デジタルサイネージ導入検討の前にメリットとデメリットを知っておこう
近年、導入が加速的に進んでいるデジタルサイネージ。自分のお店やオフィスに設置したいと考えられている方も多いのではないでしょうか?デジタルサイネージは「広告や情報を流す掲示板」として設置されることが主ですが、最近ではプロジェクターの代わりとして会議室などへの導入も目立っています。
デジタルサイネージのメリットとデメリットを一言で表現すると「視認性が高く利用効率が高いが、導入コストや維持費がかかる」ということです。以下、詳細について説明していきます。
デジタルサイネージを導入する9つのメリット
デジタルサイネージには様々なメリットがあります。ローカルで運用する場合やクラウド利用する場合でメリットが異なるので、正しく理解しておくことが大切です。
メリット1:高い視認性で目に入りやすい
一般的にデジタルサイネージは液晶ディスプレイやLEDビジョンを使用します。これらの機器は自発光式で明るい画像・映像を表現することができます。そのため屋内・屋外、昼夜を問わず高い視認性を確保することができます。既存の看板やポスターよりも注目度が増すことが特徴です。
メリット2:動きのあるコンテンツで高い訴求力を獲得できる
デジタルサイネージは動きのあるコンテンツを流せます。動画やスライドショー、テロップなどです。コンテンツに動きをもたせることで注目度が高くなり、人の目に留まる確率も上がります。
メリット3:音声を同時に流すことができる
基本的にデジタルサイネージは視覚に訴えかけるものですが、テレビと同じように音声を流すこともできます。音声を出す場合は条例の遵守や近隣への配慮が必要になりますが、視覚+聴覚にも訴求することでさらなる効果が得られます。
メリット4:小さなスペースでたくさんの情報を提供できる
ひとつの画面で複数の情報を交互に表示できることもデジタルサイネージのメリットです。たくさんのポスターを貼るよりも小さなスペースで多くの情報を提供できます。動画や静止画の混在再生も可能です。
メリット5:場所を選ばず設置が可能
特殊な場所は除きますが、基本的にどのような場所へも設置できるのがデジタルサイネージです。設置する場所によって適切な機器が用意されているので、設置場所の制限がなく自由に設置場所を選ぶことができます。
メリット6:ポスターや看板を変更する手間が省ける
ポスターや看板を変更する際はデザインを起こしてそれを印刷したり、製作したりと時間がかかります。また、張替えや付け替えにかかる手間も加わります。劣化や日焼けの影響が無いのもデジタルサイネージのメリットです。また流したいデータのみ準備できれば、すぐにコンテンツ変更することができます。
メリット7:クラウド配信のメリット
デジタルサイネージをクラウド利用する場合は、上記に加えて以下のようなメリットが生まれます。クラウド配信とは通信(インターネット)を利用して、デジタルサイネージに映るコンテンツを制御することです。
複数のデジタルサイネージを一括管理できる
クラウド利用のメリットは複数のデジタルサイネージ端末を一括管理できることです。例えば全国各地に配置したチェーン店舗のデジタルサイネージや、商業施設内に多数配置したデジタルサイネージを1台のパソコンで管理できます。
インターネット環境内であればどこからでも操作できる
クラウド利用の場合はインターネット環境さえあれば、世界中のどこにいてもデジタルサイネージを操作することができます。即ちデジタルサイネージ本体を操作する必要がなく、遠隔操作ができるということです。その時の天候に応じてコンテンツを変更したり、緊急情報をリアルタイムに流すことも可能です。
メリット8:タッチパネル機能を追加するメリット
デジタルサイネージにはタッチパネル機能を追加することができます。スマートフォンを大きくしたようなイメージです。利用者が画面をタッチすることで知りたい情報を用意に表示することができます。
一方的な情報提供ではなく利用者の知りたいことを表示できる
タッチパネルのメリットは利用者の知りたい情報を提供できる点です。例えば行き先案内や商品説明などに用いられます。デジタルサイネージが説明を行ってくれることで、スタッフの対応時間を削減できます。
インバウンド対策が容易にできる
デジタルサイネージはインバウンド対策にも重宝します。タッチパネルで外国語表示に切り替えすることで、外国人観光客の集客にも貢献します。駅や空港に設置したタッチパネル式のデジタルサイネージは、外国人の利用が多いという統計が出ています。
メリット9:AIコンテンツや音声認識システムも利用できる
