初めての展示会で、右も左もわからない・・・。
せっかく展示会に出展したのに、来場者の集客が思うようにいかない・・・。
どんなブースであれば来場者に来てもらえるのか、各企業が頭を悩ませるところです。
来場者が思わず立ち寄りたくなるブースの設営には、いくつかコツがあるんです。
今回は、悩める出展者のために、失敗しないブース対策をご紹介します。
展示会で目立つために一番はじめに考えることは?
展示会成功のために、まず考えなければならないことは来場者の心理です。来場者は何のために展示会にやってくるのでしょうか?その目的は情報収集です。
「せっかく来たからには、自社に役立ちそうなブースをできるだけたくさん回りたい」
と考える一方で、「自社に関係ない出展先とは関わりたくない」とも思っています。
来場者の気持ちをまとめると、次のようになるでしょう。
- 自社の課題を解決してくれそうな会社を探したい
- 自社に関係ないところとは繋がりたくない
しかも来場者はとても忙しく、時間がありません。そんな状況で、できるだけたくさんのブースを見たいとも思っています。
そのような来場者を自社のブースに興味を持ってもらうためには、課題解決型のブースにするのがおすすめです。
展示会出展社の多くは、自社の商材を展示し、それがいかに素晴らしいものであるかを機能(スペック)を中心に語っています。そうではなく、その商材を手に入れることでどうなるのか?
その商材を手に入れた人は「どのような問題を解決できて、どんな未来が手に入るのか」
これこそが来場者を引き付ける情報です。
来場者にとってのベネフィット(便益)を表現することで、来場者はブースに入ってみようという欲求が高まります。来場者の心の底にある欲求に働きかけることが重要なのです。
展示会出展者必見!自社ブースに人を集める”見せ方”のポイント
理想的なブースのポイント
では、そのような欲求を高めるために必要なことは何でしょうか?
まずは、自社のブースに気付いてもらうことが何より必要でしょう。
存在に気付いてもらわない限り、どんな素晴らしいベネフィットを掲げていても、来場者に足を止めてもらうことはできません。
来場者に足をとめてもらうためには何ができるでしょうか?
それは自社ブースを目立たせること!
目立たせるといっても奇抜なデザインや派手な色使いをするということではありません。
来場者の目に止まるアイキャッチを作ることです!
来場者の目に止まるアイキャッチはパネル・ポスターであることが多いです。
パネル・ポスターを来場者の目を引くものにするためのポイントは
- 文字のフォント
- 誘目性を高める色の組み合わせ
- 動きをつける(動画を使う)
これらのことが考えられます。以下の記事でこれらについて考えていきますが、まずは理想的なブースのポイント、やってはいけないブース設営についてお伝えします。
やってはいけないブース設営
まず、ブースを設営する業者に依頼する時に「設営コストは抑えて、見栄えの良いデザインのブース」というのはどこの企業も願うところです。
では見栄えの良いデザインのブースとはどういうブースでしょうか?
「見栄えの良いデザイン」で想像するのは、全体的に統一感のある、洗練されたデザインではないでしょうか?
ブースをキレイに仕上げることは、どこの業者でも当たり前のように提案しており、同じような「見栄えの良いデザイン」だらけの会場では、来場者への「引っかかり」が全くありません。
やはり、企業の独自性をアピールするデザインが必要なのです。
もし会場内の他のブースのイメージを知ることができるのであれば、敢えて差別化をすることも、来場者への引っかかりとなります。
また、会社のイメージやブランドイメージでブースのデザインを決めることも大事ですが、ターゲットとなる来場者のイメージに合わせることも大事です。
例えば、自社が売り出す商品を入れた店舗のイメージでデザインするなど、来場者の用途に合わせた展示を考えることが必要となってきます。
会場には多くの企業のブースが設営されています。
会場内を歩いている来場者は、各ブースの前を通るのはほんの一瞬です。
来場者の視線は、多くのブースを転々とし、興味がありそうな企業を一瞬で判断します。
この一瞬をどのようにキャッチするかがポイントです。
たとえば、来場者の気持ちになった時に、目に止まったブースの一番目立つ部分に「会社名」や「ブランド名」が大きく掲げてあった場合、どんな気持ちになるでしょうか?
