✅「土地を持っているけれど、うまく活用できていない」
✅「労働で収入を得るのではなく、資産で収入を得たい」
こんなときに検討したいのが、土地活用ビジネスです。
ここでは、「貸し看板」「自動販売機」「駐車場」「コインランドリー」「太陽光発電」と、不労所得にもなる土地活用ビジネスを5つご紹介していきます。
この記事を読むことで、土地活用ビジネスのイメージが湧いてくるでしょう。ご自身の条件に合ったビジネスも見つかるかもしれません。
貸し看板ビジネス
外出の際、必ずと言っていいほど目にするのが看板です。
・駅前にあるビルの壁面
・住宅街にあるマンションの屋上
・大通り沿いにある田畑の一角
こういったところに、企業の宣伝や店舗までの誘導を目的とした広告看板が設置されていることがありますよね。実際に、それがきっかけで、商品を買ってみたり店舗まで行ってみたりすることもあると思います。自身が所有する土地・建物(あるいは借りた土地・建物)に看板を設置し、企業さんや個人事業主さんなどにそれを貸して、収益を得るーー これも土地活用ビジネスの一種です。
看板のタイプとしては、大きく分けて、
・屋上看板(建物の屋上に設置する看板)
・壁付け看板(建物の壁面に設置する看板)
・野立て看板(道路沿いや線路沿いの地面に設置する看板)
の3つがあります。
屋上看板の特徴:
・遠くからでも見てもらえる
・風の影響を受けやすい
・高所であるため施工費が高い
・近隣のビルやマンションへの日当たりを遮らないように配慮する必要がある
壁付け看板の特徴:
・壁の色や素材などの影響を受ける
・材料が少ない(ポールなどを必要としない)ため施工費が安い
・面積の面で制限がある
・人の手が届きにいく位置にあるためメンテナンスがしにくい
野立て看板の特徴:
・店舗への誘導に適している
・地面から立てるため施工が安全
・通行する人や車に対して死角を作らないよう配慮する必要がある
・いたずらをされる可能性がある
広告主の探し方としては、広告代理店に依頼するパターンと自分で行うパターンがあります。
ビジネスの経験が浅い場合は、前者がよいでしょう。オーナー側の収入は減りますが、失敗やトラブルが少ないです。ビジネスの経験が豊富で自信がある場合は、後者でもよいでしょう。立地がよければ、「広告主募集」という看板を立てておくだけで、広告主が現れることがあります。
この貸し看板ビジネスには、
・広いスペースを必要としない
・初期費用があまりかからない
・転用が容易(ただ看板を撤去するだけ)
といった特徴があり、比較的ハードルの低いビジネスです。
しかし、老朽化や災害などで看板が落下し、人や物、建物などを傷つけてしまう可能性があり、そこには十分に気を付けなくてはいけません。損害賠償が発生してしまうこともあります。
貸し看板ビジネスは、人通りや車通りが多く、人目に触れやすい土地・建物が適しています。
これも不動産投資!貸し看板を設置して不労所得を
自動販売機ビジネス
日本は自動販売機大国。日本人の中で、自動販売機を利用したことがない人はいないと思います。もちろん、海外にも自動販売機はありますが、どこに行っても自動販売機があるというのは、日本独自のもので、その背景には、日本の技術力の高さと治安の良さがあると言われています。
自身が所有する土地(あるいは借りた土地)に、自動販売機を設置するのも、土地活用ビジネスの一種です。自動販売機は、同じ「物を販売する」という意味で、コンビニやスーパーと比較されることが多く、「競合してしまうんじゃないの?」という疑問を持たれる方がよくいらっしゃいます。
しかし、自動販売機には、「並ばなくても購入できる」「他人に商品内容を知られることなく購入できる」「服が汚れていても購入できる」などといったコンビニやスーパーにはない特徴があるため、特別気にする必要はありません。
自動販売機ビジネスには、
・広いスペースを必要としない
・初期費用があまりかからない
・キャッシュフローがよい(購入と支払いが同時であるため)
などといった特徴があり、先にご紹介した貸し看板ビジネスと同様、比較的ハードルの低いビジネスです。
ただし、「落書きをされる」「取り出し口に物を詰め込まれる」などのいたずら被害には気を付けなくてはいけません。お金を盗まれてしまうこともあります。
自動販売機ビジネスは、人通りのある土地が適しています。車通りはさほど関係ありません。車の運転中、わざわざ車を停めて自動販売機を利用しようとする方はそれほど多くはないからです。
自動販売機ビジネスを成功させるためには、
・利用者の属性に合わせた商品ラインナップにすること
・在庫切れや釣銭切れを極力減らすようにすること
などがポイントです。
空いている土地に自動販売機を設置して不労所得を得る
駐車場ビジネス
外を歩いていると、「月極駐車場」や「コインパーキング」といった駐車場を目にすることがありますね。実際に利用されている方もいらっしゃると思います。月極駐車場とは、利用者と賃貸借契約を結び、一定の期間駐車場を貸し出す代わりに、一定の利用料を支払ってもらうタイプの駐車場のことです。コインパーキングとは、不特定多数の利用者に対して、駐車場を貸し出す代わりに、利用した時間に応じて利用料を支払ってもらうタイプの駐車場のことです。
自身が所有する土地(あるいは借りた土地)を、駐車場として貸し出すーー これも、土地活用ビジネスの一種です。
駐車場には、
・初期費用があまりかからない
・転用が容易
・土地自体が価値を持つため、老朽化や災害によるリスクが少ない
などといった特徴があり、これもまた、先に紹介した貸し看板ビジネス、自動販売機ビジネスと同様、比較的ハードルの低いビジネスです。
しかし、今後、日本では、
・人口の減少
・少子高齢化
・若者の車離れ
・カーシェア文化の普及
などといった背景から、駐車場の需要が減っていくと予想されています。
