【要点】
LEDビジョンに使用されるLEDランプは主にSMD方式です。自動車のヘッドライトなど直線的に光を当てたい場合は砲弾型、他にCOBと呼ばれるものもありますが、大型ビジョンに採用されることはほぼありません。
LEDランプの種類は3つ
大型のLEDビジョンは、ランプが放つ光によって映像を表現します。
実はそのランプなのですが、複数の種類が存在します。「SMD・砲弾型・COB」の3種類となります。
ではそれぞれの特徴について説明していきます。
SMDランプ
SMDとは表面実装という意味で、盤の表面にランプのチップをはんだ付けしていくタイプです。こうすることでランプの数を増やすことができ、LEDビジョンの弱点である解像度の悪さを改善することができます。比較的コストも抑えられるので、国内で存在する大型LEDビジョンの多くはSMD方式のものを採用しています。視野角が広いのも特徴です。
砲弾型
砲弾型とはいわゆる小型の電球みたいなものです。例えば懐中電灯を例に例えると、光を向けた真正面が一番明るく見えます。そして周りはぼんやりと明るい感じになります。SMDと比較して視野角が狭く、主に車のヘッドライト等に多用されます。
視野角が狭く、技術的に平米あたりに配置できるランプの数も限られることから、LEDビジョンとして砲弾型を使用することはあまりありません。
COB方式
COBとはChip On Boardの略で、ランプひとつの個体の中に複数のLEDチップが収められているものです。SMDや砲弾型は個体の中にひとつの光源を持つものですが、COBは光源を寄せ集めて発光させています。なので、点ではなく面として光を出しているイメージです。
主に作業用のヘッドライトや工事現場などの光源として利用されることが多いようですが、LEDビジョンで使用されることはまずありません。