【要点】
LEDビジョンの画面は「LEDパネルとブラケット」、または「LEDキャビネット」を組み合わせることで出来上がっています。
大型のLEDビジョンはパズルのように組み合わせてできている
LEDビジョンは原理上、無限大に大きくすることが可能です。画面は映像を表示するLEDパネル(モジュール、ランプボード)と、それを固定するブラケットで構成されています。細かい設置方法の違いはあれど、基本的にはその2つで画面を好きな大きさに組み上げていきます。
LEDパネルとは?
LEDパネルとはモジュールとも呼ばれる、四角形をした一辺が数十センチ程度のパネルのことを言います。このパネルに複数のLEDランプが埋め込まれていて、ランプのひとつひとつがRGBに点灯して映像を表現します。
ブラケットとは?
ブラケットとはLEDパネルを敷き詰め固定していくベース、取付金具のことです。パネルをブラケットに固定して、壁面に設置することでパネルの落下を防ぎます(ブラケットとキャビネットをセイフティワイアで連結します)。安心してビジョンが使用できるようになります。
パネルとブラケットが一体化したキャビネットモデル
レンタル時など、素早く巨大な画面を作る場合は、キャビネット式を用いることがあります。数枚のブラケットとモジュールがすでに組み合わさっているものです。キャビネット同士をジョイン(連結)させる設計になっており、設置作業も容易にできます。ただし壁面に固定せずに、トラスや天吊、テンション等で固定するため、常設の場合はやはり専用のアングル+ブラケットによる画面構築を行います。
大型LEDビジョンに映像配信の仕組み
大型LEDビジョンに映像を配信するには、大きく分けて2つの方法があります。
・LEDビジョン本体にUSBを差し込む方法
・CMS(コンテンツ管理システム)を接続する方法
それぞれにメリットとデメリットがあります。
方法1:LEDビジョン本体にUSBを差し込む場合
大型LEDビジョンで配信するコンテンツの種類が限られており、基本的には同じコンテンツをずっと表示する使い方であれば、USBメモリに画像や動画を保存して、LEDビジョン本体にUSBメモリを差し込みます。
この方法であれば、操作が非常に簡単ですが、スライドショー機能でコンテンツを順番に表示させたり、時間帯や曜日ごとに表示内容を自動で変えることできません。
方法2:CMS(コンテンツ管理システム)を接続する
多少、操作が複雑にはなりますが、LEDビジョンにCMSを接続することで、遠隔操作やスライドショー、時間帯ごとに表示内容を自動変更など、幅広い操作が可能となります。
USBメモリを使った方法よりは操作が難しくはなりますが、普段から仕事でパソコンを使っている方であれば、問題なく操作可能です。
大型LEDビジョンの耐用年数
LEDビジョンの耐用年数は、機種や使い方により異なりますが、税法上の法定耐用年数は10年間に設定されています。
しかし、実際には5万〜10万時間とされており、LEDビジョンを構成しているLEDパネル、制御基板、電源ユニットが同時に寿命を迎えるわけではありません。
どのパーツが故障してもLEDビジョン全体として映像を表示できなくなるので、壊れた箇所を修理または交換しながら丁寧に使うことで、LEDビジョンの寿命を伸ばすことができます。
大型LEDビジョンの主な設置方法
LEDビジョンを設置するには、
・専用の取付鉄枠を製作して設置
・トラス等で組んだ枠に吊り下げ設置
・床面、壁面等、特殊ブラケットを使用
という方法が主流ですが、LEDビジョンは他のデジタルサイネージよりも、かなり自由度が高いと言えます。
設置する場所の環境や用途により、自由自在に設置方法を選べます。
LEDビジョンの設置を検討している「場所」「用途」「サイズ」を教えていただければ、最適な設置方法をご提案させていただきます。
ご希望の方はヤマトサイネージまでお問い合わせください。
大型LEDビジョンのメリット5選
ここからは大型ビジョンを設置するメリットを具体的に5つ解説します。大型ビジョンの導入を検討している方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
メリット1:圧倒的な存在感
大きな画面がもたらすメリットは存在感抜群のインパクト。大画面で映像を流すことで注目を浴びやすくなります。画面が大きければ大きいほど視認性はアップします。しかし、画面の大きさだけが視認性のポイントではありません。
メリット2:直射日光下でも明るく視認性が高い
※西日が当たっても視認性は高く、遠くからでもはっきりと見える。
例えば室内では何の不自由もなく見れていたスマートフォンの画面。外に出て画面を見ると自然光の明るさに負けてしまって、画面が暗く感じて見えにくかったことがないですか?プロジェクター映像を流すときに照明を落としたり、ブラインドを下げたりしますよね?