大企業や非常に有名なブランドの場合は効果があるかもしれませんが、そうではない場合は、おそらく足を止めることもなく、そのまま記憶にも残らないことでしょう。
来場者が求めていることは「自分が知りたい情報がそこにあるかどうか」です。
「会社名」や「ブランド名」ではなく、「あなたの会社で何を扱っているか」を分かりやすくアピールしましょう。
大切なことは、単刀直入に、わかりやすいキャッチフレーズで興味を引くことです。
他社とは○○が違う!といったキャッチフレーズであれば、来場者は「そんなに自信があるなら少し覗いてみようか」という気持ちになる可能性が高いです。
それでは次にキャッチフレーズを視覚的に目立たせるために知っておきたいフォントの知識をお伝えします。
パネルに使えるおすすめフォント
展示会パネルに使うフォントで大切なことは、「誰にでも見やすい」ということです。
視認性の高さでは、ゴシック体が基本ですが、MSゴシックやHGゴシックなどは、デザインとしてあまり美しくありません。
かといって、可読性や判読性の低いフォントはオススメできません。
ポイントは
1.見やすいこと
2.太字に対応していること
見やすいことはもちろんですが、文字の太さ(ウエイト)のバリエーションがあることも重要です。
以上を踏まえて、ゴシック体のオススメフォントを紹介します。
まずは、Windowsであればメイリオ(Vista以降)がおすすめです。
フォントの特徴としては、丸みを帯びた字体でありながら、少し硬い雰囲気を持っているので、真面目な文章でも使えるという点です。
同じ丸文字であるHG丸ゴシックに近い字体ではありますが、比較すると、HG丸ゴシックですと多少可愛すぎる印象があります。
また、メイリオは遠くからでも読みやすい視認性と判読性に優れたフォントで、文字の太さも2種類あります。
次にMacですが、ヒラギノ角ゴシックファミリーというフォントファミリーがオススメです。フォントの特徴は、くせがなく、読みやすさと存在感がある字体で、さらに多彩なウエイト(太さ)バリエーションがあるという点です。
テレビや雑誌、書籍、ポスター、スマートフォン・タブレット端末など様々なシーンで多数採用されている書体です。
最近では、Windowsだと 8.1以降のPC、MacだとMac OS 10.9以降で、游ゴシックというフォントが標準搭載されています。
このフォントは非常に綺麗で読みやすいフォントで、ウェブや印刷でも美しく表示できるようデザインされたフォントとなっています。使い勝手が大変良く、先ほど紹介したメイリオよりもクラシックで大人っぽい印象のフォントです。
太さのバリエーションも豊富ですので、使用する箇所に適した太さの文字を使うことができます。
標準搭載されているフォント以外でも、使い勝手も良いフリーフォントがいくつかあります。
中でも「Noto Sans CJK JP (別名:源ノ角ゴシック)」は見やすさはもちろん、デザイン性にも優れているフォントです。モダンで優しい印象のある字形で、さらに各国語書体デザインが統一されているため、日本語、アルファベット、ひらがな、カタカナで違和感が生まれないという優れた点があります。
展示パネルに使うフォントは、屋外や屋内、会場の照明などによっても変化します。
まずは来場者にわかりやすく情報を伝える手段として、会場にあったサイズ、太さ等を意識して、見やすいフォントを選ぶことが大事です。
もうひとつ視覚的に他社と差別化する情報として、「配色」についてみていきましょう。
パネルの誘目性を高める色の組み合わせ
展示ブースの配色を決めるとき、視覚デザインのひとつに「見えやすさ」を重視する必要があります。
「見えやすく」する条件にはいくつかあります。
1、背景の色が関係する「視認性」
背景が白であるか、黒であるか背景の明度によって、その色の見え方が違ってきます。
視認性を高めるには、背景との明度差をつけます。
背景を有彩色にする場合は、高明度のイエローと低明度のネイビーのような組み合わせにすると、視認性が高くなり、高明度同士の組み合わせ、また低明度同士の組み合わせとなると明度差の小さい組み合わせになるので、視認性は下がります。
視認性を高めるには、背景との明度差をつけます。
背景を有彩色にする場合は、高明度のイエローと低明度のネイビーのような組み合わせにすると、視認性が高くなりおすすめです。一方で高明度同士の組み合わせ、また低明度同士の組み合わせとなると明度差の小さい組み合わせになるので、視認性は下がります。このような組み合わせは避けたほうがいいでしょう。
2、心理的に人の目を惹きつける「誘目性」
展示ブースに最も重要なのは、注意を向けていない視野周辺にあるような対象を、いかに目立たせるかです。
「誘目性」とはパッと目につく度合いを数値化したものです。
誘目性が高いデザインとは、看板や商品パッケージ、商品のロゴなどにもよく使われています。
色で言うと、彩度が高い暖色系の色、つまり赤、オレンジ、黄などの色です。
標識の禁止表示や危険表示に高彩度の色が使われる理由は、「誘目性が高いから」なのです。
視認性と誘目性が高い色の組み合わせとして
・背景が「黒」×文字が「黄色」
・背景が「黄色」×文字「黒」
これらの組み合わせは、遠い距離からでも確認ができる色の組み合わせです。
とはいえ、ただ目立たせればいいという単純なものでもありません。
会場にあるブースが高彩度色ばかり使ったデザインだとした場合、敢えて低彩度の色を使うことで差別化を図り、誘目性を高めるという手法もありそうですね。
重要なポイントは、全体のバランスなのです。
見やすいことを前提に、メリハリを持たせて展示ブースをアピールする。
あくまでも来場者の目線で、展示ブースをデザインすることです。
来場者の目をくぎ付けにする最強装飾とは?
展示会来場者の目を引きつける最も効果的な方法はデジタルサイネージを導入して動画を活用することです。
人間の目は動くものに注意をひかれますからね。
この記事でおすすめしたいのは、デジタルサイネージの中でも液晶モニターではなく、LEDパネルです。
大型LEDモニターは小型のパネルを複数組み合わせて組み上げるのでサイズの自由度も高いのです。
このような大型LEDモニターを設置するメリットには次のようなことがあります。
- 液晶サイネージ以上の明るさで抜群のアイキャッチ効果
- 遠くからでも高画質の映像や画像で資格に訴える
- 大きなインパクトで道行く人の足を止める
- 文字だけでは伝わらない情報を表現豊かに伝えられる
- 形の自由度が高い
LEDモニターは大きさ、形の自由度が高いので、展示会で他社が液晶サイネージを導入していたとしても、視認性において圧倒的に差をつけることが可能です。
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