マルチ専用ベゼルレスモニターの存在を知ろう!
大型液晶マルチモニターを形成するメイン部材は「液晶モニター」ですが、実はマルチ専用のモニターがあるということを皆さんはご存知でしょうか?今日は専用モニターと普通のモニターの違いを学んで、間違いがない導入の参考としてください。
「通常ベゼルモニター」と「ベゼルレスモニター」の違い
まずは「通常ベゼルモニター」と「ベゼルレスモニター」の違いを見ていきましょう。
種類1:通常ベゼルモニターとは?マルチ画面を組んだらどうなる?
※サイネージ専用モニターLG製43SM5KE-B
ここで言う「普通のモニター」の定義は通常1台を単体で使用するデジタルサイネージ用モニターのことを指します。液晶モニターは衝撃に弱い画面を保護するためベゼル(枠)で4辺が保護されています。家庭用のテレビやPCモニターも同じ理由で太いベゼルで覆われています。
デジタルサイネージ用モニターには「マルチ対応」するモデルが有り、設定をすることで大型マルチに対応できるケースがあります。この場合、連結部の太いラインが目立ってしまい、スマートさに欠けることがデメリットです。
※製品にもよるが大体3センチ幅くらいのラインができてしまう
種類2:ベゼルレスモニターとは?マルチ画面を組んだらどうなる?
マルチ専用のベゼルレスモニターはベゼルを極端に薄くしているのが特徴です。単体での使用も可能ですが、ダメージに弱く破損リスクが高いため単体で使用する意味がありません。
結合部にできるベゼルラインが3.5mmになるものを弊社ではおすすめしています。モデルによっては極薄の1.8mmや0.88mmというものもありますが、ベゼルは薄いほど破損リスクが高くなります。また見栄えは劇的に変わるわけではない割に、モニターの価格が高くなってしまうことを理解しておきましょう。
コスト感の比較
導入にあたって気になるのはやはりコスト感。参考となるモニター価格の例をご紹介していきます。ここではマルチモニターに非対応のものは除外します。サイズは比較しやすいように全て55インチとします。
コスト1:普通のサイネージ用モニター(マルチ対応可能モデル)
サイネージモニター代表的メーカー2社の参考価格は以下です。
✅SHARP PN-R556→ネット販売参考価格:290,622円(税込み・楽天市場2021.8時点)
✅LG 55SM5KE-B→ネット通販参考価格:264,605円(税込み・Yahooショッピング2021.8時点)
コスト2:マルチ専用ベゼルレスモニター
サイネージモニター代表的メーカー2社の参考価格は以下です。
✅SHARP PN-V550A(3.5mmベゼル/500cd)→ネット販売参考価格:504,640円(税込み・楽天市場2021.8時点)
✅LG 55VL7F-A(3.5mmベゼル700cd)→ネット通販参考価格:521,488円(税込み・2021.8時点)
家庭用テレビとサイネージモニターはどちらを選ぶべき?
例えば55インチを例に価格を挙げてみたわけですが、同じ液晶製品のテレビと比較して割高となっています。サイネージモニターは「テレビほど需要がない→大量生産が困難&在庫リスクが高い→割高になる」という傾向があるようです。
専用モニターは更に需要がないことも理由のひとつですし、製造に関して高度な技術が必要になってくること、取扱(破損)リスクも高いことから価格は倍近くになってきます。
以上のようなことから「コストで選ぶならノーマルディスプレイ、見栄えで選ぶなら専用ディスプレイ」と言えるでしょう。ただし、それは代表的メーカーから選ぶ場合の話…
ヤマトサイネージのマルチ専用モニターの3つのポイント
弊社の「マルチ専用モニター」は各メーカーから販売されているベゼル幅やスペックはそのままに、各メーカーの「普通のモニター」と同等の価格を実現しています。ただ、やはり気になるのは大手メーカー製品との違いは何なのかということ。
ポイント1:大手メーカーと同等品質
ご存じの方もいらっしゃるかとは思いますが、実は「液晶パネル」自体はSHARPやLGなど一部のメーカーしか生産していません。例えば国産メーカーのテレビに使用される液晶パネルは、一部のメーカーを除いて海外製品を使用しています。それを自社の工場で組み立ててブランド化しているのです。
弊社も同じような手段をとっていて液晶パネルは海外製(LG・BOEなど)をメーカーより仕入れ、海外の提携工場でOEM生産しています。と、いうことはスペックやクオリティは同等、違いは「どこの工場で組んでいるか」と「ブランド」のみということになります。
ポイント2:安全基準を満たした製品
日本には「電気用品安全法(PSE)」という法律があることをご存知でしょうか?