月極駐車場として向いているのは、住宅街やオフィス街です。また、同じ住宅街の中でもファミリー層が多くいる住宅街が、同じオフィス街の中でも駅から遠いところにあるオフィス街が向いています。
コインパーキングとして向いているのは、駅前、繁華街、商業施設の近く、公共施設の近くなど、一時的に駐車スペースを必要とする方が多い場所です。
不労所得も可能!駐車場経営の全体像や成果を出すポイントをご紹介
コインランドリービジネス
ここ20年、コインランドリーの店舗数は右肩上がりです。毎年、300店~500店のペースで店舗が増えています。
どんな家にも洗濯機・乾燥機がある現代、「コインランドリーなんて必要?」「なぜそんなに需要があるのだろう?」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。実は、外で働く女性の増加、核家族化などが関係しています。
それまで専業主婦だった方が外で働くようになるとどうなるでしょう。家事をする時間が減ってしまいますよね。洗濯機を回すことも難しくなってしまいます。さらに核家族ともなれば、サポートしてくれる人もいません。平日は仕事で忙しくて家事ができないから、週末、大容量を扱えるコインランドリーに行って、1週間分の衣類や寝具などをまとめて洗濯するーー 今、このような方が増えているんですよね。
自身が所有する土地(あるいは借りた土地)で、このコインランドリーを開業するのも、土地活用ビジネスの一種です。コインランドリービジネスは、収入が安定性しやすいビジネスと言われています。なぜなら、衣類や寝具などの洗濯・乾燥は人が生活していく上で欠かせないものだから、また毎回同じコインランドリーを利用する方が圧倒的に多いからです。
さらに、自動販売機ビジネスと同様で、購入と支払いが同時に行われるため、キャッシュフローがよいです。
ただし、コインランドリービジネスは、初期費用として数千万円レベルのお金が必要となる上に、経営的な要素が大きいため、ハードルはかなり高いです。
コインランドリーに適しているのは、基本的には住宅街です。他の店舗型ビジネスのように、「駅前や幹線道路沿いが有利」ということはありません。
コインランドリービジネスを成功させるためには、
・車で入りやすい構造にすること
・居心地をよくすること(空調を効かせる、音楽を流すなど)
・掃除を徹底すること
などがポイントです。
コインランドリービジネスで不労所得を得る
太陽光発電ビジネス
以前と比べ、あちこちで太陽光パネルを見かけるようになりました。「近所の家の屋根に太陽光パネルが取り付けられている」「空地だったところが一面太陽光パネルになった」。このようなことが珍しくありません。
自身が所有する土地(あるいは借りた土地)で、太陽光発電を行うのも、土地活用ビジネスの一種です。太陽光発電により生み出した電力は、電力会社に買い取ってもらうことができます。太陽光発電ビジネスについて学ぶ上で、必ず抑えておきたいのが、「固定価格買取制度」です。固定価格買取制度とは、再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなど)によって生み出された電力の買取価格を政府が保証する制度のことです。
電力の買取価格:
家庭用(非課税) | 産業用(課税) | |
2012年 | 42円 | 40円 |
2013年 | 38円 | 36円 |
2014年 | 37円 | 32円 |
2015年 | 33円 | 29円 |
2016年 | 31円 | 24円 |
2017年 | 28円 | 21円 |
2018年 | 26円 | 18円 |
2019年 | 24円 | 14円 |
2020年 | 21円 | 13円 |
この固定価格買取制度があるおかげで、太陽光発電で生み出した電力は、一定期間、一定価格で、その地域の電力会社に買い取ってもらうことができます。
買い取ってもらえる期間は、家庭用太陽光発電(生み出した電力を自家で消費し余った分を買い取ってもらう)ではスタートから10年、産業用太陽光発電(生み出した電力の全てを買い取ってもらう)ではスタートから20年です。その期間、スタートした年の価格がずっと適用されます。
なお、家庭用太陽光発電は、個人の利用を目的とする資産とみなされるため非課税対象、産業用太陽光発電は事業用の資産とみなされるため課税対象となっています。太陽光発電ビジネスは、この固定価格買取制度があるため、安定収入を得やすいビジネスです。また、初期費用として、数百万円から数千万円のお金がかかりますが、安定収入を得やすい分融資を受けやすく、また自治体によっては補助金が出るため、比較的始めやすいビジネスです。
しかし、将来性があるとは言えません。太陽光発電で生み出した電力の買取価格はどんどん下がっています。具体的な数字でいうと、2012年から2020年までの8年間で、家庭用太陽光発電の場合は1/2まで(42円→21円)、産業用太陽光発電の場合は1/3まで(40円→13円)下がりました。これから始める人はこの点をよく考えてください。
太陽光発電は、これまでご紹介してきた土地活用ビジネスとは違い、人通りや車通り、地域特性などはさほど関係ありません。太陽光を遮るようなものが少ない土地、雑草が生えない土地などが適しています。
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まとめ
以上、不労所得にもなる5つの土地活用ビジネスをご紹介してきました。いかがだったでしょうか? 土地活用ビジネスにも、色々と種類があり、それぞれにメリット・デメリット、土地の向き・不向きなどがあることをお分かりいただけたと思います。一番大切なのは、ご自身の目的や土地に合ったビジネスを選ぶことです。この記事が、土地活用ビジネスの比較・検討をする際の一資料として、お役に立てれば幸いです。
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