デジタルサイネージのOSって何?
デジタルサイネージにはAndroidやWindowsなどのOSを持つものと、そうでないものがあります。OSとは「オペレーションシステム」のことで、デバイスを起動させる基本ソフトのことです。
例えばiPhoneはios、ギャラクシースマホにはAndroidOSが入っていて、そのOSで起動するようになります。デジタルサイネージもOSで起動させることが多く、その多くはAndroidOSを使用しています。
OSを変更したいというお客様もおられ、「OSの変更はできますか?」という質問をよくいただきます。結論から言うと、OSの変更は可能です。
OSを持たないデジタルサイネージもある
デジタルサイネージにはOSを装備しないものもあります。例えば簡易的なメディアプレイヤーを内蔵させているものです。ただ、OSのないデジタルサイネージでも、HDMI入力が付いていることがほとんどです。そのため外部入力でOSの入ったSTBを接続することができます。
代表的なデジタルサイネージのOS
デジタルサイネージを起動させるOSには様々なものがあります。ここではデジタルサイネージ用のOSを紹介します。
1.Android
デジタルサイネージで多用されるOSのひとつがAndroidです。汎用性が高く、カスタマイズされたAndroid OSを内蔵させて販売するメーカーもあります。アプリケーションをインストールして使用することもできます。
不要なアプリは削除したり、定期的なキャッシュクリアを行うことが不具合を起こさないポイントです。
2.Windows
Windowsも多くのデジタルサイネージに搭載されるOSです。Androidに比べて安定感がある印象です。ブラウザ表示やタッチコンテンツを使用する時にはおすすめです。
インターネットに接続して使う場合には自動アップデートが入ることがあるため、注意が必要です。
3.iOS
iOSは互換性が悪いため、基本的にデジタルサイネージで使用することはありません。Apple製品はパッケージされていて、囲い込み戦略を行っているので基盤の供給がありません。そのためデジタルサイネージには装備しにくくなっています。
どうしてもiOSを使用したい場合には、MacやIpadをHDMI接続すればOKです。
4.Linux
標準で内蔵されているデジタルサイネージは殆どありませんが、カスタマイズや後付で取り付けて使用することができます。
5.Raspberry Pie
こちらも標準で装備されることはありませんが、独自のシステムやコンテンツ表示を行いたい時に使用するケースがあります。
デジタルサイネージは先にOSを選ぶのではなく…
デジタルサイネージにとって、OSはまさに心臓部とも言えるものです。しかし、OSを先に決めてしまう必要はありません。デジタルサイネージでどのようなことをしたいかによって、適切なOSを選ぶ必要があります。
例えば、動画やスライドの繰り返しのみで良ければOSは不要ですし、タッチパネルを使いたければAndroidやWindowsのOSが必要です。通信を使用したり、重たいデータのコンテンツを表示する場合には、OSだけではなくSTBのスペックも大切になります。
やりたいことが簡単な場合にはそれほどOSにこだわる必要はありませんが、複雑であればOSの選定も慎重に行う方が良いでしょう。不明な点や質問があれば、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。