イベント広場や催事場に設置する大型モニターの選び方
ショッピングモールの広場では様々なイベントが開催されていますが、雰囲気の演出に欠かせないのが大型モニターです。普段は大画面で広告を流したり、施設内の情報を来場者に告知することもできます。今回はどのような大型モニターが適しているのかご案内します。
1.LEDビジョン
屋外に大画面を作りたい場合はLEDビジョンです。LEDビジョンは、屋外の自然光の中でも負けない明るさを出せることが特徴です。画面の反射がほとんど起こらず、視認性に長けていることもおすすめするポイントのひとつです。
しかしLEDは解像度が悪いという弱点があります。細かいテキスト文字などは表現できない(文字が潰れてしまう)ことがあるので、表示するコンテンツには細かい文字を入れることはやめましょう。また、近くで見ると映像の粗さが気になる場合がありますので、ステージのバックやある程度高さのある壁面など、見る人とビジョンの位置関係が数メートル以上確保できる位置への設置が好ましいです。
LEDビジョンを管理するために知っておきたいこと
LEDビジョンは1辺が数十センチ程度の、LEDモジュールと呼ばれるものを組み合わせてできています。
このような小さなモジュールは、背面で1枚1枚ケーブルでつながっています。よくあるトラブルはケーブルの接触不良や故障により、映像が画面の途中からブラックアウトしてしまう現象です。
機械である以上、どんな有名メーカーのLEDビジョンであろうとも起こりうる現象です。しかしメーカーや設置業者もトラブルとすれば最も多い事例なので、交換用のケーブルは在庫していることが多く対応もスムーズです。
また、ドット変色というトラブルもつきものです。
LEDのランプが変色することです。LEDはひとつのランプの中でRGB3色の光を調整しながら発色するわけですが、RGBの内でひとつでも発色に以上が起こると正しい色が出せなくなってしまいます。少々なら気になることはあまりありませんが、目立つくらい変色が起こった場合はモジュールの交換が必要となります。
2.液晶モニターを並べて大型化する
屋内の場合は液晶モニターを連結する方法がおすすめです。LEDビジョンに比べると明るさが落ちますが、屋内は自然光の影響をあまり受けないため、画面にそれなりの明るさがあれば問題ありません。室内は反射もあまり起こらないため、高精細で表現力の高い液晶モニターの使用が適しています。
デメリットはモニター連結部分に枠のラインができてしまうことです。しかし枠の細い連結すること専用に作られた液晶モニターなら、ラインが細く仕上がるのであまり気になりません。私達はこの液晶を組み合わせた大型モニターのことを「液晶マルチ」と呼んでいます。
液晶マルチを管理するために知っておきたいこと
液晶マルチは前述したように、枠の細いマルチ専用モニターを使用することがスタンダードです。枠は液晶を衝撃から守る役目を果たすもので、本来はテレビの枠(10-20mm程度)ほどの厚みが必要です。
枠が細いことは即ち、衝撃に弱いということです。衝撃といっても異物との接触だけではなく、重量の負荷による圧力からの影響で異常を起こすこともあります。
※圧力がかかったことで生じた「液垂れ」の現象
本来は圧力がかからないように、上下の連結部にはほんの少しの隙間を開けるのですが慣れない設置業者さんに工事を任せると、時間が立ってからこのような現象が発生することもあります。ですので設置工事に関しても経験豊かなワーカーを選定することが大切です。
液晶マルチは普通の液晶モニターとは違い、デリケートであることを知っておきましょう。
まとめ
商業施設のイベントスペースや催事場に設置する大型モニターですが、屋外は基本的にLEDビジョン、屋内は液晶マルチと言う考え方で間違いありませんが、設置環境により100%そうだと言い切れない部分もあります。納得の行く選び方をしたければ、相見積もりを取る前にLEDも液晶マルチも専門スタッフのいる弊社にご相談ください。