👇詳細は経済産業省のWEBサイトを
電気用品安全法の概要 – 電気用品安全法(METI/経済産業省)
簡単に言えば「日本国内で販売される一般家電にはPSE認証が必要」ということです。輸入製品を国内で販売する場合は経済産業省への届け出を行い、様々なチェックを経て国内で販売するための「型番」が認定されます。認定されればそれでOKというわけではなくて、耐圧検査等の諸検査を行った上で合格したもののみ出荷できるという流れになります。
PSE認証を得るまでには様々な書類の提出が必要であり、申請にある程度の費用もかかることから、PSE非認証のまま国内で輸入電化製品を販売してしまい事件となるケースもあるようです。もちろん弊社の専用モニターもPSE認証済みで、出荷前の検査も十分に行います。
ポイント3:使い勝手の良い仕様
有名メーカーだからできること、弊社のような弱小メーカーだからできないこと、という部分はありません。ディスプレイは単なる映像表示をする画面。何ができるかはどのようなシステム(中継機器や映像配信用のプレイヤー等)を採用するかということで決まります。なので使用するディスプレイによって違いが生じることはありません。
ベゼルレスモニターで作った「マルチディスプレイ」の導入事例5選
ベゼルレスモニターを使うことで、滑らかな映像が伝わりやすいシームレスなマルチディスプレイを組み上げられます。ここでは、色々なシーンでベゼルレスモニターによるマルチディスプレイの導入事例を5つご紹介します。
導入事例1:ホテルの式場にマルチディスプレイを設置
島原市のホテル南風楼様に、55インチのマルチ専用ベゼルレスモニター16台を使用したマルチディスプレイの設置事例です。プロジェクター代わりに、披露宴でメモリアルムービーを流したり、会議でパソコンの画面を共有したりと、幅広い用途で活用されています。
導入事例2:オフィスエントランスにマルチディスプレイを設置
都内のあるオフィスのエントランスに、55インチのベゼルレスモニター4台連結して、合計の画面サイズが110インチのマルチディスプレイを設置しました。横幅が約2.4m、縦幅が約1.37mの大型デジタルサイネージです。
来社したお客様が最初に見る場所に設置し、会社案内やサービス紹介の動画を流しています。
導入事例3:事務所内に会議用の165インチ液晶マルチディスプレイ導入
福島県にある国営施設に、55インチのベゼルレスモニター9台連結して165インチのマルチディスプレイを設置しました。会議時にパソコンの画面を映す用途で使われています。
導入事例4:地下街にクラウド運用の147インチマルチディスプレイを設置
広島県の地下街にベゼル幅3.5mmという極薄のベゼルレスモニターを使い、147インチのマルチディスプレイを組み上げました。企業や店舗のCMを流し、広告媒体として使われています。
導入事例5:ラグビーチームのミーティング用130インチマルチディスプレイ
65インチのベゼルレスモニターを4台連結させて、130インチのマルチディスプレイを設置した事例です。
それまではプロジェクターを使っていましたが、相手チームの分析や自チームの選手のフォーム確認をする時に、プロジェクターでは画質が荒いという課題を抱えていました。
マルチディスプレイであれば、細かい映像もきれいに映し出せるので、スポーツの映像のように動きの速い動画にも対応可能です。
ヤマトサイネージのベゼルレスモニターの一覧
ヤマトサイネージではベゼルサイズが0.88〜1.8mmのベゼルレスモニターから、割安で導入しやすい通常ベゼルのモニターまで幅広く取り揃えています。
機種1:55インチ ベゼル3.5mm/輝度500cd/㎡ 屋内用マルチディスプレイ YSD-MD5500Z
詳細は以下の商品ページをご覧ください。
機種2:>55インチ ベゼル1.8mm/輝度500cd/㎡ 屋内用マルチディスプレイ YSD-MD5500Z
詳細は以下の商品ページをご覧ください。
機種3:55インチ ベゼル0.88mm/輝度500cd/㎡ 屋内用マルチディスプレイ YSD-MD5500Z
詳細は以下の商品ページをご覧ください。
機種4:49インチ ベゼル3.5mm/輝度500cd/㎡ 屋内用マルチディスプレイ YSD-MD4900Z
詳細は以下の商品ページをご覧ください。
機種5:46インチ ベゼル3.5mm/輝度500cd/㎡ 屋内用マルチディスプレイ YSD-MD4600Z
詳細は以下の商品ページをご覧ください。
ベゼルレスモニターなら「ヤマトサイネージ」にお任せ
ベゼルレスモニターを使うことで、きれいなコンテンツを大画面で楽しめる環境が整います。
今回解説したように、デジタルサイネージの導入を検討している方の中には、コストがかかっても大手メーカー製品という「安心感」を求められる方もいらっしゃれば、「品質やできることが同じなら安いほうが良い」と言う考え方もあるでしょう。
しかし、大手メーカーでも中小メーカーでも性能に大きな違いはないことも多々あります。特にヤマトサイネージでは、大手メーカーと同等品質のデジタルサイネージを大手メーカーよりも安く販売しています。
また、東京と大阪を拠点に、日本全国でデジタルサイネージの設置・販売に対応しています。
デジタルサイネージの設置を検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。