大型ビジョンによくあるトラブルは「ドッド欠け・変色・ブラックアウト」の3点です。しかし業界では「あるある」のトラブルとも言えます。業者側では想定内のトラブルで予め予備パーツを在庫していることも多く、素早く復旧することが可能です。
大型ビジョンの代表的なトラブルはドット欠け、変色、一部が映らない
大画面を作るには当然たくさんの部品を使用します。そのため故障や不具合が発生する可能性も秘めています。しかし、よく起こるトラブル箇所や原因はほぼ決まっていて、対処もスムーズに行えることが多いです。
ドット欠け・変色
LEDビジョンは無数のLEDランプがひとつひとつ発色して映像を流しています。しかしそのランプが光らなくなってしまうことがあります。大型ビジョンはあまり至近距離で見ることがないので、多少の球切れなら気になることはありません。しかし時間が経つほどに球切れの数が増えていくことがあります。
あまりに球切れが多くなった場合や、ピッチの間隔が広いものは球切れが目立ちやすいので、どこかでパネルを交換する決断を下す必要も出てきます。
またLEDランプはRGB(レッド・グリーン・ブルー)の3色の光から成り立っていて、その光を調整しながら様々な色を表現しています。要するに見た目はひとつのドットでも、その中に赤・緑・青の3色のランプがあるということです。
例えばその中のひとつが不具合を起こして、発色しなくなったとします。そうした場合は正しい色を映し出すことができなくなり、変色ランプが多くなればなるほど見た目が悪くなってしまいます。長く使用するとパネルごと変色を起こすケースもあります。
画面全体やパネル単位のブラックアウト
街の大型ビジョンを見ていると、たまに一部分だけ四角形に暗転しているものがあったりします。このケースはドットの不具合ではなく、パネル自体の故障やケーブルの異常が疑われます。
また画面全体が真っ暗なままということもあります。これは主に電源系のトラブルとなります。
※ブラックアウト=表示されない として表記しています。