去も視野に入れましょう。