バーチャルキャラが対話形式で受け答えしてくれるデジタルサイネージも存在します。デジタルサイネージにはカメラやマイクを内蔵することができるので、顔認識・音声認識をすることも可能です。AI機能を搭載したコンテンツを利用することで、利用価値の高いデジタルサイネージを作ることができます。
デジタルサイネージを導入する7つのデメリット
デジタルサイネージにはデメリットも存在します。メリットとデメリットを総合的に考えて、設置するかどうかの検討をしましょう。デジタルサイネージはどのような場所でどのようなコンテンツを配信するかが設置の是非に大きく関わります。
デメリット1:初期設置費用や運用コストがかかる
デジタルサイネージ設置には主に、機器購入費用・設置工事費用・コンテンツ制作費などがかかります。機器購入費用や設置工事費用は最初だけ必要となりますが、コンテンツを自作できない場合は制作費用が都度必要になります。また、クラウド利用をするケースではCMS利用料や通信費用がかかります。電子機器なので電気代もランニングコストとなります。
デメリット2:設置環境を整える必要がある
デジタルサイネージを利用するには電源が必要です。近くに電源がない場合は電気工事をしないといけません。また、クラウド利用をしたいときはインターネット環境の構築もマストです。壁面設置の時は壁面強度を調べ、場合によっては補強工事をすることがあります。スタンド設置では基礎工事等が別途必要なケースがあります。
デメリット3:故障リスクがある
デジタルサイネージは機械であるため、絶対に故障しないとは言い切れません。自然的に故障することもあれば、外的要因で故障する場合もあります。当然ですが故障時はデジタルサイネージとしての運用ができません。
デメリット4:停電や通信異常によるトラブルリスク
電気が無いと動かないデジタルサイネージは、停電時にはシャットダウンされてしまいます。また、通信回線の不具合によりコンテンツ更新ができないケースもあります。
デメリット5:操作方法を周知するまでに時間がかかる
デジタルサイネージを自分たちで運用する場合には、操作方法をマスターしないといけません。簡単な操作方法であっても慣れるまでには一定の時間が必要になります。また、特定の担当者だけが理解しておくのではなく、万一のために複数のスタッフが操作できる体制を作っておく必要があります。
デメリット6:定期的かつ更新頻度を高めることが重要
デジタルサイネージは設置すれば良いということではなく、設置後のコンテンツ更新がもっとも重要なポイントです。配信コンテンツの更新頻度を高めることで情報の鮮度が増し、より効果的なデジタルサイネージとなります。
デメリット7:何処にでも設置すれば良いわけではない
デジタルサイネージは人に見てもらえないと設置する意味がありません。設置を検討する際には見る側の立場になって考えることが大切です。リサーチには十分な時間を取ることをおすすめします。
デジタルサイネージを導入する際の3つのポイント
デジタルサイネージには多様なメリットが存在しますが、そのメリットを活かしつつ、導入効果を最大化するためには押さえるべきポイントがあります。ここでは5つのポイントで詳しく解説します。
ポイント1:設置する「目的」を明確にする
デジタルサイネージを導入するのであれば、設置する「目的」を明確にする必要があります。
導入目的を明確にすることで、どの機種を導入する?どこに設置する?どんなコンテンツを表示する?など、全てを明確に進められるようになります。
ポイント2:設置する「場所」の特徴を考える
導入目的が明確になったら、適正な設置場所に取り付けることが成功につながる次の条件です。
設置する場所ごとに、通行人の人数や属性が変わります。その場でデジタルサイネージを見る人に最適化した機種とコンテンツを考えることで、導入効果を高められます。
ポイント3:表示する「コンテンツ」を作り込む
コンテンツのデザインや内容を怠ることなく、更新頻度を高めて初めてそのメリットが生じると考えてください。
コンテンツを見る年齢や性別により、刺さるコンテンツの内容や見せ方が変わります。
ターゲットに最適化したコンテンツを作ることが導入効果を高めることにつながります。
この3つのポイントをクリアすることが設置条件になります。
デジタルサイネージを導入するなら「ヤマトサイネージ」にお任せ
デジタルサイネージ機器の寿命は約5年~10年程度が目安です。費用と効果を検討し、メリットが上回るようであれば設置を検討しましょう。また、よくわからない場合はお気軽にご相談ください。