LEDビジョンは自然光に負けない画面の明るさを持っていることが特徴です。直射日光にも負けない強い光で映像を表現します。そのため日中でも強い視認性を確保します。
反面、夜間にそれだけ明るい画面表示をしていると眩しすぎる場合があります。LEDビジョンには明るさ調整の機能があります。タイマー設定することで、時間帯ごとに画面の明るさを自動補正することが出来るのです。
※こちらは屋外用の高輝度液晶画面。直接の日光を受けていないがそれでも画面はやや暗く感じる。
メリット3:任意のサイズに組み上げ可能
設置場所に最適なサイズに組み上げられるのもLEDビジョンのメリットの一つ。
用いるキャビネットの倍数でサイズが決まってきますが、設置場所を選ばない(設置場所に最適化させられる)ことも、アドバンテージの一つです。
メリット4:反射による映り込みがない
液晶画面だと表面がフラットになり、画面の反射が起こってしまいます。低反射素材を液晶面に使用していても、反射の影響は避けることができません。
LEDビジョンは画面自体に凹凸があること、また強い光が反射を打ち消しています。そのため反射を感じることがなく、あらゆる時間帯や天気に影響されること無く安定した視認性を保てるのです。
メリット5:メンテナンスの手間が少ない
LEDビジョンは320〜550mm角のLEDパネルを複数枚組み合わせて、大型のLEDビジョンを組み上げます。そのため、一部分が物理的に故障しても、その部分のLEDパネルを変えるだけで、すぐに復旧可能です。
一方で、デジタルサイネージの表面全体が1枚のガラスで覆われている液晶ディスプレイの場合は、画面が割れてしまうと、ほとんどの場合は全体を交換することになるため、LEDビジョンほどメンテナンスがしやすくありません。
LEDビジョンのデメリット3選
大型LEDビジョンの導入を検討する際には、メリットだけでなくデメリットについても把握する必要があります。ここでは、LEDビジョンのデメリットとしてよく挙げられる3つを解説します。
デメリット1:視認距離が遠い
一般的なLEDビジョンは、最低でも4m以上は離れた場所に設置する想定で設計されています。
そのため、あまり近くから見るとドット絵のように見えてしまい、液晶ディスプレイのようにきれいにコンテンツを視認できないというデメリットがあります。
デメリット2:初期コストが高くなる
デジタルサイネージは、LEDビジョンと液晶ディスプレイの大きく2種類に分かれますが、初期コストは液晶ディスプレイよりもLEDビジョンの方が高くなる傾向にあります。
長期的に設置し続けるのであれば大きな問題はありませんが、設置期間が短い場合は、液晶ディスプレイの方が費用対効果が高くなるでしょう。
デメリット3:設置に時間がかかる
大型のLEDビジョンは、320〜550mm角のLEDパネルを複数枚組み上げて作るため、設置作業に時間がかかります。
一方で、液晶ディスプレイの場合は、1枚もののデジタルサイネージを取り付けるだけなので、比較的設置時間は短くなります。
LEDビジョンを設置する場合は、設置日を決めるだけでなく、いつから使い始められるのかについても確認しておきましょう。
大型ビジョンの導入事例3選
最後に、ヤマトサイネージが実際に設置した大型ビジョンの事例を3つご紹介します。
大型ビジョンの事例1:ビルの屋上にLEDビジョン
西東京市にあるビルの屋上に10mmピッチの屋外用防水LEDビジョンを設置いたしました。ビルの屋上にLEDビジョンを設置する場合には、小さすぎると誰の目にも止まらないので、大型ビジョンにする必要があります。
画面サイズは横幅3840mm×縦幅1920mmと大型で、少し離れたところにある駅のホームからも見えるようにしています。
大型ビジョンの事例2:建設現場の情報共有用LEDビジョン
大規模なビルや商業施設の建設工事では、働く作業員の方の人数も数百名規模になるため、アナログ看板では情報がうまく伝わらないという課題がありました。
そこで、工事現場に全体サイズがW2880×H1920mmの大型ビジョンを設置し、その日の作業の注意点や熱中症対策などの重要な共有事項を全作業員に満遍なく伝えられるようになりました。
大型ビジョンの事例3:ビル屋上に巨大LEDビジョンを設置
新宿の一等地に、横幅6080mm、縦幅3200mmの大型ビジョンを設置した事例です。
元々は大型のアナログ看板が設置されていましたが、大型ビジョンに付け替えるご依頼でした。
近年は、アナログ看板を撤去して、大型ビジョンを設置する事例が増えています。
大型LEDビジョンなら「ヤマトサイネージ」へ
ヤマトサイネージは大阪と東京を拠点に、日本全国エリアの多種多様な業種、設置環境への納品実績があります。
LEDビジョンは単に設置すれば良いということではなく、設置場所や用途に応じて、最適な機種や角度、設置方法、配信するコンテンツを選ばなければいけません。
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