荷台部分に大きな広告看板を取り付けて道路を走行しているトラックを見かけたことはありませんか?
ターミナル駅周辺だとコンサートやテレビ番組、企業の新商品やウェブサイトの宣伝をしていたり、住宅街だと地元のスーパーマーケットや飲食店、美容院、クリーニング店の宣伝をしていたり。あのようなトラックは、「アドトラック」と呼ばれます。「アド(広告)」と「トラック」を組み合わせた造語です。
ここでは、アドトラックの活用事例や特徴、そしてその効果を高めるデジタルサイネージについてご紹介していきます。
アドトラックによる宣伝を考えている方、アドトラックによる宣伝効果が出てなくて悩んでいる方、ぜひ参考にしてください。
※アドトラックについては、各自治体の条例によって、さまざまな規制がされている場合があります。例えば、停車中は音を出してはいけないとか、明るさは〇〇カンデラ以下とか。走行地域の条例を確認する必要があることをご理解ください。
アドトラックの活用事例
まずは、アドトラックの活用事例についてご紹介していきます。
<イベント>
アドトラックは、コンサート、花火大会、農業体験会、フリーマーケットなどといったイベントの宣伝に活用されています。前もってイベント会場の周辺を走行することで、集客数のアップを見込むことができます。また、当日、イベント会場の近くにアドトラックを駐車させておくことで、訪れる方の目印になります。
<テレビ番組>
アドトラックは、年末年始や番組改編期などに放送される特別番組の宣伝に活用されています。前もって、大勢の人が行き交うターミナル駅周辺などを走行することで、視聴率のアップを見込むことができます。
テレビ番組の宣伝はテレビCMで行うことが一般的ですが、それではテレビを見る習慣がない方やお忙しい方に対して訴求することができません。しかし、アドトラックであれば、そういったことは関係なく、不特定多数の方に訴求することができます。
<企業のウェブサイト>
アドトラックは、企業のウェブサイトの宣伝に活用されています。URLとQRコードを掲載することで、アクセスアップを見込むことができます。資料の請求につなげるケースもあります。
<スーパーマーケット>
アドトラックは、スーパーマーケットの宣伝に活用されています。
特売商品や旬商品などを掲載しながら、店舗の周辺や住宅街などを走行することで、集客数のアップを見込むことができます。走行する時期は、オープン時、セール時、イベント時など。特にオープン時に大々的な宣伝を行うことが多いです。
スーパーマーケットの宣伝は、新聞の折り込みチラシが主流ですが、近年は、新聞をとる方が減り、折り込みチラシを見ない方も増えています。しかし、アドトラックであれば、そういったことは関係なく、不特定多数の方に訴求することができます。
<飲食店>
アドトラックは、居酒屋や焼肉屋、回転寿司など、飲食店の宣伝に活用されています。
美味しそうなメニューや地図などを掲載しながら、店舗の周辺を走行することで、集客数のアップを見込むことができます。
スーパーマーケットと同様、オープン時に大々的な宣伝を行うことが多いです。
アドトラックの特徴
アドトラックの活用事例をいくつかご紹介してきました。
宣伝手法として、アドトラックが選ばれるのはどういった理由からなのでしょうか? ここでは、アドトラックの特徴やメリット、他との違いについてご紹介していきます。
<人の注目を集めやすい>
人は、珍しいものや動くものに目を奪われるもの。単純に、アドトラックは人の注目を集めやすいです。アドトラックを街で見かけたとき、つい目で追いかけてしまいませんか?
話題性にも富むため拡散効果が高いです。スマホで写真を撮って友達に送る方やSNSに投稿する方などがいらっしゃいます。
<認知効果が高い>
アドトラックの広告面は、歩いている人や車を運転している人と同じ目線の高さで移動します。それだけ人の視界に入りやすく、認知効果が高いです。他の屋外広告と比べ、「なんだか気になる広告を見つけたけれど、よく見えないからいいや」といったことが起こりにくいです。
<場所や時間帯の自由度が高い>
屋外広告は、一定の場所に固定というケースがほとんどですが、アドトラックは、自由に場所を変えることができます。ですので、たとえば下記のように、ターゲットが多い場所・時間帯を狙うことができます。
- サラリーマン向けに宣伝をしたいのであれば、通勤時間帯の駅前
- 若者向けに宣伝をしたいのであれば、休日の渋谷
- 主婦向けに宣伝をしたいのであれば、昼間の住宅街
- 子ども向けに宣伝をしたいのであれば、夕方の住宅街(特に公園の近く)
天候や人の動きを見ながら、適宜、走行場所を変えることもできます。無駄や失敗が少ない宣伝手法と言えるでしょう。
<周辺地価の影響を受けにくい>
アドトラックは、他の屋外広告に比べて、周辺地価の影響を受けにくいです。地価が高ければ高いほど、宣伝のコストパフォーマンスがよくなります。
一般的に、地価の高いところには高所得者が多い傾向がありますので、アドトラックは、高所得者向けのサービスの宣伝に適していると言えるでしょう。
アドトラックの効果を高めるデジタルサイネージ
アドトラックに、デジタルサイネージが採用されることが多いのはご存じでしょうか。
デジタルサイネージとは、表示や通信にデジタル技術を活用して情報を発信する装置のことです。「デジタル看板」「電子看板」などと呼ばれることもあります。
近年、看板やポスターなどに変わるものとして、商業施設や交通機関、イベント会場など、至るところで活用されるようになってきました。
なぜ、アドトラックにこのデジタルサイネージが採用されるのでしょうか? その理由は4つあります。
<視認性が高い>
デジタルサイネージは、高輝度の液晶パネルやLEDパネルを使用しているため、視認性が高いです。内容が伝わりやすいですし、遠くにいる方にも気づいてもらえます。
<映像を扱える>
デジタルサイネージは、映像を扱うことができるため、表現力やインパクトを高めることができます。ただし、映像を流しながら公道を走行することは禁止されています。映像を流せるのは駐車しているときのみです。
<広告内容の切り替えが簡単>
通常のアドトラックでは、広告内容を変える際(トラックの荷台部分にある広告看板を取り換える際)、大掛かりな工事が必要です。
一方で、デジタルサイネージを採用したアドトラックは、デジタル的に広告内容を変えることができます。
これにより、例えば、
- [メニュー情報]、[キャンペーン情報]、[地図情報]を順繰りに切り替える
- 通勤時間帯は[サラリーマン向け商品]、昼間は[主婦向け商品]と時間帯に応じて切り替える
などといったような宣伝を、1台のアドトラックで行うことができます。
<夜間でも宣伝できる>
通常のアドトラックは、夜になると広告効果がなくなります。
一方で、デジタルサイネージは画面が明るく鮮明なため、デジタルサイネージを採用したアドトラックは、夜になっても広告効果を発揮することができます。夜の方がずっと目立つということもあるでしょう。
居酒屋やカラオケ店などの宣伝に適していると言えます。
軽トラにLEDビジョンを搭載
先日、弊社でも軽トラックをサイネージ搭載のアドトラック化の依頼をいただきました。
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